バルの定番料理、えびのアヒージョ(Gambas al ajillo)です。オリーブオイルの量が多いので、炒めるというより煮る感じ。えびのだしが出たこのオイルがおいしいので、ぜひパンにつけたり、麺にからめたり、野菜につけて、お召し上がりくださいね。
えびは小ぶりのえびのほうがやわらかく、このオイル煮には適しています。えびは火を通しすぎるとかたくなるので、あともう少し…というところで火から下ろし、余熱で調理するとうまくいきます。
といいつつ、トップ写真のえびは大きなブラックタイガーで、ちょっと火を通しすぎていますね。反省。
にんにくは、薄切りにしましたが、みじん切りにしたり、半切りの大きめを数個入れたり、お好みで加減してくださいね。
えびが大きすぎる場合、縦半分に切って作ってもいいですね。身がくるんとまるまって、オイルが絡みやすくなります。
やや淡泊な味わいになりますが、冷凍のむきえびでもできます。
作り方は同じです。解凍したむきえびをペーパータオルでふいて、どさっと一気にオイルの中に入れ、ぐつぐつと煮ます。軽く塩・こしょうをふってできあがり。
残ったオイルはパンにつけて食べると絶品。それでも残ったオイルは、炒め物に利用しましょう。ただのキャベツ炒めも、えびとにんにくの風味でおいしさぐーんとアップです。スパゲティにからめれば、あっという間にペペロンチーノです。
レストランやバルなどでは、同じアヒージョでもシェフ独自の隠し味を加えて、深みのある味わいに仕上げています。たとえば、白ワインやシェリーなどの酒、魚介類なら肝といった具合です。
エビの場合は、有頭海老を使って海老ミソを使うといいでしょう。作り方は、エビの殻をむいたら、頭の部分だけ先にオイルで炒め、火が通ったらザルに入れて叩いてミソを出しておきます。えびのむき身を入れる際、そのミソも加えます。えびの旨みが増してコクが出ますよ。
アヒージョ(ajillo)はニンニク(ajo)風味という意味で、ニンニクを加えたオイルで煮たり炒めた料理です。以前は、オイルをたっぷり使った場合、オリーブオイル煮とかガーリックオイル煮と言っていましたが、今は「アヒージョ」という名で広まっていますね。
アヒージョは、カスエラという小ぶりの土鍋で作ると本場のバルの雰囲気が楽しめます。直火で調理しそのままテーブルに出せるので便利。火からおろしても、しばらくはぐつぐつと加熱が続きます。
アヒージョ人気にびっくり。いまやアヒージョだけを集めたレシピ本まで出ています。いろいろと応用がきくからでしょうね。アヒージョを極めるなら手元において研究してみるのもいいかも。
▲ ajillo! -アヒージョ! - スペイン生まれのアツアツ・タパス
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