トマトソース(サルサ・デ・トマテ)
料理のベースになるスペインのトマトソース

トマトはスペイン料理によく使われます。料理のベースになるトマトソース「Salsa de tomate」(サルサ・デ・トマテ)を作っておけば、 各種料理に応用できます。 単品でも、ちょっと手を加えるだけで、凝ったソースに変身ですよ。
材料
【4人分】(作りやすい分量)
- トマトの水煮……1缶(400g)
- 玉ねぎ……1個
- オリーブオイル……大さじ3
- にんにく……1片
- ローリエ……1枚
- パプリカ、コショウなどのスパイス……少々
- 塩……小さじ1/2
作り方

- 玉ねぎ、にんにくはみじん切りにしておく。
- フライパンに、オリーブオイル、にんにくを入れて、焦がさないようにさっと炒める。
- たまねぎを加えたら、弱火で10分ほど炒める。
- トマトの水煮とローリエを加え、さらに20分煮る。
- 水分が無くなって全体的にもったりしたら、塩、パプリカ、こしょうで味を調え、さらに5分ほと煮詰める。
- 好みにより、ブレンダーやミキサーでなめらかなソースにする。
ポイント&ヒント
ホールトマトのヘタをとる

トマトの水煮缶には、丸ごとの「ホール」タイプとあらかじめ刻んである「カット」タイプがあります。
ソースにはホールを使うことが多いのですが、ホールの場合、トマトにヘタや皮が付いていることがあるんですよね。
なので、ちょっと手間ですが、ボールに移して手でざっと潰しながら、ヘタや皮の部分を取り除くいておきます。
そうすると出来上がったときに、舌触りのいいソースになります。
玉ねぎ炒めはほったらかしでOK

玉ねぎ炒めるのに10分。と聞くと、10分間ずっとフライパンの前にいて混ぜ続けなければいけないのか……と思いがちですが、ほとんどほったらかしでOK。
たっぷりのオリーブオイルで炒めるので、焦げつくことはありません。時々ざっとかき回す程度でいいのです。
その後トマトの水煮を入れたら、ぐつぐつと煮る感じ。他の料理を作りながら作れます。
余ったら冷凍保存

トマトソースは冷蔵で2~3日はもちますが、余ったときや多めに作って保存しておきたいときは、100gずつぐらいに分けて冷凍しておくと便利です。
ソースアレンジ
基本の材料のほかに、コンソメ、バジル、オレガノ、パセリ、お醤油、白ワイン等を加えて、自分好みの味にしておいてもいいですよね。
他の料理に利用することを考えて、そのまま食べられる程度の薄味がおすすめです。

わたしは玉ねぎの食感が残ったダクダク感のあるトマトソースが好きなのでブレンダーにはかけずに使うことが多いですね。(だから、トマトの水煮のヘタが気になってしまうわけで……)

トマトソースはトルティージャにかけたり、パスタと和えたり。
トマト味の煮込み料理や炒め物、グラタン、パエリャの隠し味などにも使えます。
■サルサ・デ・トマテを使った料理例
トマトだけで作るサルサ・デ・トマテ レシピ

玉ねぎを入れて作ると、旨み甘みのあるトマトソースになりますが、トマトだけで作るシンプルなトマトソースもあります。煮込みにコクを出したり、ブイヨンで伸ばしてブラバスソースにしたり。このソースはトマトケチャップやトマトピューレを使うような感覚で利用できます。
【材料】
- トマトの水煮……1缶(400g)
- オリーブオイル……大さじ2
- にんにく……1片
- パプリカ、こしょう、バジルスパイス……少々
- 砂糖……小さじ1
- 塩……小さじ1/2
【作り方】

- 鍋にオリーブオイルとつぶしたにんにくを入れ、香りをオイルに移したらにんにくを取り出し、火をとめる。
- 鍋にザルを置いて、トマトの水煮缶を漉しながら入れる。
- 弱火で水分がなくなりもったりするまで煮詰め、塩・スパイスなどで調味する。
シンプルに塩だけで調味してもいいですし、醤油やコンソメ顆粒、スパイスなどを加えて、好みの味に仕上げてもいいですね。バジル・オレガノ、チリソースなどを加えれば、自家製ピザソースやパスタソースにもなります。
玉ねぎが入らないので、酸味を和らげるために砂糖を加えています。
ザルで漉すとなめらかに仕上がりますが、面倒なときは、そのまま手でつぶしながら入れて煮詰めても大丈夫です。
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