簡単ソパ・デ・アホ
パンはもちろんパン粉やお麩でも作れるにんにくスープ

かたくなったパンを利用して作るスペインのにんにくスープ「ソパデアホ(sopa de ajo」)。バゲットパンはもちろん、お麩でも、パン粉でも作れます。お麩で作ると和風な仕上がり、パン粉で作るとかき玉汁のような趣になります。あるもので作ってみてくださいね。
材料
【2人分】
- にんにく……2片
- バゲットパン……1cm幅を2切れ
- オリーブオイル……大さじ2
- 水……360ml
- 顆粒コンソメの素……小さじ1強
- パプリカパウダー……小さじ1
- 塩、こしょう……少々
- 卵……1個
- パセリ……1枝
作り方

- にんにくは薄切り、バゲットパンは2cm角ほど、パセリはみじん切りにしておく。
- 鍋にオリーブオイルを入れ、にんにくを軽く炒める。
- バゲットパンを加えて炒め、オイルがなじんだら、パプリカパウダーを入れて混ぜ、水を注ぐ。
- 顆粒コンソメの素を入れ、バゲットパンがスープを吸ってふんわりするまで2分ほど煮て、塩・こしょうで味を整える。
- とき卵を流し入れて火を止め、全体を大きくかき混ぜ、パセリを散らす。
ポイント&ヒント
にんにくやパプリカパウダーは焦がさないように…
にんにくは焦げると苦くなるので、炒めるときは軽く色づく程度にします。にんにくの芯にある芽は焦げやすいので、取り除いてから炒めるといいでしょう。パプリカパウダーも焦げやすいので、パン全体にからまったら、早めにお水を注ぐようにします。
アレンジいろいろ
ソパ・デ・アホには各家庭でいろいろな作り方があり、これはパンと卵だけのシンプルな基本の作り方です。生ハムを入れたり、トマトやベーコンを加えたり、チリパウダーでピリッとさせたり、卵をまるまる1個落としてみたり、様々にアレンジできます。
パプリカはスモークパプリカがおすすめ
スペインのパプリカ(ピメントン)の種類は多く、甘いのから辛いのまでいろいろです。「ソパ・デ・アホ」には、燻製香のある辛いスモークパプリカ(ピカンテ)を加えるとぴりっとした旨みが増します。なければ、通常の甘口パプリカ(ドゥルセ)に辛みのあるチリパウダーなどを少し足すといいでしょう。

▲ スープを吸ったふわふわのバゲットパン。
パン以外(パン粉/お麩)で作るソパ・デ・アホとそのアレンジは、下のコラムを参考にしてくださいね。
パン粉で作るソパ・デ・アホ レシピ

パン粉で作ったソパデアホは、とろりとした洋風かき玉汁のような出来上がりになります。バゲットパンがないときは、パン粉で作ってみましょう。材料のバゲットパンを、パン粉(大さじ3~4)に代えて作ってみました。
【作り方】

- 鍋にオリーブオイルを入れ、にんにくの薄切りを軽く炒める。
- パン粉(大さじ3~4)を加えて炒めオイルがなじんだら、パプリカパウダーを入れて混ぜ、水を注ぐ。
- 顆粒コンソメの素を入れて沸騰したら1分ほど煮て、塩・こしょうで味を整え、パセリのみじん切りを散らして火を止める。
- とき卵を流し入れて、全体を大きくかき混ぜ余熱で火を通す。

▲ とろりとした洋風かきたま汁のよう。
お麩で作るソパ・デ・アホ レシピ

お麩で作るソパデアホは、ややお吸い物っぽい仕上がりになりますが、スープのお味はソパデアホ。材料のバゲットパンを、小町麩12個に代えて作ってみました。
【作り方】

- 鍋にオリーブオイルを入れ、にんにくの薄切りを軽く炒める。
- 小町麩を加えて炒め、オイルがなじんだらパプリカパウダーを振り入れて混ぜ、水と顆粒コンソメの素を入れる。
- 3~5分ほど煮てお麩がふくらみ柔らかくなったら、塩・こしょうで味をととのえ、パセリのみじん切りを散らして火を止める。
- とき卵を流し入れて、全体を大きくかき混ぜ余熱で火を通す。

お麩はいきなり熱湯に入れると戻りが悪いので、水を入れて戻しながら加熱するようにします。
アレンジレシピ「アホうどん」

お麩で作ったソパデアホは和風っぽく仕上がるので、これにめんつゆを加えて、うどんのおつゆにしたものです。コクのあるかきたまうどん風になります。
強引なアレンジにも対応できる、失敗しらずのソパデアホです。
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