セニョーラ・あ〜の気ままな食卓

シラスやイカナゴのアヒージョ

シラスやイカナゴのガーリックオリーブオイル煮

スペインには、うなぎの稚魚「angulas(アングラス)」をオイルで煮た料理があります。地元でも珍重される料理で、日本で作るのは至難の業。うなぎの稚魚を鰯の稚魚(シラス)やイカナゴに代えて、作ってみました。白魚など小さめの魚ならなんでもいいですね。

材料

  • イカナゴ(またはシラス)……100g
  • オリーブオイル……大さじ3
  • にんにく……1片
  • 唐辛子……1本
  • 塩……少々

作り方

  1. イカナゴはさっと洗って軽く塩をふり、水気を切っておく。(生の場合)
  2. 小さな土鍋(または小鍋)に、オリーブオイル、唐辛子、スライスしたにんにくを入れて、火にかける。
  3. にんにくの香りがオイルに移ったら、イカナゴを入れ、そっとかき混ぜて、イカナゴの身が白くなって火が通ったら火を止める。
  4. 軽く塩をふって、余熱でグツグツいっている状態で食卓に出す。

ポイント&ヒント

シラスやイカナゴは煮くずれやすいので、火が通りやすいように広げ、土鍋をゆすなどして軽く混ぜる程度にします。

今回は生のイカナゴを使っていますが、釜揚げでも軽く干したものでも大丈夫です。しらすや小女子など、入手しやすいもので。

しらすのアヒージョ

▲ シラスのアヒージョ

隠し味として、ワインやお醤油を少したらしてもいいですね。

パンにのせたり、フライドポテトにつけたり、パスタにからめたり、オイルごと味わってくださいね。崩れやすいので木製のフォークでどうぞ。

イカナゴのアヒージョ

カニかまやちくわでもアヒージョ

スペインでも、本物のうなぎの稚魚は高級食材。なので、すり身でできたうなぎの稚魚があって、缶詰めで売られています。日本のカニかまを模倣したものだとか。練り物天国の日本なら、バリエーションはもっと増えそう。身近なカニかまやかまぼこ、ちくわなで気軽に楽しみたいですね。

ちなみに、蒲鉾を角切りにしたアヒージョなどは、エスカルゴのような食感でウマウマです。風味づけにバターを加え、パセリとパン粉を散らしてどうぞ。

アヒージョってなに?

アヒージョ(ajillo)はニンニク(ajo)風味という意味で、ニンニクを加えたオイルで煮たり炒めた料理です。以前は、単純にニンニク炒め。オイルをたっぷり使った場合は、オリーブオイル煮とかガーリックオイル煮と言っていましたが、今は「アヒージョ」という名で広まっていますね。

アヒージョは、カスエラという小ぶりの土鍋で作ると本場のバルの雰囲気が楽しめます。直火で調理しそのままテーブルに出せるので便利。火からおろしても、しばらくはぐつぐつと加熱が続きます。

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