スペイン旅行グルメ・レストラン情報
スペイン料理に魅せられ、こんなに好きになってしまったのは、バルセロナで食べた味が忘れられなかったから。素材そのもののおいしさと、それを生かした素朴な調理法にも感動したから。
日本でも、レストランやバルで雰囲気が楽しめるし、自分の好みにあわせてアレンジもできるけれど、やはり本場スペインで食べるその土地の味は格別です。
グルメ情報や旅行情報を参考に、いつか「スペインで食べる!」も体験してくださいね。
■■■目次■■■
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スペインのレストラン
スペインに行くなら一度は訪れたい高級レストラン。世界のベストレストラン50に入っているお店、ミシュランの三つ星レストランをピックアップしてみました。
「世界のベストレストラン 50」
イタリアのミネラルウオーター・メーカー、サンペレグリノなどが後援する「世界のベスト・レストラン50」。スペインは、ディスフルタール、ディベルショの2店がベスト50の2位、3位に入っています。(2023/12/6)
■参考
The World's Best Restaurants サイト (英語)
2024年ミシュランガイド星付きレストラン
2024年ミシュランガイド・スペイン&ポルトガル版。スペインの3つ星は次のとおり。
■スペインの3つ星レストラン
●ヌール(Noor Restaurant)…アンダルシア(コルドバ)
●アトリオ(Atrio Restaurante Hotel)… エストレマドゥーラ(カセレス)
●エルマノス トーレス(Cocina Hermanos Torres) …カタルーニャ(バルセロナ)--
●アルサック(Arzak)…バスク(ギプスコア)--
●アケラレ(Akelare)…バスク(ギプスコア)--
●アバック(ABaC)…カタルーニャ(バルセロナ)--
●マルティン・ベラサテギ(Martin Berasategui)…バスク(ギプスコア)--
●アスルメンディ(Azurmendi)…バスク(ビスカヤ)--
●カンロカ(El Cellar de Can Roca)…カタルーニャ(ジローナ)--
●キケ・ダコスタ(Quique Dacosta)…バレンシア(アリカンテ)--
●ディベルショ(DiverXO)…マドリード --
●ラサルテ(Lasarte)…カタルーニャ(バルセロナ)--
●ディスフルタール(Disfrutar)…カタルーニャ(バルセロナ)--
●アポニエンテ(Aponiente)…アンダルシア(カディス)--
●セナドール・デ・アモス(Cenador de Amós) …カンタブリア(ビジャベルデ・デ・ポントネス)--
※レストラン情報のリンク先は食べログ(日本)またはレストランサイト(スペイン)、ミシュランガイドページです。
■参考
グルメな現地オプショナルツアー
最近は、航空券と宿を自分で予約する個人旅行が増えてきましたね。あるいは、往復と宿だけ確保のパッケージツアーのフリープランを利用される方も多いことでしょう。
そこで現地オプショナルツアー。レストランでのディナーツアーや観光と組み合わせた食べ歩きツアーなど、日本でネット予約できるベルトラの人気プランをご紹介します。
マドリード
▶ 選べる3種のパエリア『マリーナ・ベンチュラ(Marina Ventura)』 ミールクーポン&事前予約サービス<ランチ/ディナー>
マドリードの中心地プエルタ・デル・ソルの近くに位置するレストラン。パエリアを3種類の中から選べます。デザートのレモンシャーベットも絶品。毎日催行。送迎なし。
▶ タパスツアー 3軒のバル巡り&旧市街散策ツアー タパス3品&ドリンク3杯付<日本語/午後・夜/マドリード>by HIS
マドリードの旧市街を散策しながら、地元の人で賑わうバル(BAR)3カ所を日本語ガイドと巡ります。約3時間。毎日催行。送迎なし。
バルセロナ
▶ タパスツアー 3軒のバル巡りとサグラダ・ファミリア夜景鑑賞 タパス3品&ドリンク3杯付 <日本語/往復送迎付/バルセロナ>
本場のスペイン小皿料理「タパス」を、日本人ガイドの案内で気軽に味わえるツアー。雰囲気のあるゴシック地区やボルン地区を散策した後はサグラダファミリアの夜景も楽しめます。毎日催行。送迎あり。
▶ 旧市街ウォーキングツアー ピンチョスまたはタパスの軽食付き<日本語/バルセロナ>
バルセロナの旧市街ゴシック地区を散策します。ツアーの最後には、ピンチョスの食事付きです。毎日催行。送迎なし。
北スペイン
▶ ピンチョス・グルメツアー お好みのピンチョスをその場で選べる!<日本語ガイド/サンセバスティアン発>
サンセバスチャンで名物のピンチョスを食べ歩き。様々なお店で食べつくした日本語ガイドが、好みに合わせてバルにご案内。ピンチョス6品、ドリンク3杯つきです。毎日催行。送迎なし。
思い出のバルセロナ食べ歩き
2002年にバルセロナで食べ歩きしたときのレストランメモです。
日本の寿司のレシピ本があったり、カフェではティーポットの代わりに鉄瓶が用いられるなど日本ブームが巻き起こっておりました。
よく見かけたバゲットパンに生ハムを挟んだサンドイッチ(ボカディージョ)、カフェで冷たい飲み物を注文すると、氷の入ったグラスと瓶入り飲料が来る…。そんな些細なことまでも、いい思い出になっています。
01 ダリゆかりのデュランホテルのレストラン
デュランホテルのレストランは、ダリ劇場美術館のあるフィゲラスにあって、ダリがよく通ったところです。バルセロナから電車で2時間弱。ダリ美術館をゆっくり観て、その周辺を散策し、2時すぎにレストランに入りました。町の小さなホテルですが、昔ながらの格式があって、調度品なども年代を感じさせます。2人でランチコースをいただきました。
▲ ダリ劇場美術館
ダリ劇場美術館に訪れたなら、立ち寄ってみたいところ。ダリがよく利用したことで有名です。ウエイティングバーには、ダリ関連の新聞記事や、書簡、写真などが貼ってありました。
▲ 腸詰めのおつまみ
▲ ズッキーニのグラタン
▲ ポテトサラダ
ランチは、約1200円。テーブルオリーブと腸詰めのおつまみが出たあとの、1つめのお皿です。この日は、ズッキーニのグラタン、またはポテトサラダでした。
▲ 舌平目のムニエル
▲ 骨付きラムのステーキ
2つめのお皿は、舌平目のナッツムニエルあるいは、骨付きラムのステーキ。ポテトサラダもグラタンも品のいいお味でしたが、メインも同様。しつこくなく、日本人好みの味付けでした。
▲ レストラン内
▲ デザートのプリン
最後はデザート。プリン、アイスクリームなどが選べます。給仕の接客は丁寧で気さく。カメラを持っていたら、記念写真をとってくれました。格式があり、それでいてカジュアルなレストランでした。
(2002.12)
02 和食レストランとオジャの店
■和風レストラン
2001年にオープンした和食レストラン「仲良」です。ヘルシーなイメージのある和食(SUSHI)は、今やスペインにも定着。バルセロナでも中華から和食(SUSHI)レストランに転向するところが増えているそうです。ここも同様。日本に滞在したこともある中国人オーナー兼シェフは、日本料理にも中華料理にも精通しています。
▲ カリフォルニア巻
日本語の話せる中国人オーナーがあたたかく迎えてくれます。カリフォルニア巻は、えびとアボガドが甘くてしっとり。胃が生き返るおいしさでした。和食にまじって、餃子やワンタンも…。
(2002.12)
■オジャのお店
「Cala Sila(カラシーラ)」は、オジャ(Oiia)のおいしいレストランです。日本のおじやの語源にもなったオジャは、鍋という意味。注文すると、鍋ごとテーブルにもってきてくれます。
これは魚介類のオジャ。目の前で、あつあつ鍋から皿に盛ってくれました。味は濃厚で美味。唐揚げなども、揚げたてが出てきて感激です。
▲ レストラン外観
お店は「Madrid-Barcelona」の看板のほうが目立っていました。
(2002.12)
03 バルセロナのカフェ3店
■トリノ
昔ながらのカフェ。モデルニスモ建築のステンドグラスがきれいです。世界的なチェーン店をもつスターバックスも進出してきていますが、カフェ・コンレチェやカフェ・コルタードは、なんといっても地元のカフェでしょ、という感じ。ここでは見かけませんでしたが、ハーブティーなどは、日本の鉄瓶を利用するところが増えているようです。
ここに限らず、どこで飲んでも、カフェコンレチェやカフェコルタードは安価で美味。まろやかでこくがあり、しつこくありません。お店の内外とも、レトロな装飾で、気分もゆったり。
(2002.12)
■ブルネイ
ゴシック地区、ピカソ美術館の隣の昔ながらのカフェ。いろんな種類のスペイン風サンドイッチ(ボカディージョ)や菓子パンが並んでいました。テイクアウトもできるし、お店で食べてもいいし。年代ものの薪釜で作られるパンが人気です。
王室の国だけあって、壁には天皇陛下が立ち寄られたときの写真が飾ってありました。店の奥には、古いパン焼き釜があります。今もバリバリに活躍中!クッキーなども併設のお菓子屋さんで売っていました。
昔ながらのカフェ。いい道具、いい設備は、ていねいに長く使ってこそ、変わらぬ味が保てるのかもしれません。歴史を感じさせる町並みにぴったりの、気取らないカフェでした。
(2002.5)
■Sacha
新市街にある今風のカフェ。素朴なボカディージョではなく、おしゃれなサンドイッチが並んでいました。1つ1つが小さくて、ピンチョスのサンドイッチ版といったところ。ブルネイと好対照です。
軽食として、各種サンドイッチやパン、サラダやデザートなどがあります。とにかく種類が豊富。どれを食べようか迷うくらいです。テイクアウトもできます。
はさんであるものは、少しずつ組み合わせに変化があって、上品な味に仕上げてあります。サンドイッチは1包み約2ユーロ。少々高めですが、その分、ていねいに作られていて、何を食べても大満足でした。
(2002.5)
04 昔ながらのワインバル
サンジャウマ広場の路地を入ったところにあり、地元のなじみ客で賑わうワイン・バー「La Vinateria del call」です。店内は細長く奥行きがあって、うす暗いのが、いかにも酒場という雰囲気。タパスのメニューは豊富。珍しいものも取り揃えてありました。この日は、夜の9時から7人で、ちょっとつまみながらのワイン&デザートでした。
これはモルシーヤ(Morcilla)。お米の血入り腸詰めと聞いて、ちょっとな~と思いましたが、食べてみると、おいし~。なかなかイケます。腸につめたイカめしみたいなもん?
▲ ねぎのマリネ
▲ 焼き野菜のサラダ(Escalibada)
▲ いわしの酢漬け
▲ パテ
▲ トルティージャ(野菜入りオムレツ)
どれもお酒のつまみにピッタリ。がんがん進みます。しっかり味がついているのにさっぱり。デザートも充実していました。
▲ プディング
▲ ナッツ入りケーキ
▲ 足つきの器に盛られたカシスのシャーベット
▲ レモンのシャーベット
▲ 壺に入ったチョコレートムース
料理によって変わる器も楽しめました。
(2002.12)
05 ホテルアーツのカフェレストラン
5つ星ホテルのレストランで正式に食事、となると時間もかかるしお金もかかります。でも、カフェレストランなら大丈夫。軽くタパスをつまんで飲むというカジュアルな利用でも気分はリッチ。5人でワイン&タパスでした。
「GOYESCAS」はホテル内にある他のレストランと比べると、カジュアルで明るい雰囲気です。ちょうどクリスマスの時期で、入り口のツリーがきれいでした。
▲ バルセロネータにあるホテルアーツ(左側の建物)
▲ 自家製アンチョビ
アンチョビは自家製。塩辛さがちょうどよく、マイルドな仕上がりです。チーズはハーブオイルに漬けたもので、味に深みが感じられます。オリーブオイルの質のよさが決め手でしょうか。うまさの秘訣はオリーブオイルにあり?
▲オリーブオイル漬けのチーズ
▲ パン・コン・トマテ
バルセロナではパン・コン・トマテと生ハムは欠かせません。パン・コン・トマテは、かりっとしっとり。ここでも、オリーブオイルのよさがものを言います。生ハムを添えて…。
▲ 生ハム
揚げ物は、ふんわり、さっくり、からっ。オイルが命なのでしょう。そして衣も…。
▲ いかのリング揚げ
イカのリング揚げやえびのフリッターの衣は、ふわっと仕上げるために、炭酸入りの水で溶いているとか。ちょっとした工夫が、おいしさの秘密ですね。
▲ えびのフリッター
▲ クロケッタ
▲ えびのオリーブオイル煮(アヒージョ)
えびのオリーブオイル煮はオイルがぐつぐつと煮たっている状態で運ばれてきました。えびは火が通りやすいので、余熱も計算して調理するのがコツだそうです。なるほど~。
洗練された味と量。お店のインテリアやテーブルウェアも美しく心地よい空間を醸し出していました。家庭でも、このセンス、取り入れたいところですね。
(2002.12)
06 カカオ・サンパカ(ショップ&カフェ)
エルブジのパティシエ、アルベルト・アドリア(フェランの弟)氏がプロデュースしたチョコレート専門店「CACAO SAMPAKA」。フルーツやナッツ、香辛料入りなどバリエーション豊かなチョコレートが揃っています。ガウディ建築のレリーフが浮き彫りになったチョコレートもありました。パッケージも素敵! おみやげにどっさり買って帰りました。
▲ ガウディのチョコレート
ショップの奥はカフェになっています。映画「ショコラ」の現代版といった感じ?
アイスチョコは濃厚なのに飲み口はすっきり。日本の煎茶もありました。ハーブティの感覚でしょうか。心地よい空間で飲むお茶は、おいしさ倍増でした。
▲ 併設のカフェの椅子
(2002.5)
07 王立海洋クラブのレストラン
海のランブラス(ランブラ・デ・マール)と言われる遊歩道を渡ったふ頭にあり、地元でも知る人ぞ知る穴場的レストランです。伝統的なスタイルに新しい食材を組み合わせた創作料理が人気です。ヨットハーバーを眺めながら昼間から飲むワインは最高!
▲ メニュー
窓の外はヨットハーバー。テラスでもお食事ができます。感じのよいウエイターが案内してくれて、気分は海洋クラブのメンバー? メニューの絵も素敵!
▲ パン
まずはカバ(CAVA=スペインのシャンパン)で乾杯。きょうは3人でお食事です。テーブルオリーブとパンが運ばれてきました。
▲ タラのピンチョス
カバを注文すると、ついてきました。日本で言う「つきだし」のようなもの? フランスパンの薄切りにタラ(バカラオ)のパテが塗ってあります。その上にキャビア。
▲ 生ハム
生ハムはお皿に山盛りで出てきました。おお!なんと贅沢な…。しっとりとおいしかったけれど、こんなにあると、面食らってしまいます。
▲ ミックスサラダ
サニーレタス、チコリ、アンチョビ、松の実、などのミックスサラダ。四隅には、クリームチーズにパセリソースがかかっています。一緒に食べると、深みのある味わい。
▲ 魚介類の炒め物
魚介類(イカ、エビ、タコ)の炒め物。それぞれのうまみがブラウンソースにとけ込んでいます。手前の三角形のものは、食パンを揚げたもの。クルトンの大型版?
▲ 小魚のフライ
小魚(イワシ)のフライ。レモンをしぼっていただきます。これはどこで食べてもおいしい1品。アツアツがたまらないです。
▲ パスタパエリア(フィデゥア)
極細のパスタを使ったパエージャ。見事なまでに麺がピンピンと立っています。美しい! 味は魚介類のスープがしみこんで濃厚です。好みで、アリオリソースをつけても…。感動する料理といってもいいくらいです。
▲ シャーベットとお茶
デザートに、レモンのシャーベット。そして、このお店オリジナルのハーブティー。日本の鉄瓶で出てきたのにはびっくりです。ティーポットじゃないところが、おしゃれ?
▲ チョコレート
お茶とともに、チョコレートが付いてきました。ちょっとした、心遣いが嬉しいですね。3人で飲んで食べて、約1万円。(あ、フィデウアは食べきれなかったの~。残念)
堅苦しくなく、かといってラフすぎず、しかも落ち着けて「きちんとランチ!」にはうってつけのレストラン。料理に新しい工夫もされていて、パーティーメニューの参考にもなりました。
(2002.5)
08 チャペラ(バスク風バル)
バスク風のピンチョスバル「TXAPELA(チャペラ)」。何を食べてもはずれのないものばかり。観光客も気軽に入れるオープンなお店です。カタルーニャ広場からグラシア通りに出てすぐという立地の良さも手伝って、何度か足を運びました。食事に時間をかけたくない時に便利です。
▲ メニュー付きランチョンマット
バスク風のタパス(ピンチョ)のお店。日本語のメニューもあって、わかりやすく、番号で注文できます。メニューが描かれたランチョンマットを見ながら指さすだけでも…。
▲ ぺちゃんこグラスに注がれたビール
ビールをたのむと、ぺちゃんこグラスで出てきました。今、このグラスが流行りなのだそうです。安定感があって、なかなかよいです。
ピンチョは、全部で51品、それにデザートが12品あります。お皿に相性のいいものどうし組み合わせて、持ってきてくれます。
▲ 生ハムのピンチョス
▲ たこのピンチョス
▲ いかのリング揚げとクロケッタのピンチョス
▲ トルティージャのピンチョス
▲ ホワイトアスパラのピンチョス
▲ いかのピンチョス
どれもこれも、パンからはみ出さんばかりのボリューム。手のこんだものから、チーズや生ハムなどの加工品をのせただけのものまで、いろいろです。そのバランスがいいですね。
カウンターでも、テーブルでも、舗道のベンチでも食べられて、お店の人もとっても気さく。1個1~1.5ユーロと値段も手頃で、気軽に立ち寄れるバスク風バルでした。ああ、おなかいっぱい。
(2002.5)