ソパ・デ・アホ。スペイン語でアホ(ajo)はにんにく、ソパ(sopa)はスープ。にんにくのスープです。正確には、生ハム(jamon)と卵(huevo)を入れた「sopa de ajo con jamón y huevo」。
もともとスープの語源には「汁物に浸して食べるパン切れ」という意味があり、14世紀ごろからパン入りのブイヨンを指すようになったと言われています。その起源をたどるような一品です。
【2人分】
ソパ・デ・アホには、いろいろな作り方がありますが、これは生ハムをだしにして、かたくなったパンで作る本格バージョンです。
本来は生ハムの骨やハムの切れ端でブイヨンをとって作ります。おつまみ用の生ハムはもったいないので、ベーコンやハム、ソーセージなどで代用してもいいですし、最後に生ハムをトッピングするだけでもかまいません。
にんにくの芯である芽は焦げやすいので、取り除いてから炒めます。にんにくは少し色づく程度に。焦げると苦みが出てしまいます。にんにくが好きな方は半分に切ったくらいの大きさで多めにいれ、逆に苦手な方は、量を減らしたり、みじん切りで作るといいでしょう。
スペインのパプリカ(ピメントン)の種類は多く、甘いのから辛いのまでいろいろです。「ソパ・デ・アホ」には、燻製香のある辛いスモークパプリカ(ピカンテ)を加えるとぴりっとした旨みが増します。なければ、通常のパプリカ(ドゥルセ)に辛みのあるチリパウダーなどを少し足すといいでしょう。
トマトを加えたり、チリソースでピリッとさせたり、卵をまるまる1個落としたり、とろけるチーズをのせたり…。これをベースにいろいろとアレンジが出来ます。
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