スペインのクワハーダ(cuajada)。バスク地方ではマミア(mamia)と言われているミルクデザートです。本来は、羊乳あるいは山羊乳を使って、凝固剤でかためたフレッシュチーズの一種ですが、日本では材料が入手困難なので、牛乳を使ってその雰囲気を楽しみましょう。ミルクと蜂蜜とくるみの出合いは新鮮。素朴なおいしさに感激です。
【2人分】
器に入れて固めるので、ゼラチンの量は通常より少なめで、ゆるく固まるようにします。(ゼラチン5gに対して、牛乳500mlぐらいでも大丈夫です)
牛乳はゼラチンがとける程度に温め、沸騰させない。(60度ぐらいで十分とけます)
※このクワハーダ(マミア)は「暮らしの手帖 36」に掲載の長尾智子さんのレシピを参考にさせていただきました。そのレシピでは、牛乳500mlに対し、寒天パウダー3gを使用されていました。
バスクでは、かわいい陶製の器に入っていることが多いので、プリンが入っていた瓶に入れてみましたが、湯飲みやココットなどでもいいですね。
蜂蜜やメープルシロップ、くるみの量はお好みで。
本物のクワハーダを取り寄せたので、その容器(陶器)を利用して作ってみました。
▲ 牛乳250mlにゼラチン2.5gを溶かして、ゆるいミルクプリン状態。砂糖が入っていないので、甘くありません。
▲ くるみを砕いて、メープルシロップを垂らします。
▲ くるみと一緒にすくって食べると、おいし~♪
スペインのフレッシュチーズ「クワハーダ」を、チーズ専門店フェルミエからお取り寄せして、その味わいを比較してみました。牛乳で作る「なんちゃってクワハーダ」と本物とで大きな差があると困りますからね。
■カタルーニャの「クワハーダ」
▲ クワハーダ・デ・オベハ(CUAJADA DE OVEJA)
クワハーダは羊乳で作られるので、牛乳と比べると、濃くてほのかな甘みがあります。羊乳にありがちな独特の匂いは、ほんのかすかに感じる程度で、肉やハードチーズほどの癖はありません。はちみつやメープルシロップをかけなくても、羊乳本来の旨みでおいしい。スペインだと1個1〜2ユーロ程度だそうです。(日本だと、希少なので、その3〜4倍ぐらいするかな?)
■本物クワハーダと手作りを食べ比べ
左が本物のクワハーダ・デ・オベハ、右が手作りのなんちゃってクワハーダというかミルクプリンです。見た目は若干違うものの、通常ゼリーを作るときよりもゆるめに仕上げているので、口当たりは本物と似た感じ。つるんと口のなかでとろけます。味は、牛乳を使ったので淡泊ですが、かなり近いです。
というわけで、ひと安心。ゼラチンで作ったミルクプリンは、本物「クワハーダ」に限りなく近いので、クルミとハチミツ(メープルシロップ)をかけてぜひお試しくださいね〜。
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