ポルボロン(Polvoron)は、スペイン・アンダルシア地方の祝い菓子です。クリスマスシーズンには欠かせません。口の中に入れると、ほろっと崩れる独特の食感。自宅で手作りするよりも、修道院や菓子店で買ってくることのほうが多いようです。昔風の素朴なお菓子です。
【18個分】
最初に薄力粉を煎って熱を通すことで、ほろほろの食感になります。生地はブロックに固めてから切り分けましたが、平らにのばして型でぬいてもいいですね。本来はバターではなくラードを使います。生地が余ったら、冷凍庫で保存するといいでしょう。
スペインのお菓子の多くは、カステラの原型ビスコッチョのように、古くから修道院で作られていました。ポルボロンもそのひとつです。ポルボロンを2枚重ねて、キャンディー包みにすると、昔ながらの雰囲気がでます。
【参考】スペインのクリスマスとお菓子については、「スペインのクリスマスと『3人の王様』」ページで。
薄力粉を少し増やし、粉砂糖ではなく上白糖にし、シナモンなしで作ったものです。薄力粉とアーモンドプードルの炒め時間は10分。ほろっとした食感はそのままにおいしくできました。
【材料】20個分
【作り方】
粉砂糖は粉雪のようにふりかけても…。
東京・二子玉川ライズにあるスペイン王室御用達グルメストア「パステリア マヨルカ(Mallorca)」で買ったポルボロンです。
そう、スペインではこんな飴包みで販売されているんです。
開いてみると、こんなハート形。おしゃれですね。
スペインでは包みの上からぎゅっと握って、全体を固めてから食べたりするのですが、これはハート形なのでもったいないかな。
口に入れるとほろりと崩れて、これこれ、これぞポルボロン。
バターとは違うラードのコクが感じられてとてもおいしい。ひょっとして、生地に赤ワインが練り込んであって、それがいい仕事をしてるのかもしれません。
さらに、アーモンドクラッシュの粒々が入っていて、ほろほろの中にかりっと感じる食感が新鮮でした。今度はこれを目指しましょ。
(2016/03/14)
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