セニョーラ・あ〜の気ままな食卓

テレビや雑誌で紹介されたスペイン料理 2013年4月〜6月

2013年4月〜6月、テレビ番組や雑誌で紹介されたスペイン料理に関するメモです。

「NHKテレビでスペイン語」2013年4月~10月は、スペイン・アンダルシアが舞台。ナビゲーターは平岳大さんです。月に一度ジョセップ・バラオナさんのお料理コーナーもあります。スペイン料理と食に関する話題は、 NHK「テレビでスペイン語」で学ぶスペイン料理のページで。

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2013年4月〜6月

2013年6月24日(月)20:00~20:54「世界一周魅惑の鉄道紀行 バルセロナ~フィゲレス」BS−TBS

バルセロナからフィゲレスまでの鉄道の旅。食関連もたくさん出てきました。

■バルセロナ・ボケリア市場

クレープ屋さん、バナナチョコクレープ作る。

■ドス・シエロス

バルセロナのホテル(Hotel Melia ME)の24階にあるレストラン。2008年オープンし、2010年にミシュラン一つ星を獲得。コースメニューのひとつ「冬のトマト」は、ジュレの中央に丸いトマト。トマトの中には白身魚とスープが入っている。まわりに小さなマグロ、オリーブ、セロリ、玉ねぎ、ういきょう、いくらなどを散らした新スペイン料理。

■カルデス・デ・マラベージャは、温泉が出る街

駅前にあるのは、ホテル「バルネアリ・ヴィッチー・カタラン」。全86室。1891年に源泉が発見される。温泉水はナトリウムと重炭酸塩を多く含む天然発砲水で「ビッチーカタラン」のブランドでミネラルウォーターとしても人気がある。おなかにいいらしい。この街には古代ローマ遺跡も点在し、街の中には、温泉水(熱い)がわき出ているところがあり、飲料水としてくみに来る人も多い。カルデスの有名なお菓子で、100年前から温泉水を使って作るクッキーがある。

■ジローナでは世界No.1レストラン「エル・セジェール・デ・カンロカ」へ

・ワインセラーには、4つのゾーンがある。(ダイナミックな味覚のワイン・田舎風ワイン・カタルーニャのワイン・地元のワイン)

・「イベリコ仔豚とメロン、オレンジ、ビーツ」は、イベリコ豚の表面をカリカリに焼いたものを四角に切り、皿の中央にのせる。オレンジソースをかけ、まわりにビーツやメロンなどのソースやゼリーをちりばめる。

・ジョアンさんにとって料理とは?「料理は人生。コミュニケーションの方法でもある。料理を通して文化や愛情が伝えられる。おいしい料理を追求した結果、レベルの高いレストランになれた」。

・ジョルディさん(パティシエ)が作ったりんご飴をイメージしたデザート「祭りのりんご」は、表面を綿飴でふんわりと囲み、りんごは薄いカラメルでできていて中にはクリームが入っている。

・近所に両親が経営する同名のレストランがある。

・ジョルディさんが経営するアイスクリーム屋さんには、日本人シェフの大澤さん(スペイン在17年、カンロカで12年)がいて、仕込みを担当している。店内は「チャーリーとチョコレート工場」をイメージ。アイスクリームは、カップにいれてトッピングをして、だいたい500円程度。スポンジケーキ生地でアイスクリームをはさみ、ホットサンドの要領で軽くプレスする「ロカディージョ」(4€)もある。表面熱々で中は冷たいクリーム。

■フィゲレスでは、ダリ美術館とホテル・デュラン

ダリは食事が終わったあと、テーブルクロスに絵を描いていた。その都度、父は洗っていたけど、とっておけばよかったとオーナーのデュランさん。

2013年6月22日(土)21:00~21:54「世界ふしぎ発見 Las alas! 翼よ!スペインに羽ばたく日本人」TBSテレビ

レポーターは今井翼さん。スペインで活躍する日本人として、サグラダファミリアの木工技術者の寺下昇平さん、ミシュラン1つ星「Koy shunka(旬香)」のオーナーシェフ久松秀樹さん、ドキュメンタリー写真家の森本徹さんが紹介されました。

■Koy shunka(旬香)

料理はバルセロナの食材を使った和食。地元食材で、和食を受け入れられやすい形にして提供している。たとえば、味噌汁をガラスのカップに入れたり、カメノテとホワイトアスパラガスにはかつおぶしをぱらり。イベリコ豚とナマコのにゅうめんや、肉・魚にお餅をクリーム状にしたものをかけ、おだしを注いだ創作料理など。また、食器も日本列島の地形にそってくぼんだ特注品だったり、日本国旗のように四角い皿に丸いくぼみがあったり。日本の和食を意識しつつ、地元密着型の新しい料理「地中海和食」で勝負している。

ちなみに、今井翼さんは「えびと帆立の冷製ロールキャベツ キャビアのせ」を作り、久松さんに絶賛されていました。

日本におけるスペイン料理も、スペインの調理法やセンスを生かしつつ、もっとアレンジをしてもいいのかもしれませんね。本場を意識しすぎると、特別の料理になってしまいます。家庭料理ならなおさらに。

2013年6月9日(日)19:00~20:54「ヨーロッパ水風景 賀来千香子が情熱の国スペインへ」BSジャパン

バルセロナ~バレンシアを女優の賀来千香子さんがレポート。以下、軽くメモ。

バルセロナのランブラス通り・・・ランブラは「水の流れ」というアラブ語に由来。かつては通りの下に水路があった。

ランブラス通りのカタレナスの泉・・・この水を飲んだ人は、またバルセロナに戻ってくることができるという伝説がある。

賀来千香子さん、バルセロナでは、サンジョセップ市場のバル・ピノッチョ(Bar Pinotxo)で、ゆでたひよこ豆と豚ソーセージを和えたもの(6€)とカバを飲み、ワインショップ「ビラ・ビニテカ(VILA VINITECA)で、カバと生ハムを試食。

マヨルカ島では宿泊先のホテル・ラ・レシデンシア(La Residencia)で特別ランチ(65€)。街を見下ろせる丘の上でマヨルカ名物のエンパナダ・デ・ベルドゥーラ(パン生地の中に野菜の具がつまっている)を食べる。

バレンシアでは、海岸縁のサン・パトリシオで、朝食カプチーノとクロワッサン。カプチーノはガラスコップの半分がコーヒー、その上にソフトクリームのように生クリームがたっぷり。

そしてレストラン・マテウ(Mateu)で魚介のパエリア(12.9€)。
(作り方は…パエリア鍋にオイルをしき、イカと玉ねぎを炒めたら、米、パプリカを入れて炒め、スープを注ぎ、えびとムール貝をのせて、炊きあげる。ご飯の厚みは1cmほど。レモンのくし切りを2切れのせて、テーブルへ)

本場のパエリアは、色も具材もごてごてしていなくて非常にシンプルですね。

2013年6月3日(月)22:00~22:54 「ヨーロッパ食堂 スペインの伝統料理「パエリア」 ~バレンシア~」BS朝日

ヨーロッパの料理の歴史と誕生を探る番組。バレンシアで日本料理店を営む矢ノ目シェフが、パエリアのルーツを探りレポート。

イスラム文化がもたらした米料理がパエリアに発展し、肉と野菜の具から、シーフードを使うようになり、薪からガス台、オーブンへ、あるいは家庭用、レストラン用へと変化していったさまがよくわかりました。そのため作り方はさまざま。知ってたことも知らなかったことも、頭の中がすっきり整理されて、非常に参考になりました。

個人的に今回の発見は、内臓系(レバー)を隠し味的に入れる、魚の切り身の積極的利用、味の決め手は煮込みスープということ。現地の作り方を踏まえつつ、自分流創作パエリアも楽しんで行きましょう。覚え書きは以下の通り。

■バレンシアのパエリアと米

「パエリア」は、ラテン語で「ふたのない」(pateo)や「浅い皿」(patera)が由来といわれている。

パエリア(4人分)に入れるサフランは、ひとつまみ(0.1g)。香辛料専門店の店員によれば、紙の上にサフランをのせて折りたたみ、上からこすって粉末状にして使うといいらしい。

バレンシア北駅からスエカ駅まで電車で30分。そこには稲作地帯が広がっている。8世紀はじめ、バレンシアはイスラム教徒のアラブ人が支配していた。アラブ人は田植えの技術や灌漑用水路の建設など米作りのノウハウを伝えた。アラブの代表的な米料理は、カブサ、ムラビアン、メヤダム。そこからパエリアが生まれたと考えられている。パエリアの原型ともいうべき米料理は、農作業の合間に野外で作られていた。

バレンシア米は、粘りが少ないためスープを吸いやすくパエリアに適している。

スペイン語でお米は「アロス(arroz)」、アラビア語では「アルズ(aruzz)」、英語の「The」にあたるアラビア語の「al」も多くの地名に使われている。

バレンシアの家庭には10人分ぐらいの大きなパエリア鍋と専用のガス台がある。

■家庭で作るパエリア(アロス・ア・バンダ)作り方

パエリア鍋にオリーブオイルを入れ、サイコロ状に切ったいかと白身魚(キンムツ)を炒める。米を加えて炒め合わせ、魚からとったスープを入れて炊く。最後にアルミ箔でふたをして5分むらして出来上がり。全体を混ぜ合わせ、皿に取り分けて食べる。

■伝統的なパエリア(パエリア・バレンシアーナ)の作り方

  1. 薪はオレンジやオリーブの木。パエリア鍋にオリーブオイルを入れ、鶏肉と兎肉を炒める。焦げ目がつくほどに、丁寧にじっくり炒める。オリーブの木を燃やしているので香りが違う。燻製のような香ばしさ。
  2. ウサギと鶏のレバーを加えて炒め合わせ、モロッコインゲン、ソラマメを加えて炒める。トマトソースを混ぜ、水を加える。
  3. サフランを入れ(多く入れすぎると苦みが出る)、米を振り入れて炊きあげる。たえず、薪で火の加減をしながら…、1時間半かけて。出来上がり。

米は野菜と肉の旨みがぎゅっと詰まったおいしさ。肉自体はだしが出てしまっているのでさっぱりめ。

■レストランでの極上パエリア(パエリア・デ・マリスコ)の作り方

  1. 材料は3種類の海老に、イカ、ムール貝。パエリア鍋にオリーブオイルを入れ、海老を炒めたら取り出しておく。同じようにムール貝も炒めて取り出しておく。
  2. エキスの残ったパエリア鍋に、にんにく、玉ねぎ、トマトソース、サフラン、それに米を入れてすばやく炒め、特製スープを入れる。特製スープは香味野菜(にんにく、セロリ、ポロネギ、ニンジン、玉ねぎ)とワタリガニ、オコゼ、アンコウ、シャコを炒めて8時間かけて煮込んだもの。
  3. イカを入れて煮て、最後に炒めておいた海老とムール貝を乗せてオーブンで炊きあげる。

食べ方は、上にのっている海老やムール貝をよけて、ご飯をよくかき混ぜて食べるのがバレンシア流。スプーンで直接、パエリア鍋からすくって食べる。最後に海老などの具を食べる。

2013年6月3日(月)20:00~20:54「世界の船旅 2時間スペシャル 美食の地中海 ヨーロッパグルメ紀行」BS朝日

豪華客船で行く地中海クルーズ。客船「コスタ・マジカ」のルートは、サボナ(イタリア)~チビタベッキア/ローマ(イタリア)~パレルモ(シチリア島/イタリア) カリアリ(サルデーニャ島/イタリア)~バルセロナ(スペイン)~マルセイユ(フランス)。

バルセロナで、麺パエリャ(フィデゥア)が紹介されました。

■フィデオス・デ・バンダの作り方

  1. フライパンにたっぷりのオリーブオイルを入れ、にんにくと魚のレバー(鮟肝?)とナッツを炒め、それをモルテロでつぶす。
  2. パエリア鍋にトマトソース、(1)、極細パスタを入れて混ぜ合わせ、スープを加えて煮る。
  3. ムール貝などの具をのせオーブンで水分を飛ばして出来上がり。

2013年5月26日(日)21:00~21:50「エルムンド ワールド・ベスト・レストラン50と世界の料理の未来」NHK BSプレミアム

2013年「世界のベストレストラン50」の1位はスペインのカンロカ、アジアNo.1レストランとサスティナブル・レストラン賞は、日本のナリサワ。ということで、成澤シェフがスペイン・バスクのレストランをレポート。

世界のベストレストランのうち、1位カンロカ、4位ムガリツ、7位アルサックと3スペインのレストランが3つも入っている。トップシェフが考える「料理」とは?

●ムガリツのアンドーニ・ルイス・アドリス(料理界の哲学者)
 8年連続でベスト10入りする実力派シェフ。目指しているのは国境を越える料理。日本の「麹」「豆腐」に興味がある。「開かれた思考こそ、先入観を超えて新しい料理を生み出すカギである」

●アルサックのファン・マリとエレナ
 100年以上の歴史ある老舗レストラン。新バスク料理(ヌエバ・コシーナ)を提唱。地元の食材を使うことにこだわりがある。新しい料理を生み出すために、10の要素から方向性を決めている。(種類ー前菜or主菜ー、ソース・ドレッシング、付け合わせ、酸味、歯ごたえ、装飾用のハーブ・野菜、皿の種類・配置、スパイス・ピューレ、全体の味付け、フリーズ・ドライ)
レシピは手書き。客の意見を取り入れて、書き換えるため。スパイス(1600種類)がずらっと並んだスパイス部屋があり、スパイスをヒントに別のもので出せないかを考える。

実際に見せてくれた料理は・・・風船をふくらませ、その表面にオイルをぬり、オブラートを貼り付ける。緑のミント風味の水を吹き付けて、2時間ほど干して乾かしたら、風船を割る。すると、丸くて薄いオブラートの器のようなものができる。熱したオイルをかけて軽く揚げた状態にして完成。ソテーしたメルルーサの皿の上にそれをかぶせて供する。てっぺんを崩すと、メルルーサに緑のオブラートのかけらが振りかけられたようになる。これがメルルーサを際立たせるための味(食感)と演出。

「どんなに革新的な料理でも素材を尊重しなければならない。手を加えてはいけない料理もある。たとえば、おふくろの料理など。バスクの人の好みにあう味を追求する。染みついた文化こそわたしたちの味」。

他に、サンセバスチャンのバルや美食倶楽部(ソシエダ)のレポート。

■スタジオでは…

カンロカでも修行した服部シェフ(アメッツ)のピンチョスが登場。パンにのせていたのは、赤ピーマンにツナの詰め物、塩だらのトルティージャ、焼きピーマン&モルシージャ&うずらの卵焼き。

飲み物は、フルーツパンチにカバを注いだサングリア風。
(材料:カバ 750ml、炭酸ブドウジュース 750ml、白ワイン 300ml、ホワイトキュラソー 30ml、さくらんぼ・ブルーベリーに小さくきざんだメロン・オレンジ・いちごなど。ミントを飾って)

成澤シェフはオードブル「バージンオイスターとグリーンキャビア(若く小さな生のグリンピース)」。オイスターにレモン風味のジュレをかけた小グリンピースがのっている。生産者とつながっているので、生育途中の新鮮なものが入手できる。生産者とともに料理を作っているようなものだとか。

2013年5月12日(日)21:00~21:50「エルムンド セビリアの春祭り フラメンコという生き方」NHK BSプレミアム

フラメンコを踊るセビリアの春祭りを中心に、暮らしの中にあるフラメンコを紹介。

春祭りの仮設テント小屋「カセタ」で登場したお料理は、

・豚ヒレ肉のソテーとポテトフライ(Filets de cerdo con patatas fritas)。
鉄板で軽く焼いた豚ヒレ肉を、さらに、にんにくのみじん切りとオリーブオイルがたっぷり入ったフライパンで炒める。仕上げにシェリー酒を振りかけてフランベする。皿にスティック状のポテトフライを敷き、その上に盛りつける。

・小エビのかき揚げ(Tortillita de camarones)

飲み物は、シェリーを炭酸飲料で割ったレブヒート(Rebujito)。氷の入ったピッチャーへ、シェリー(マンサニージャ)1本と炭酸ボトル2本を持って同時に注いで作る。豪快。配合の割合は見ての通り、シェリー1/3、炭酸飲料2/3。

余談ですが、フラメンコ舞踏家・演出家の佐藤浩希さんによるフラメンコのリズム(12拍子)の取り方の簡単な覚え方は、「とーまっさい、とーまっさい、とーまい、とーまい、と」。なるほど。

2013年5月10日(金)13:20~13:55「徹子の部屋」ジョセップ・バラオナさん テレビ朝日

ピンチョスの伝道師とも言われてるシェフのジョセップ・バラオナさんがゲスト。ピンチョスに乗せるものは決まっていない。2~3種類組み合わせるのがコツだとか。かわいいピンチョスに徹子さんも感激されていました。

2013年4月28日(水)19:56~20:54「ヨーロッパ水風景」~スペイン マドリッド~セビーヤの旅~ BSジャパン

マドリッド、コルドバ、セビーヤを女優の陽月華さんがレポート。登場したレストラン&バルは次のとおりでした。

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★マドリッドでは・・・

●レストラン「ラ・ボラ」で、「マドリッド風煮込み」(20€)

【作り方】素焼きの壺に、牛、豚、鶏肉、ひよこ豆を入れ、水を注ぐ。それからラードとチョリソ、じゃがいも(1個まるごと)の塊を詰め込み、樫の木の炭火でじっくりと煮込む。スープを継ぎ足しながら4時間煮込み、具材がすべて壺の中に沈んだらできあがり。【食べ方】まず、コシードの壺とパスタ入りの皿がテーブルに運ばれる。給仕が壺の中のスープをパスタ入りの皿に注いでくれるので、そのスープを飲む。次に、壺に残っている肉やひよこ豆をお皿に出し、にんにく風味がきいたくたくたのキャベツの煮込みを添えてくれるので、それらを合わせて食べる。

■タペオ(バルのはしご)体験

陽月華さんを含めた女性3人でバルのはしご。3人いれば、1軒ごとに割り勘ではなく、3軒まわって各店で1人が3人分の金額を払うという暗黙の了解がある。つまり、5人いれば5軒はしごすることになる。

●エビ専門のバル「ラ・カサ・デル・アブエロ」で「えびのガーリックオイル煮(ガンバス・アル・アヒージョ)」(8.9€)。

【作り方】カスエラにオリーブオイル、えび、にんにく、パセリ、唐辛子を入れて弱火でぐつぐつと煮る。ときどきカスエラを揺する。【食べ方】あつあつのアヒージョを食べるには、バゲットパンを片手にもって、お皿代わりにしながら、フォークに刺したエビをパンで受けながら食べる。

●昨年1月にオープンしたガリシア地方の料理を出すバル「ラ・プルペリア・デ・ヴィクトリア」で、「たこのカルバリーノ風」(13.9€)

【作り方】たまねぎと共にゆでたたこの足を、はさみでひとくちサイズに切る。皿に盛って、塩と唐辛子(おそらく辛みのあるパプリカ)、オリーブオイルをふる。ゆでだこの皿と、ブリキのバケツに入ったバゲットパン、パプリカがふりかけられたゆでじゃがいもの皿がセットになっている。【食べ方】たこと同じぐらいの大きさにパンをちぎって、それにのせて食べる。パプリカをふったゆでじゃがいもは、適当にフォークで切って。

白ワインは、ガリシア風にご飯茶碗のような白い陶器のグラスで出されていました。

●マッシュルーム専門店「メソン・デル・チャンピニョン」で、「マッシュルームの鉄板焼き」(5.4€)

【作り方】マッシュルームににんにく、パセリ、チョリソを入れ、ひまわりオイルをふりかけて焼く。楊枝をマッシュルーム1個につき2本突き刺す。【食べ方】マッシュルームの中のスープをこぼさないように、パンを受け皿がわりにして食べる。楊枝やナプキンは床に捨てる。

★コルドバでは・・・

●レストラン「カサ・エル・ピスト」で、「オックステールの煮込み」(14.2€)

【作り方】なべに牛のテール肉を入れて、みじん切りにしたピーマン、にんにく、玉ねぎ、パプリカなどを入れ、唐辛子、パプリカパウダー、塩・こしょう、ざくろを投入。隠し味にナツメグを入れる。圧力鍋で45分煮込む。【食べ方】ナイフとフォークで食べるが、やわらかくてナイフを入れなくてもすぐほぐれる。

★ゼビーヤでは・・・

●生ハム専門店「フローレス」で、生ハム(18€)とグラスのシェリー(2.5€)

足首の細い生ハムが最高級。生ハムは薄く切り、手でつまんで食べる。

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ガリシア料理のバル以外は、日本でもよく紹介されてるおなじみのところでしたね。「たこのカルバニーノ風」は、日本では「ガリシア風」として紹介されている料理だけれど、マドリッドだとより詳しくガリシア州オウレンセ県の町Carballino(カルバリーノ)風として出されているようでした。

2013年4月24日(水)19:56~20:54「笑ってコラえて」~海外支局を作ろうinバルセロナ~ カナリア料理とルクエ 日本テレビ

今回は、カナリア諸島。洞窟に作られたレストラン「エル・セントロ・グアヤデケ」が出てきました。グアヤデケ地区の中心にあるカナリア郷土料理専門店です。

テーブルいっぱいに並べられた郷土料理の中で目をひいたのは、真っ黒な豚の血入りソーセージ(モルシージャ)。スポンジケーキや砂糖、アーモンド、レーズンなどが入っていて、食べた感じはブラウニーケーキのようだとか。お米入りは知っていたけど、甘いケーキのようなモルシージャもあったんですね。どんな味なんでしょう。一度味わってみたいものです。

経済部コーナーでは、バルセロナ発のキッチングッズ、スチームケースのルクエが登場。日本代理店コラムジャパンやバルセロナのルクエ社を訪ね、ブロガーによって広まったいきさつなどを紹介。最後は、スタジオでパティシエ辻口さんによる簡単にできるゼリーも披露。

スチームケースはわたしもモニターさせていただきましたが、まさかこんなに普及・定着するとは…。その後も各種シリコン製品が作られ、今では電子レンジで魚が焼けるスチーム・ロースターまであるそうです。

2013年4月21日(日)13:00~14:55 (2011年の再放送)「木梨憲武のデザインってなんだ?」~バルセロナ編~BS朝日

木梨憲武さんのデザインをめぐる旅、バルセロナ編。ガウディのカサミラやグエル公園、サグラダファミリアを訪ね、マリスカルと会い、ダリ美術館にまで足を伸ばすなかで、お料理も少し出てきました。

シーフードレストランで、亀の手(ペルセベス)を食べながら、その形から「これ、ぜったい、ガウディがデザインする上でヒントになってんじゃないかな。ガウディの作品に見えてきちゃった」と。その国の食べ物とデザインは相関関係があるという持論。なるほどです。

カルソッツねぎをロメスコソースで食べ(持ち込み醤油でも食べ)、ポロンでワインを飲み、ダリ美術館の壁のパン装飾とおなじパンを買い、カラフルな屋根のサンタ・カテリーナ市場で鮪の燻製を試食する。

いろいろと食べながら、カタルーニャのデザインを探っていたのかもしれません。木梨さんのアーティストとしてのものの見方、面白かったです。

2013年4月20日(火)8:30~9:54「にじいろジーン」 地球まるごと見聞録 ~スペイン・バルセロナ~ フジテレビ(関西テレビ)

バルセロナでは、ボカディージョのミニ版ともいうべき小さめサンドイッチ「モンタティード(MONTADITO)」、みんなで自転車バスをこぎながら、ワインを飲みタパスを食べるサイクリングツアー、世界的コンテストで「サビーナ」(チョコレートケーキ 500円)がグランプリをとったスイーツ店「ブボ(bubo)」、ペネデスのワイナリー「フレシネ」、レストラン「エル・ハルディ」のねぎ焼のカルソッツが紹介されました。

2013年4月9日(火)21:00~21:54「地球バス紀行」~グラナダ発 白い海岸コスタブランカ~ BS-TBS

アンダルシアのグラナダから、ムルシア、エルチェ、アリカンテ、カルペまでのバスの旅。ムルシアで農園をやっているお宅で、とれたて野菜のサラダとグリーンピースのトルティージャをごちそうになっていました。お母さんが作るグリーンピースだけのトルティージャは厚みが2cmほど。フライパンのふたを利用してひっくり返していました。家庭で作るトルティージャは案外薄く、縁の形成も適当なのかも。

2013年4月9日(火)20:00~21:00「世界ふれあい街歩き マドリード」NHK BSプレミアム

スペイン・マドリードの街歩き。情報コーナーで、プエルタ・デル・ソル周辺のバルで食べられるスペイン各地の味・ベスト3が紹介されました。

第3位は、ガンバス・アル・アヒージョ。
(えびのオイル煮。客に見えるショーケースみたいなところにカスエラ専用の小さなコンロが3×2ぐらい並んでおり、そこで調理。オイルがぐつぐつ状態のカスエラを皿にのせて、2段テーブルの上の段へサーブ。甘めの赤ワインと。)

第2位は、シャンピニオン・ア・ラ・プランチャ。
(マッシュルームの鉄板焼き。上からひまわり油をまわしかけ、レモンをふりかける。2本の楊枝ではさみ、マッシュルームの中のスープをすってから食べる。)

第1位は、イメヒジョネス・コン・ピカンテ。
(ムール貝のピリ辛ソース。食べた後の貝殻は、カウンター下の床に溝のように作られたゴミ箱スペースに捨てる。)

1894年創業のチュロスが有名なカフェ「サン・ヒネス」もちらっと出てきました。30cmぐらいの細長いチュロスの他、太めのポロス(Porros)もありました。

2013年4月6日(土)8:00~9:25「知っとこ」世界の朝ご飯 バレンシア TBSテレビ(毎日放送)

スペイン・バレンシアのサン・ホセの火祭りと街情報、新婚さんの作る世界の朝ご飯のコーナー。

●市場ではパエリア鍋(120人分のパエリア鍋は150€)、郊外のレストラン「バラカ トニ モントリウ(Barraca TONI MONTOLIU)」では、昔ながらの本場のパエリア、アイスクリーム屋さん「リナーレス(LLINARES)」では、トルティージャ味のアイス(2.2€)やガスパチョ味のアイス。ちなみにこのアイスクリーム、ミルクなどの材料に、実際に作ったトルティージャやガスパチョを入れて作っていました。

●新婚さんの朝ご飯は、豚ヒレ肉のシェリー煮込み、フィデウア、オレンジとアボカドのサラダでした。

豚ヒレ肉のシェリー煮込みは、煮詰めた甘めのシェリーと共に干しブドウを加えて煮込み、サラダにはオレンジ果汁でドレッシングを作っていました。素材と同じものを重ねて使うことにより、味が全体になじみ風味が増すのでしょう。

パエリア鍋は、従来の鉄製ではなく、テフロン加工の取っ手付きフライパンみたいなもので、パスタはマカロニのようなフィデオを使用していました。

2013年4月3日(水)19:56~22:54「笑ってコラえて」~海外支局を作ろうinバルセロナ~ カンロカ 日本テレビ

今回は、バレンシアの火祭り、レストラン・カンロカ、今井翼さんのフラメンコと、バルセロナ支局てんこもりの3時間スペシャルでした。ここではカンロカのみピックアップ。

■レストラン・カンロカを体験する

カンロカ(EL CELLER DE CAN ROCA)は、「世界のベストレストラン20」2011,12年と2年連続で2位、ミシュランでは2009年から3年連続で三つ星というレストラン。バルセロナから車で約1時間の街ジローナにあります。

メニューは、2コース。
・クラシコ(開店当時から続く伝統のメニュー、全7皿 135€)
・フェスティバル(2013年の今を表す創作スペイン料理 全14皿 165€)

メンバーが体験したのはフェスティバルコースでした。

■フェスティバルコースの内容

まず、地球儀のような提灯の中に、シェフが最近訪れたという5か国(メキシコ、ペルー、モロッコ、中国、日本)の料理が一口サイズで供されます。テーマは「世界を食べる」。次に、オリーブの盆栽が登場。枝にはオリーブの実がぶら下がっています。実はアンチョビ入りグリーンオリーブにカラメルソースをからめたもの。各自オリーブを収穫して食べるという楽しい演出です。

そんなユニークな前菜が7皿続いた後、
・ウニ、マンゴー、グリーンピースなどが入った目にも美しい野菜スープ
・土かき(かきを土蒸留して土の風味をつけたもの)
・イベリコ仔豚のリースリング風味 フルーツ添え
・ヒメジの低温料理
・トリュフのスフレ
などのメイン料理が続き、19皿目でやっとデザート。

「レモンの雲」(レモンシャーベットを食べたあとに、レモンの皮を蒸留して作った香水をかぐ)、「お祭りりんご」「羊ミルクのデザート」など全部で21品出てきたようです。品数が多いのは番組用かな? 食事時間は4時間半。日本でいえば、タパス・モラキュラバーのようなコース構成でした。

■シェフはロカ三兄弟

ジョアン・ロカ(長男)シェフ
ジュセップ・ロカ(次男)ソムリエ
ジョルディ・ロカ(三男)デザートシェフ

幼い頃から母親がやっていたレストランを手伝っていたことから、料理の道へ。長男・次男とでレストランを開く。追って、三男も参加。エルブジのフェランの影響で、新しい料理研究に励み、現在に至る。

香りの抽出技術を利用して、様々な蒸留を試みているのが興味深かったですね。特にかき料理に使われた土の香りには驚き。スペインのトップシェフのインタビューをきいていると、ほとんどが母親の料理が最高といい、基本は習うものの長く師について修行することはなく、独自に料理探求している人が多いですね。ロカ兄弟もそうでした。家族経営の強み? あるいは料理学会マドリッドフュージョンの成果か。

■スタジオでの試食タイム

スタジオでは、すぺいん亭のパエリアが登場していました。具がこれでもかっ!というぐらい山盛りでした。スペインの料理というと、結局のところパエリアに落ち着くようで…。

2013年4月2日(火)21:00~22:54「ホテルの窓から」~ホテル・コロンの窓から~ BS日テレ

カテドラルの前に建つホテルコロンを拠点にバルセロナの街を散策する番組。語りはりょうさん。NHKの世界ふれあい街歩きのような雰囲気です。

飲食関連で登場したのは、ピカソが愛したレストランカフェ「4GATS(クアトロ・ガッツ)」。メニューの絵はピカソが描いたもの。そこでチュロスを注文。10cmほどのわっかになったチュロスを、チョコレートにひたして。

バルは2店。ひとつは「Quimet& Quimet(キメッ&キメッ)」。タパスとして出た3品は、ピンチョスよりもオープンサンドのような趣のもの。番組ではボカティージョよりも小さめなバゲットサンドのモンタディート(MONTADITO)と紹介していました。

内容は、たらとトマト(Bacalao olivada)、サーモンとヨーグルト(Salmon yogurty mile trufada)、えびとキャビア(Langostinos con piguillo)。どれもオリーブオイルと塩のシンプルな味付けのようです。

お店の一番人気の飲み物はベルモットのソーダ割り。白ワインにブランデー、香草を配合した甘い飲み物。グラスにはオレンジを浮かべていて、サングリアのような雰囲気でした。

もうひとつのバルは、BAR「La Cova Fumada(ラ コバ フマダ)」。常連さんが待ち構える70年続く家族経営のバルで、朝からワインがピッチャーで運ばれてきます。朝食にはサービスで1杯つくのだとか。気前がいい。ワイングラスではなく、ふつうのコップにつがれます。

厨房では焼いたパンをはさみでちょきちょき。バルでよく見かける爆弾コロッケは、なんとこのお店が発祥? なんでも店主の祖母が作ったこの爆弾コロッケ(Bomba €1.8)がスペイン全土に広がったのだとか。辛いソースと甘いソースの2種類あります。朝からタパスがたくさん並んでいるのが印象的でした。

ホテル・コロンのレストラン・カテドラルでは、夕食にシーフードパエリア(€22.50)をチョイスしていました。

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