2009年5月初旬、佐賀県唐津に行ってきました。旅館洋々閣に泊まり、器を眺め、美食を堪能。
ここでは、【1】虹の松原を歩いて旅館「洋々閣」までをご紹介しますね。
【1】虹の松原を歩いて旅館「洋々閣」まで
■グルメ旅 概要
時期:2009年5月中旬
人数:2名
内容:洋々閣(朝・夕食つき)宿泊プラン
ルート概要:虹の松原散策~洋々閣(泊)~唐津市内観光
旅館「洋々閣」のもより駅はJR唐津駅。しかし、予定よりも早い時間に着きそうだったので、虹の松原駅で降りて歩いていくことにしました。地図を見る限り、海岸沿いを辿っていけば到着する気がしたのです。距離にして4キロくらいでしょうか。ちょっとしたウォーキングの気分です。
14時30分、虹の松原駅到着。無人の小さな駅でした。駅前には立派な道路が延びています。通りがかったバイクの若者に、海岸に出る道を尋ねると「この道をまっすぐ行けば突き当たりですよ」と。
言われたとおり進むとT路地に出て、海浜館というレストランに突き当たってしまいました。あれ、行き止まり? レストランのある敷地の片隅には、松ぼっくりでできたゴジラがいました。
ゴジラさん、海に出たいんですけれど…と、そのあたりを見廻すと、松林に続く道らしきものがあるじゃないですか。ここを歩いていけば、海岸に出られるかも? 細い道に足を踏み入れます。
ああ、気持ちいい。木漏れ日の中、ひんやりとした空気がおいしい。
脇に海岸がある気配を感じながら歩いていくと、海岸につながっていそうな道を発見しました。
あ、海が見えます。
ドキドキ。
あ~、海だ! 広い!
そして砂が白い。深呼吸して「素敵~」を連発。
遠くに唐津城が見え、その手前には小さくホテル郡が見えます。あのあたりまで歩くんですよ、遠いような近いような。
虹の松原がこんな素晴らしいところだったとは知りませんでした。来てよかった~と、しばし海と空の美しさに見とれた後は、さあ、洋々閣をめざして、歩きますよ。
しばらく海岸線に沿って砂浜を歩きましたが、遮るものがないので暑い暑い。このままだと熱中症になりそうです。
また松林の道を行くことにしました。進むごとに、松の枝振りや松林の下草の表情が変わっていきます。
そして自然の厳しさを見せつけられたのが幹の傾き。浜風によって、どの松も同じ角度に傾いているのです。防風林としての本来の姿に感動すら覚えます。
約1時間かけて虹の松原の端まで歩き、車が行き交う道路に出ました。しかし、そこから洋々閣へはどう行ったらいいのやら。
詳細な地図を持っていなかったので、洋々閣に電話をかけて行き方を教えていただくことにしました。感激したのは、わかりやすい道案内もさることながら、着物姿の仲居さんが旅館近くの曲がり角まで出迎えにきてくれていたことです。まあ、わざわざ。こんな心地よいおもてなしが、滞在中ずっと続くのでした。
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佐賀県唐津市にある全長5キロ、幅約1キロ、220ヘクタールの黒松を中心とした約100万本の松林。美保の松原(静岡)、気比の松原(福井)と並ぶ日本3大松林のひとつです。
約400年前に、初代唐津藩主寺沢志摩守が、暴風・防潮のため、海岸線の砂丘に黒松を植林したのが始まり。大正15年に国の名勝天然記念物に指定され、昭和30年には、特別名勝天然記念物に。
ほかにも、日本自然百選、日本の名松百選、森林浴の森百選、白砂青松百選、日本の道百選、新・日本の街路樹百選、日本の渚百選、21世紀に残したい日本の風景、かおり風景百選、美しい日本の歩きたくなるみち500選などに選定されています。
JR唐津駅からタクシーで約6分。 大正の面影をのこす木造2階建ての純和風旅館。駐車場あり。総部屋数20室。陶芸家中里氏の隆太窯ギャラリー併設。詳しくは洋々閣のサイトで。女将さんの教養とお人柄がうかがえる「ご挨拶」のページが魅力です。
佐賀県唐津市東唐津2-4-40
※当レポートは、2009年5月滞在時の情報をもとにしています。ご利用の際は最新の情報をご確認ください。
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