スペインでは1月6日東方の三賢人(レジェス・マゴス Reyes Magos)の日に、王冠の形をした菓子パン「ロスコン・デ・レジェス」を食べます。パン屋さんで売っていて、パンの中にソプレサ(陶器の人形)が入っています。それに当たった人は幸運だ、王様だ、いや、ロスコン代を払うんだ等いろいろ言われています。
【直径20cmのリングパン】
<パン生地>
<デコレーション>
スペインでは、家庭で手作りするよりも、近所のパン屋さんで買ってくることが多いそうです。レシピはお店によって少しずつ違い、必ずしもクリームが入っているわけではありません。(かつては入っていなかった)クリームも生クリーム、アーモンドクリーム、カスタードなど色々。
デコレーションも微妙に違いますが、色鮮やかな砂糖漬けやドライフルーツは必ずのっています。これは、王様の財宝(ルビーやエメラルド)などを表しているのだそうです。
水平に切って、その中に生クリームを詰めます。生クリームはさとう(大さじ1~2)を入れて八分立てにし、絞り出し袋にいれてのせるとうまくいきます。
この場合、ソプレサ(フェーブ)は生地にいれないで、クリームをはさむときに、 忍ばせるといいでしょう。
▲水平に切る
▲生クリームを絞り出す
▲ 断面
パンの中に入れるソプレサは、フランスでいうところのフェーブ。大きさは1~2cmで陶器で出来ています。写真はフランスのフェーブです。
ソプレサは、生地をリングにするときに忍ばせます。人数分に切り分けたとき、ソプレサが入っていた人は1年間ラッキー! 紙で出来た金色の王冠をかぶって王様になります。
そら豆だった人は、アンラッキー。ロスコンをお店で買ってきた場合は、その代金を払うことになったり、罰ゲームがあったりします。
ソプレサ(フェーブ)や王冠は菓子材料店で販売しています。その季節になると毎年新しい種類のソプレサ(フェーブ)が出て、コレクションしてる方もいるほどです。
▶フェーブ 動物のシェフ 小分け10種 | ガレット・デ・ロワ(楽天市場)
また、ソプレサは自分で気に入ったものを用意しても楽しいです。熱に強い陶器や金製の小物をアルミ箔で包んで忍ばせます。
▲以前いただいたロスコンには、お財布などにつける小さな鈴がアルミ箔にくるまれていました。
フランスでは、ガレット・デ・ロワというパイ生地で作るものが有名ですが、南フランスにあたりになると、スペインと同じような菓子パン風のものになるようです。
また、スペインのクリスマスとお菓子については、「スペインのクリスマスと『3人の王様』」ページにまとめています。
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