テレビや雑誌で紹介されたスペイン料理 2008年
2008年、テレビ番組や雑誌で紹介されたスペイン料理に関するメモです。
スポンサーリンク
2008年
2008年12月30日(火)19:00~20:54「ヨーロッパ水紀行Special ポルトガル・スペインの旅」BS日テレ
7月に放送された番組を、ポルトガル編と合わせて2時間のスペシャル番組に構成し直したもののよう。最初の2/3はポルトガルで、残りの1/3がスペイン・マドリード。水にまつわるドキュメントなので、番組の中でのスペイン料理出現率はせいぜい3%程度でしょうか。
カステラの原型「パォン・デ・ロー」
ポルトガル編では、カステラの原型らしい「パォン・デ・ロー」が出てきました。卵と砂糖と小麦粉だけで作るケーキで、中心に穴があいておりシフォンケーキ型に似た丸い形のもの。確かに日本のカステラに近い気がしました。
カステーリャ王国のビスコッチョがポルトガルで形を変えてパン・デ・ロになり、それが日本に伝わって「カステラ」になったのかもしれませんね。あくまでも推測ですが。
あと、ポルトガルでは、うなぎの煮込み料理も紹介されていました。
おいしい「コシード」はおいしい水から
マドリード編で紹介されたのは、コシード(煮込み)。マドリードはヨーロッパの中でも水質がいいといわれているそうで、その水源はグアダラマ山脈。その麓の町のレストラン・カサ・マルガの「コシード」は、石灰岩地層を通ってきた無味無臭の水で作られるので特においしいのだとか。
お店の真ん中には暖炉があり、昔ながらの蓋付きの瓶で調理されていました。瓶に水をいれ、その中にどぼんどぼんと牛ばら肉やすね肉、イベリコ豚などを投入。しばらく煮たあとに、コシードには欠かせないひよこ豆を乾燥したままの状態で入れて、さらに柔らかくなるまで煮込むんですね。
食べ方は、まず、パンと一緒にスープを飲む。(器に四角く切ったパンを入れておき、そこにスープを注いでいました。パスタを入れるものだと思っていたけれど、パンもありなのですね)それから、肉に煮込んだキャベツを添えてひよこ豆と一緒に食べる。
ここのコシードには、じゃがいもは入っていないようでした。お店や各家庭によって、少しずつ違うのでしょう。
マッシュルームの鉄板焼き
マヨール広場の近くのバル「メソン・デル・チャンピニョン」も登場しました。マッシュルーム専門のバル。(よく紹介されているおなじみのバルですね)
チョリソとにんにくとパセリをマッシュルームに詰めて鉄板で焼いただけのタパス。上からオイルをかけるのですが、そのオイルは先が細くなったほ乳瓶のような容器に入れてあって、お好み焼きにかけるマヨネーズのような感じで、ぴゅぴゅぴゅっとまんべんなくたっぷりかけるのがコツのようでした。かさの中にたまった熱々のオイルがおいしいんですよねえ。
水紀行ということで、そんなに期待してなかったのですが、飲料水の位置づけで料理がところどころ紹介され、面白かったですね。内容的満足度は5点満点中の3.5ぐらいかな。通常の1時間番組を見のがしていたので、スペシャル版で見られてラッキーでした。
2008年12月12日(金)15:00~15:45「世界ふれあい街歩き スペイン・バレンシア編」再放送 NHK BS2
5月にNHKBS-hiでオンエアされたものの再放送。バレンシアの旧市街を歩きながら、広場で刺繍をする人たちや、水裁判の様子などを見て歩くというものです。
バレンシアの代表的料理といえば、パエリア。パエリア鍋を専門に売るお店をのぞきます。大きいの小さいの、鉄製やら鋼製やら。鉄製と鋼製のどちらがいいのか尋ねましたが、店員さんにはうまく伝わらず、その答えは得られませんでした。どっちなんでしょう。
そして料理研究家のロサ・モレーノさんが、バレンシアのパエリアを紹介してくれました。作り方は次のとおり。
材料は、ウサギ肉、鶏肉、カタツムリ、野菜、米。
オレンジの薪で火をおこし、パエリア鍋に鶏肉とウサギ肉を入れて炒め、塩で味付けします。野菜を入れ、トマトとにんにくと調味料を入れてさらに炒めます。そのあと、ゆでたカタツムリ。バレンシア風パエリアにはカタツムリは欠かせないんですね。
スープを注ぎ、煮立ったらお米を入れる。表面をまんべんなくならしたら、あとはかき混ぜない。完成5分前に、ローズマリーの小枝を置いて出来上がりです。
取り皿をつかわず、木のスプーンでパエリア鍋から直接とって食べるのが本来の食べ方。このとき、socarrat(おこげ)がなければ、パエリアとは言えないそうです。ですよねえ。おこげをこそげながら食べてこそパエリアです。
仕上げのローズマリーは、風味付けによさそう。今度やってみましょう。
2008年12月11日(木)22:00~22:45「世界ふれあい街歩き スペイン・ビルバオ編」NHK-hi
鉄鋼の街からアートの街へと変貌しつつあるビルバオの旧市街と新市街を歩きます。
お花屋さんでは、マイタケのようなきのこが売られていました。家で育てながら食べるのだそう。
ベレー帽(チャペラ)のお店では、バスクのベレー帽の違いを説明してもらいます。ビルバオ(黒)は後ろは丸く深くかぶり、前は浅い。サンセバスチャン(青)は、少し小さめで片方を浅めにかぶる。フランスバスク(白)は、ビルバオと逆で前は丸く深く、後ろは浅い。と地域によって色やかぶり方が違うんですね。
途中、道でビルバオの曲「7つの通り」を演奏する音楽隊3人と出会います。ついていくと、バルに入っていき、そこでお客さんは大合唱。昼、一杯チキートをひっかけて、夕方また一杯。こうして集まる人たちをチキテーロというんだそう。
バカラオ(塩鱈)をぶら下げた人にも出会います。ちょうど美食倶楽部に入るところで、中にいる仲間の許可をもらって入れてもらいます。男性ばかりと思いきや、今は女性もOKなんですね。食べるだけのようですが。
料理は、3種類のソースで食べるバカラオと、林檎のタルト。
「食べることは人間の義務だから、楽しく過ごせるように、努力が必要なのさ」と言っていたのが印象的でした。
2008年12月号 食楽「スペイン居酒屋」徳間書店
特集は欧風居酒屋で、スペイン、フランス、イタリアの居酒屋が取り上げられています。ジョセップ・バラオナ・ビニェスさんやパンツェッタ・ジローラモさんの座談会「これが本場の居酒屋作法!」にはじまり、それぞれの居酒屋の特徴を「攻略講座」という形で展開。スペイン編は壇上桂太シェフが担当しています。
スペインバルは東京の以下の9店が紹介されていて、明比淑子さんのエッセイもあります。
メソン・セルバンテス(麹町)、ラ・タペリア{四谷)、Baru恵比寿、ガディータ(西荻窪)、タカダノバル(高田馬場)、バル アグラード(中目黒)、ボデガス ガパ(恵比寿)、エルプルポ(神楽坂)、ボデガ・サンタリタ(六本木)
こじんまりとした小さなバルもいいですね。また行かなくちゃ。
2008年11月30日、12月7日(日)20:00~20:55「欧州鉄道の旅」BSフジ
第45回 魅惑の国スペイン ~国境の港町ポートボウから光り輝くバレンシアを訪ねて~
カタルーニャのポートボウを出てフィゲラス、バルセロナ、ペニスコーラ、サグント、バレンシアと電車の旅です。流れる景色は、実際に電車に乗っているよう。
バレンシアのレストラン「ラ・ルウア」でパエリャの作り方をうかがうと「特別な美味しい作り方というのはありません。愛情をもって作ることです」。ごもっとも。作っていたのは、大きめの鶏肉とさやいんげんのオーソドックスなパエリャでした。
第46回 魅惑の国スペイン ~華やぐ魅惑の都マドリッドから遙かなる古都グラナダを尋ねて~
まずはマドリッドの街歩き。生ハム専門店「ムセオ・デル・ハモン」は、あらゆる生ハムやチョリソが並び、壁いっぱいにつり下げられたハモンは、まるで屋根瓦のよう。圧巻でした。
アルカザール・デ・サン・ホアン駅でおりて、代々続く小さなワイン工場「ボデガ・デ・ラ・テルシア」へ。
ドン・キホーテゆかりの町エル・トボソでは、ホテル「カサ・デル・トーレ」にも立ち寄ります。小説の中に出てくる小鳩や豚肉、空豆などを使った料理が人気だとか。その料理がちらっと映りましたが、詳しい説明はありませんでした。残念。
オリーブで有名なハエンでは、観光サービス学校「ラ・ラグナ」へ。生徒が実習を兼ねてサービスするレストランを訪問します。
そして最後はグラナダへ。マドリッドのチャマルティン駅からタルゴに乗って、約6時間の旅でした。
2008年11月8、15、22、29日(土)8:00~9:30「朝だ!生です。旅サラダ」テレビ朝日
海外マンスリーコーナーはスペイン。レポーターは小西美帆さん。
第1週は、カタルーニャで、バルセロナの街とモンセラットを観光した模様。第2週は、バレンシアとゼゴビアです。
バレンシアでは、市場に行き、パエリア専門店「ラ・リウア」でパエリアの作り方を教えてもらいます。魚介のパエリアが4人分で72ユーロ。けっこうしますね。
その後、リアドロで陶器の人形を作っているところを見学。ちなみに、ひな人形もあって2対セットで2,530ユーロ。おお! 郊外のリアドロ工場は一般の人も予約をすれば見学可能とか。
セゴビアでは水道橋、アルカサル。ロア・デ・デュエロではワイナリーを見学し、ホテルはパラシオ・デ・グスマン。ロックステールの煮込みを食べてました。
そして、第3週はマドリッド。街中のバルでタパスをつまみ、世界最古のレストラン「Botin(ボティン)」へ。ここは画家ゴヤが、19歳のときに皿洗いとして働いていたこともあるとか。
1725年創業以来、数々の小説にも登場し、ヘミングウェイも「日はまた昇る」で主人公に「ボティンは世界一のレストランだ」と言わせたほど。ヘミングウェイ自身このレストランで原稿を書く日もあったそうです。
ここで名物「仔豚の丸焼き」を食べていました。ドングリの木を薪にしてじっくり焼いたものは、1匹6人分。1人前は21.7ユーロ(約2,600円)です。豚というよりチキンに似た味で、「ものすごくやわらかい!」と美帆さん。
その後、闘牛を見学。地下鉄にのってセラーノ通りでアガタ・ルイス・デ・ラ・プラダのお店やエステティックサロン「SAI TEI(サイテイ)」へ。デザイナーがフロアごとに異なるという最新ホテル「プエルタ・アメリカ・マドリッド」の紹介もありました。
旅番組だけあって、観光スポットやらショッピング情報やらが満載でした。ああ、行きたいですねえ。
で、4週目はアンダルシア。アルハンブラ宮殿を見学し、タブラオでフラメンコ。と文字通りアンダルシアの目玉だったのですが、面白かったのは「テテリア」(アラブ風カフェ)です。
生のミントをつめたコップに熱いお茶を注ぐミントティ(2.5ユーロ)を飲んだり、フルーツ味の水たばこ(8ユーロ)を吸ってました。美帆さんいわく「むかし駄菓子屋で食べたようなフルーツ味」だって。
ってことは、やすっぽい? いや懐かしいってことか?
なんにしても、旅心をくすぐるレポートでした。番組の最後にしっかりとツアーの告知があるんだけれどね。 うーむ、行けない。
2008年11月号 No.40 ELLE a table(エル・ア・ターブル)「小皿な料理に夢中」アシェット婦人画報社
「小皿の宝庫へ」ということで、スペインバルとタパスが紹介されています。三鷹バルからは「鶏の煮込みと小いかのソテー」、キッチン セロからは「マッシュルームのオイル焼き」、ティオ・ダンジョーからは「ポテトオムレツ」、バル・ラ・カスターニャからは「豆のサラダ」、マリスケリア・エル・プルポからは「白魚のにんにく炒め」、ロス・シティオスからは「イワシの鉄板焼き」、ファル・デル・ポニエンテからは「生ハムコロッケ」、カサ・デ・オイマツからは「野菜とアンチョビのコカ」、エルラコーデン タケウチからは「鶏のアラブ風スパイスオーブン焼き」。
また、山田チカラさんが提案する小皿スタイルのパーティーフードも紹介されています。こちらは特にスペイン料理ではないのですが、形を四角に統一し、最近のモダンスパニッシュにも通じる意外性があります。押し寿司の要領で作り、デコレーションにも凝っているので、ぱっと見デザートのよう。その発想を見習いたいです。
2008年 9/28発売 旅咲「バルセロナ 食をデザインするバル&レストラン」毎日コミュニケーションズ
第一特集「バルセロナ、デザインをめぐる旅」にバル&レストラン紹介が少し載っています。ミシュラン一ツ星の「モー」、日本料理のエスプリをタパスに応用した「サンタ・マリア」、創作タパスの「エル・ロベイ・デル・ボルン」、カタルーニャ伝統料理の「フォンダ・ガッチ」。料理も内装デザインも洗練され、ジャパニーズテイストがちらっと見え隠れ。そんなお店が増えているようです。
2008年10月11日(土)13:59~14:54「天才ピカソが二人の縁!? 柴俊夫・真野響子夫妻 愛と情熱のスペイン旅」テレビ朝日
旅番組にはつきものの食シーン。やっぱりありました。ピカソとは直接関係ないのですが、バルセロナのレストラン「セッテ・ポルタス」で、パエリアを作ろうというのです。
真野さんは自分の包丁を持ち込んで意欲満々。サン・ジョセップ市場で食材を買い込み、胡麻油とおしょうゆ味の和製パエリアに挑戦します。作り方はシェフの指導どおりで、食材と調味料が真野さん風。きのこと魚介類をふんだんに盛り込んだパエリアでしたね。仕上げにのり、フェンネル、ねぎをふりかけていたのが印象的でした。
あとは、3ツ星レストラン「サンパウ」でも、お食事されていましたし(メニュー紹介がなかったのが残念。ひょっとして食べる時間がなかったのでしょうか)、クワトラガッツではコーヒーを、あとバル「ラ・バラールカ」では、定番のポテトサラダ、肉団子、マリネなどのタパスをつまんでいました。
巨匠ピカソ展がらみの番組のためか、ピカソをめぐるスペイン観光旅行といった趣でしたね。単にパエリア作りというだけじゃなくて、ピカソにまつわる食の話題で迫ってくれたら、なおよかったんだけど・・・。
2008年10-11月号(36 秋)暮らしの手帖「スペインとバスク料理」暮らしの手帖社
何度か「ku:nel」でバスクレポートを披露され、「わたしとバスク」の著書もある長尾智子さんのバスク料理案内です。
10品が紹介されていて、バスク料理そのままではなく、作りやすいように彼女流のアレンジがなされています。どちらかと言えば、スペイン寄りということで「スペインとバスク料理」というタイトルになっているのでしょう。
仔牛の煮込み「アショア」を作るのに、肉を豚肉に代え、粗挽きの感触にするために、少し練ってからほぐさずに焼くという方法をとっていて、なるほどなと調理のヒントをいただきました。
暮らしの手帖独特の雰囲気は、浮ついた気持ちを戒めてくれる鎮静剤のようなもの。普通にきちんと生活することの美しさ・すがすがしさが伝わってきます。
2008年9月14日(日)16:05~17:20「スペイン 遙かなる海ガリシア~リアスの森へ~」フジテレビ
俳優・佐々木蔵之介さんが、スペイン・ガリシア地方を訪ねる番組。
といっても、単なる観光ではなくて、きれいな海とおいしい魚のために環境問題も考えようというもの。
まずは、有明でムツゴロウ釣り。汽水の珍味を味わった上で、川と海が交わる汽水にこそおいしいものあるのだと確認。魚介の宝庫スペイン・ガリシア地方へ飛びます。
ア・コルーニャの魚市場を見て、ヘラクレスの塔から広大なリアス(潮入り川)式海岸を眺め、白ワインと海の幸を堪能。海岸沿いの町リラではペルセベスとりに同行しますが、ここでは2002年に重油流出事故があったんですね。漁師の人たちの衝撃は相当のものだったよう。
また、カリールの港町では、上流の山火事の影響で土砂が海に流れ込むようになり、あさり漁に危機が・・・。火事が起こりやすくなったのは、森をユーカリにしてしまったからで、現在、上流の森では以前と同じ広葉樹に植え替えて、森の再生に取り組んでいるそうです。
日本に戻り、今度は気仙沼でカキの養殖をしている畠山重篤さんを訪ねます。同じく海のために森に木を植える運動をしているんですね。リアスの地形つながりで、スペインと日本とをうまく結びつけ、食と環境を考える今までにない素敵な番組になっていました。
それにしても、蔵之介さんの食べっぷりはよかったですね。「うまい」とか「おいしい」としか言わないんだけれど、表情がとってもいいの。食のレポーターのオファーがまた来ちゃうかも?
ところで、イワシを食べて祝うサン・ファンの祭り。熱々の炭火焼きのイワシをお皿じゃなくて、パンの上にのせて手でむしりながら食べていました。パンにいわしの脂がしみこんで、パンもまたおいしく食べられるんだとか。今度、同じようにして食べてみましょう。白ワインも用意して。
2008年10月号 BAILA 特別付録「はじめてのスペイン 最新バルセロナ案内」集英社
本誌ではなく、付録でまるごとスペイン。モデルのリナちゃんが秋冬ファッションに身を包み、バルセロナの街を案内するという設定で、観光スポットやホテル、ショップ、ブランド、お土産品などが紹介されています。スペインバルは12店で代表的なタパスが合計36品、レストランは5店をピックアップ。ああ、いきたい! 流行遅れの服で我慢するから。
2008年 Vol.8(秋号)Bravi(ブラーヴィ)「スペイン銀の道食紀行」昭文社
「銀の道」といわれるルートの主要都市と名物料理が紹介されています。まず 、
ヒホンでは、あさり入りファバダ(あさりと白いんげん豆の煮込み)
オビエドでは、カルバジョネス(カステラのような名物菓子)
アストルガでは、コシード・マラガト(スペイン風ポトフ)
サモラでは、アロス・ア・ラ・サモラーノ(サモラ風ごはん)
サマランカでは、コチニージョ・アサド(子豚の丸焼き)とオルナッソ(ハム、チョリソ、ゆで卵のパイ)
プラセンシアでは、さくらんぼ料理
カセレスでは、トルタ・デル・カサール(クリーム状の羊乳のチーズ)
メリダでは、オリーブオイル、サフラでは、イベリコ豚と続き、
そして最終地点がセビーリャ。
ほかにワインやチーズ、イベリコ豚のコラムも。
この銀の道ルートで旅したい気分になります。それがねらいなんでしょうが、実現させるのはむずかしく・・・羨望と感嘆のため息がこぼれます。
ほかに、巡礼路カミーノ・デ・サンティアゴの別の記事もあります。
2008年10月号 料理通信 第二特集「ガリシア、美味巡礼の旅」料理通信社
ガリシア地方の食レポート。サンティアゴ・デ・コンポステラの市場からスタートして、海岸沿いにゆでだこやペルセベスを味わい、内陸部ではワイン産地をめぐりながら、特産チーズのケソ・セブレイロとアルスア・ウジョアを味わうという、うらやましいばかりの食の巡礼が繰り広げられています。
最新ガストロノミー案内は、カサ・マルセロ、ラ・タベルナ・デ・ロティリオなどのレストラン・メニューとフェラン・アドリアの新メニュー。こんぶ、のりなどの和の食材が人気のようです。
ほかにボイルハムやワイン、高級缶詰などのミニ情報もあり、写真のキャプションの1つ1つに至るまで、興味深い話題がぎっしりです。
ガリシアのパンは、伝統的にトウモロコシの粉が使われる。リベイロの白ワインは、白いお椀に注がれる。へえ~、覚えておきましょ。
※追記:この白いお椀というのは、クンカス(cuncas)という、足つきの大きめお猪口のような器のようです。
2008年8月23日(土)16:30~17:00「六大陸まちかど紀行 スペイン」NHK BSハイビジョン
加藤紀子さんがバルセロナを、皆川奈美さんがマドリードを散歩するタウン紹介番組です。
まずはバルセロナ。ランブラス通りで大道芸を見て似顔絵を描いてもらい、バルをのぞきます。バルではガスパチョとトルティージャをチョイス。ガスパチョは氷をたくさん入れて作っていたためか、さらっとした仕上がりになっていました。ズッキーニも入れてましたね。ガスパチョにズッキーニ。いいかもしれません。
市場ではオリーブや生ハム(パタネグラ)を購入。市場で上手に買い物するには、店員さんとお友達になることだそうで、加藤さんは名前を尋ねていました。会話しながら買うのって楽しいですよねえ。おまけしてくれたりするし。
次に出てきたのが「天使の髪の毛」というお菓子。パイの上にジャムと松の実が乗ったお菓子で、そのジャムが糸なんきん(そうめん瓜?)でできているので、「天使の髪の毛」と言われるんだそう。糸なんきんはゆでると繊維が糸状になるかぼちゃです。酢の物でしか食べたことがありませんが、ジャムにするといいんですね。いつか糸なんきんが手には入ったら、作ってみたいと思います。
それからカバのボデガ見学へ。コドーニュのようでしたね。
パエリア鍋(3.4ユーロ)を買って、魚介のパエリアも作っていました。日本の「おじや」はスペインのお鍋「オジャ(OLLA)」が語源だという雑学も披露しつつ。
あと、ガウディの建物や家具の紹介もあり、マリスカルさんの工房を訪ねたりと盛りだくさんのバルセロナでした。
次にマドリード。闘牛場を見たあとは、やはり市場に行き、めずらしい野菜や肉・魚に感嘆の声を上げていました。カリフラワーロマネスコやチリモヤがそんなに珍しいかなあ。でも、ぽちぽちと穴のあいた焼き栗用のフライパンは珍しかったですね。スペインではそれだけ自分ちで栗を焼くことが多いんでしょう。
その後は、レアルマドリードのスタジアムに行ったり、タブラオでフラメンコを見たり、日本人ダンサーを紹介したり、ここでもスペインらしいものを次から次へと紹介していきました。
それにしても30分間に、よくこれだけ詰め込んだものです。テレビ版ガイドブックのようでした。ふう~。
2008年7月13日(日)14:00~15:25「ホンモノの伊東一家は海外嫌い!? 第8弾スペイン縦断の旅」テレビ朝日
伊東四朗さんと次男・孝明さん親子が海外旅行をするスペシャル番組。
パリ経由でスペインのコスタ・デル・ソルに到着。宿泊したホテル・フエルテでの朝食から始まりです。定番パン・コン・トマテとトルティージャが出てきましたが、パン・コン・トマテのトマトはディップ状になっていました。最近は果肉をこすりつけたものではなく、乗せるスタイルが多くなりましたね。
その後、最南端の町タリファからモロッコのタンジェへ。たった35分の船旅です。ランチはケバブとミントティ。滞在時間2時間。
夕食は、レストランで、小いかのから揚げ、タコとジャガイモのパプリカ風、あさりのにんにくパセリソース。
2日めは、闘牛場→アルハンブラ宮殿付近。ボデガス・カスタネェダで、ハモン・イベリコ(1人前2,800円)。
3日め、アルハンブラ宮殿の見学のあと、ポエタス・アンダルセスでイベリコ豚の炭火焼き(2,100円)。
4日め、グラナダからマドリードへ列車で5時間。1等車は食事付きで約16,000円。マドリー市内の見学もそこそこに、今度は新幹線「AVE」でバルセロナへ2時間半。ハードですね。
サグラダ・ファミリアを見学し、その後サン・ジョゼップ市場のピノッチョ・バルで、マテ貝(1,900円)とエビ(2,700円)の鉄板焼き、バスク風のバル「サガルディ」でピンチョス各種(1個280円)をつまんでいました。
5日め、オリンピックスタジアムで一走りした後、レストラン「バルセロネッタ」で、魚介のパエリャ(3,000円)、イカ墨パエリャ(2,600円)。パエリャは、具を炒め、米を入れて炒め、スープを入れて、鍋を覆うような強火で一気に炊きあげていました。この火加減はちょっと真似できないなあ。
その後バルセロナから寝台列車でパリへ。いやあ、お疲れ様でした。
まるでスペイン観光ツアーそのものでしたね。出てくる料理も定番なら、番組内容もよくあるパターン。と言ってしまうと身も蓋もありませんが、こういうのも無いと困るのだし、スペインに行ってくれて、ありがとう!ってところかな。
欲を言えば、水の万博をやっているサラゴサにもスポットをあてて欲しかったけど。(ぼそぼそ)
2008年8月号 Esquire(エスクァイア)「天才とスペイン。」エスクァイア マガジン ジャパン
特集は「天才とスペイン。」
カタルーニャ、マドリード、アンダルシア3地区の天才と呼ばれる人たちとその街が紹介されています。ダリ、ミロ、ガウディ、ジュジョール、ドメネク、プッチ、ロルカ、ブニュエル、ゴヤ、ピカソ、セルバンテス・・・。時代も分野もさまざまです。
そのうちアンダルシアにおいては、ノーベル賞作家カミロ・ホセ・セラの紀行文「アンダルシア紀行」をもとに、誌上「食の旅」が繰り広げられています。風来坊(著者)が行った土地をたずね、その地の料理を食べるというだけの話だけれど、ただの観光案内でないところが面白い。
ほかにフェラン・アドリアやサンティ・サンタマリア、ラモン・フレイシャ・リエラといった現代の料理人も小さく取り上げられています。読み応えたっぷり。
2008年6月26日(木)23:00~23:30 びっくり法律旅行社「スペイン・マドリード」NHK総合
世界各国の街の観光スポットを紹介しながら、その国の法律や習慣などをクイズ形式で出題していく旅行バラエティ。司会は児玉清さん。
今回出題されたのは、
プラド美術館に持ち込めないものは?
(回答: ペットボトル入り飲み物、背負う形のベビーキャリア)
ほか2問あって、スペイン人の名前の付け方についても説明。
そのあとに、スペイン特有の飲食文化「バル」の紹介がありました。
バル通になるための基礎知識としては、
・座る場所によって料金が違う。カウンター<テーブル<テラスの順に高くなっていく。ちなみに、コーヒー1杯で、カウンター席1.2ユーロ(200円) 、テーブル席1.5ユーロ(250円)、テラス席2ユーロ(330円)。
・床の紙ナプキンなどのゴミは人気のバロメーター。たくさんのゴミが落ちているほど人気店。
・ランチはお得な日替わり定食(メヌーデルディア)を食べよう。
など。
1つのお店のドキュメントで、朝はカフェ、昼はランチレストラン、夜はバー、それ以外は軽食がつまめるカフェバーと、時間帯ごとにかわっていく様子がよくわかりましたね。ほんと便利なシステムです。とりあえず、「お腹がすいたらバルへ行け」ってことですかねえ。
2008年6月15日(日)22:00~22:54 世界ウルルン滞在記「シェリー酒の故郷 スペイン・アンダルシア地方南西部の町ヘレスを訪ねる」TBSテレビ
山村紅葉さんがヘレスのボデガ「エミリオ・ルスタウ」の品質責任者でありベネンシアドールのアントニオさんのお宅に滞在します。滞在中にベネンシアドールの資格に挑戦するとか。
初めてベネンシア(ひしゃく)をもち、グラスに注いでる様子を見る限り、とても短期間でマスターできるとは思えませんでしたが・・・。
しかし、飲みっぷりはさすがです。代表的なシェリー7種のテイスティングでは全部飲み干し、香り豊かな辛口「オロロソ」は「紹興酒に似ている気がする」と言い、辛口と甘口をブレンドした「クリーム」は、「フォアグラに合いそう」と、飲んべえらしいコメントでした。
みんなで出かけたレストランでは、グラスに入ったかたつむりのコンソメスープがでてきました。グラスにかたつむりがぎっしり。その中にシェリーを入れて、かたつむりを食べながら、飲んでいくんですね。スープというより自分で調合するカタツムリ入りのカクテルのような趣でした。
シェリーは料理にもよく使われますが、滞在先のアントニオさんのお宅でも野菜炒めに使っていました。
種類別では、「フィノ」はシーフードとよく合い、冷やして飲めば、日本酒の感覚で和食にも合うそうです。「オロロソ」は赤ワインのような感じで、赤身の肉や鹿肉によく合い、「アモンティリャード」はからすみやチーズなど風味の強いおつまみと。「クリーム」は、オレンジを一切れ入れて飲んでもいいそう。甘口のペドロ・ヒメネスはデザートワイン感覚で。
ということで、スタジオでは、バニラアイスにかけて食べるというのをやっていました。おいしそうでしたね。
そして、紅葉さんのベネンシアドールの試験は・・・というと、
やはり実技で落ちてしまいました。そんなに簡単にはマスターできませんよねえ。でも、最初と比べると雲泥の差。試験ではこっちまで緊張が伝わってくるほどの真剣さでした。
いろいろな飲み方や使い方ができるシェリーの魅力は、まだあまり知られていませんが、こうして番組で取り上げられることにより、少しずつ認知度が高まっていくかもしれません。わたしも、勉強になりました。
ああ、銀座のしぇりークラブに飲みに行きたい。
2008年7月号 旅「バスクはおいしい、楽しい。」新潮社
フランス側とスペイン側両方のバスクの特集。
カラーで50ページあまりにわたって、都市ごとにレストランやホテル、雑貨、名物などが紹介されています。フランス、スペインそれぞれの食材とお菓子も載っています。
なにが嬉しいって、「たらのピルピル」のレシピが載っていたこと。ソースを乳化させるのに、茶こしを使うという裏技(?)が出ているのです。ピルピルは、以前失敗したので敬遠していたのですが、これでまたやる気が湧いてきました。シェフのまかないレシピも1品あります。
特集の最後には「旅コンシェルジュ」として、掲載されているホテルやレストランの予約、観光ガイド、航空券の手配などができる案内が・・・。誘導がうまいですね。
2008年5月11日(日)19:58~20:54 世界の果てまでイッテQ「母の日特別企画 世界のおふくろの味ってどんな味?」日本テレビ
世界のおふくろの味を求めて、ベッキーがヨーロッパ各国をまわるという番組。スペインも出てきました。
スペインのおふくろの味は「パエリア」。パエリアほど、その土地、そのお宅ごとに材料や作り方が違う料理も珍しいですが、今回おじゃました漁師さんのお宅も、ちょっと違っていました。
伊勢エビとモンゴウイカを入れて作っていたのですが、そこのお母さんは、イカのワタを少し加えていたんです。それと、エビのみそも入れているようでした。なるほどね。味にコクがでておいしくなりそうです。
ポルトガルの「フェイジョアーダ」、スペインの「パエリア」、フランスの「ラタトゥーユ」、チェコの「クネドリーキ」、ドイツの「アイントプフ」、イギリスの「コテージパイ」と食べてきた結果、ベッキーのベスト3は、フェイジョアーダ、パエリア、クネドリーキ。
パエリアに関しては、「レストランでは食べられない、味に深みがあった」と言っていました。
あのイカワタがやっぱミソなのかも。
2008年4月25日(金)20:00~20:52 大使館の食卓「スペイン」BSフジ
川端健嗣アナウンサーが、駐日スペイン大使館を訪問します。公邸では、ミゲル・アンヘル・カリエド大使がお出迎え。夫人の案内で、公邸内を見学した後は、いよいよスペイン料理のお食事会です。
大使館シェフのエチェンヌ・ソンタックさんが、料理を作るところから見せてくれました。簡単なレシピは次のとおり。
イベリコ豚のロースト
イベリコ豚500gに、マリネ材料(にんにく10g、オレガノ少々、塩・胡椒適量、オリーブオイル50g、パプリカパウダー小さじ1)をまぶして、一晩寝かします。それをフライパンで全体に焼き色をつけ、オーブンで加熱。ピキージョ200gと玉ねぎ1/2個を炒めて付け合わせにし、カリカリのハモンイベリコをのせます。シェリーを煮詰めたソースで。
イカ墨パエリア
まず、トマト1個、パプリカ1個、玉ねぎ1/2個、ピーマン2個、にんにく1片をあらみじん切りにしてオリーブオイルで炒め、ソフリートを作っておきます。
カスエラに、オリーブオイルを入れ、にんにくのみじん切りと一口大に切ったイカ(1杯)を炒め取り出します。そこにソフリート、お米400g、パプリカパウダー、サフランを順に加えて炒め、だしで溶いたイカ墨、魚介スープ1リットル、塩・胡椒を加えて1分ほど煮込みます。炒めておいたイカを加え、オーブンで13分ほど加熱。上にピキージョを載せて、さらに3分加熱して、5分蒸らします。仕上げにエキストラバージンオイルをふり、パセリを散らして出来上がり。
伊勢海老のフィデウア
パエリア鍋にオイルをひき、半分に切った伊勢エビを焼きます。いったん取り出して、そこにソフリート、パプリカパウダー、サフランを加えて、魚介スープを入れ、塩・胡椒で味をととのえたら、油で揚げた細いパスタをいれます。最後に、伊勢エビをのせ、オーブンで6分ほど加熱。
★ ★ ★
お料理ができたところで、大使馴染みのゲストも加わっての会食です。レストラン「スペインクラブ」の松井宏祐さんやフラメンコダンサーの鍵田真由美さんなども参加。スペインの食について話が弾みました。
たとえば、こんな話。
美味しいレストランの見分け方は、地元の薬屋さんに聞く。なぜなら、薬剤師さん達は味の分析にも長けているから、というもの。なるほど!?
イベリコ豚はどんぐりを食べるけど、年中食べてるわけじゃない。どんぐりのなるシーズンと成長過程がうまく合った豚が最上級で、シーズンがずれて生まれた豚はその下のランクになる。どんぐりも日本のものとは違って、人が食べられるくらいおいしい品種。ん~、なるほどね。
各種ワインとともに、前菜(ハモンイベリコとトルティージャ)、伊勢海老のフィデウア、イカ墨のパエリア、イベリコ豚のロースト、デザート(ケソマンチェゴとメンブリージョのピンチョス、オリーブオイルのアイス)が披露されたスペイン大使館のおいしい食卓でした。
ああ、久しぶりにスペイン料理がメインの番組で嬉しかったな~。派手な演出のないまったりした進行で、料理の過程もしっかり見せてくれました。BSだからこその内容だったかも。ありがとう!
2008年4月19日、26日(土)22:30~22:54 地球街道「いしだあゆみ カタルーニャ ~2つの聖地~ / バレンシア火祭り ~一夜の夢物語~」テレビ東京
いしだあゆみさんが、スペインをドライブします。
前編では、聖地モンセラットを訪ねたあと、バルス(Valls)という小さな町に行きます。そこは、カルソッツ(ネギ焼き)発祥の地。さっそくレストラン、マシア・ボウ(Masia Bou)でカルソッツを注文します。
作るのは厨房ではなくお庭。葡萄のつるを燃やして、ねぎを直火で真っ黒になるまで焼きます。それをそのままテーブルにどーん。20本で(1人前)、お値段17ユーロ(約2,700円)。
手づかみで外側の黒く焦げた部分をはがし、中の白いとろとろをロメスコソースにつけて食べるのですが、あゆみさんは「ねぎの味がします」と、そのまんまの感想でした。あまりお好みではなかったかな?
その後は、モンフェリのモンセラット教会(ジュゼップ・マリア・ジュジョール作)へ。
後編は、バレンシアの火祭りにむけてドライブです。途中、タラゴナのラス・ファレラス水道橋を見て、エブロ川の渡し船に乗り、ベニスコラのパパ・ルナ城へ。
そこのレストラン「カサ・ビセンテ」でうなぎの稚魚「アングラス(Angulas)」を注文。オリーブオイルに、にんにく、鷹の爪で香りを移し、稚魚をさっと1分くらい炒めたもの(なんと140ユーロ=22,000円)。あゆみさんは、「まずくはないけど、味がしない。白魚のような…。うなぎはやっぱり大人がいい」と言っていました。
今回は2回とも珍しい料理ばかりでしたね。あゆみさんの正直な感想に、なんだか自分も食べた気分です。通常なら、おいし~~、たべた~い!になるんですが、今回はそうならず。もっとも、高価だしシーズンものだから、今後食べる機会も訪れないでしょうが・・・。
2008年 5/1号 pen「バスクの旅へ。」阪急コミュニケーションズ
フランスとスペインにまたがるバスクの大特集。独自の文化を守る「小さな国」の魅力をあらゆる角度から紹介しています。
バスクの歴史や文化を押さえた後は、地域別に、ビルバオのグッケンハイム美術館やサン・セバスチャンのレストラン、オンダリビアのパラドール、ビアリッツの映画のロケ地めぐりなど。
アート、スポーツ、音楽、経済についても触れ、「伝統料理」では、スペイン側の「ピルピル」と、フランス側の「ピペラド」が簡潔に紹介されています。
バスク人の作家や職人などのインタビューもあって、バスクという地域性(国民性)を理解する上で非常に参考になります。
かつて、同じ阪急コミュニケーションズの「フィガロジャポン」2007年6/20号でもバスクを取り上げていましたが、その男性版あるいは2008年版といってもいいでしょう。
2008年4月11日(金)19:00~20:54 ぐるナイ大自腹ゴチ2ツ星で緊急事態なのスペシャル!! 日本テレビ
2ツ星の「レストラン サン・パウ」で、1人5万円分を予想してオーダーするバラエティ番組。(2004年にもスペシャルがありましたね)
最初に、カルメシェフのメッセージが流れた後は、スペインの食情報(市場、チーズ、オリーブオイル、生ハム、塩、イベリコ豚、キャビア、ナマコの筋肉)も少しずつ入り、料理を作っている過程も見られました。
注文したのは次のようなもの。
スズキの10秒くんせい
スズキを日本料理の技法で燻製にしたもの。その上にほうれん草で包んだペロータという豚の背脂の団子がのっている。
オマール海老の盆栽 12,000円
オマール海老のほぐし身をゼラチンで固めたもの。それにフレッシュな緑が挿してある。
煮込み牛ホホ肉のみたらしソース スペイン風 11,000円
グリルした近江牛のホホ肉を野菜スープで煮込み、さらに網脂を巻いて再グリルしたもの。ワインビネガーを加えたみたらしソースで。
ヤリイカとイカ墨ボンボン 8,000円
ヤリイカをオリーブオイルでソテーし、お腹にイカ墨とイカワタのボンボンとイベリコ豚のミンチを詰めたもの。
ぐるぐる羊トゥリンチャット 11,000円
レーズンをイベリコ生ハムでくるみ、それをラム肉で焼き付けたもの。ゆでたポテトとキャベツで作ったトゥリンチャットが付け合わせ。
カリカリ甘鯛カレーソース 12,000円
甘鯛を鱗付きのままオリーブオイルで揚げたものに、カレーソースをかけて。
マグロの瞬間ソテー
本マグロの表面をさっと焼いてレアに仕上げ、マグロと野菜を煮込んで作ったソースをかけて。
ゴチ限定料理の「イベリコ豚のプルーマ南スペインの森」と「キャビアのカルボナーラ」の2品ほか「ナマコの筋肉鉄板焼き」「牛ヒレメダル(19,000円)」「フルーツのラブレター」などもありました。
さすが2ツ星というか、さすがサンパウというか。ああ、わたしもいつか食べに行きたいなあ。
2008年 4月号 食楽「個性化の時代を迎えたスペイン居酒屋」徳間書店
行きつけにしたい旨い居酒屋洋風編で、ティオ・ダンジョウの壇上さんと澤樹舞さんの対談の他、少しですが、東京のスペインバルが紹介されています。
東日本橋のバル・ラ・カスターニャ、三鷹台の三鷹バル、御茶ノ水のカフェ・デ・アリ、銀座のバル デ エスパーニャ ペロ バモス、神谷町のスパニッシュバル クウ、神楽坂のラ クッチャーラ。
バル(bar)=居酒屋というイメージがあるせいか、日本のバルは夜のみの営業が多いですね。そんななか、東日本橋のバル・ラ・カスターニャは平日のみランチタイム、御茶ノ水のカフェ・デ・アリは、昼間も開いているようです。がんばれ、昼夜元気なスペインバル!
2008年2月24日(日)23:30~24:00 世界遺産「ビスカヤ橋」TBS
2006年に登録されたスペイン・ビルバオのビスカヤ橋の回でしたが、美食のバスク地方ということで、男性だけの美食会も少し出てきました。
チョコと呼ばれる会員制の厨房に集まって、自分たちで作って食べるんですね。トマトとチーズのサラダや、赤ピーマンの煮込み、肉のグリルなどを作っていました。ワインは赤。喋って歌ってとっても楽しそうでした。
19世紀に始まった習慣は、今もずっと続いているんですね。
2008年2月9日(土)18:30~19:00 二人の食卓「お鍋で作る簡単パエリア」テレビ朝日
男性が女性のために心をこめて料理を作るという番組。今回は片岡孝太郎さんが奥様にパエリアを作ります。
パエリア鍋ではなく、厚手の鍋で作るのですが、普段、お料理をしたことがないというのが嘘のような手際の良さ。なんでかな?と思ったら、辻調グループ校で、しっかり練習をしていたんですね。ノートもちゃんととって。それにしても、お料理をするときの美しい所作といったら・・・。さすが歌舞伎役者です。
お米を炊きあげる段になって「エンスプント(en su punto)」と言う言葉が出てきました。「お米の芯がとれたちょうどいい頃合いのこと」だそうです。
この頃合いを見極めるのが、鍋の底から聞こえてくる「パチパチ」という音。ふだんからお鍋でごはんを炊いているとわかりますね。いきなりでも、勘のいい人ならわかるかな?
鍋で炊くときも見栄えよく具を並べ、お皿にもきれいに盛りつけて、過程ですらも美しい孝太郎さんの調理シーン、見ててほれぼれしました。見習いたいですね。
2008年1月6日(日)24:00~24:25 世界弾丸トラベラー「スペインでダリの世界を極めたい」日本テレビ
中川翔子さんが行く、1泊3日、東京ーバルセロナの旅。
朝、成田を出て16時間後、夕方バルセロナに到着です。すぐに2階建て観光バスでカサ・ミラやサグラダファミリアを観てまわり、夕食は軽くバル「シウダ コンダル(CIUDAD CONDAL)」で。
あさりのワイン蒸し(10.3ユーロ)、塩だらのフライ(6.1ユーロ)を「ギガントウマス~」と言って食べてました。
宿泊はコンチネンタルパレスのピンクのお部屋。
翌日はサンツ駅8時25分発の電車でフィゲラスに行き、ダリゆかりのレストランのあるデュランホテルで昼食。ダリが好んで食べていたというハモン・イベリコやパエリャを注文します。
パエリアを食べながらしょこたんは「想像を絶するぐらいうまい。魚介のだしとスープのしみ込みっぷりといったらもう・・・しあわせ~♪」
その後、ダリ劇場美術館に行き、1時間半の鑑賞後、その足で空港に向かい、弾丸のように日本に帰ってくるというものでした。
いや、ほんとにあわただしい。でも、行こうと思えば、1泊3日でも行ってこれるんですよね。ハードな旅なのに、好奇心いっぱいに飛び回り、バルでもレストランでも、おいしそうに食べてるしょこたんがギザカワユスでした。今度は、ゆっくり出かけてほしいな~。
2008年 1/5・20号 FIGALO japon(フィガロ・ジャポン)「アンダルシアの陽光の下へ」阪急コミュニケーションズ
南スペインの旅特集です。
40ページにわたって、セビージャ、アラセナ、アルコス・デ・ラ・フロンテーラ、サンルーカル・デ・バラメダ、ベヘール・デ・ラ・フロンテーラ、タリファ、ロンダ、マルベーリャ、フリヒリアナ、グラナダがカラーページで取り上げられています。バル&レストラン情報もあります。
また、「最新バルセロナ案内」として、綴じ込みカラーで16ページ。バル&レストランが9軒、紹介されています。
2008年 1月号eclat(エクラ)「グリーンスペイン「遊」紀行」集英社
緑豊かな北スペインの大特集。
闘牛でもフラメンコでもガウディでもないスペインが取り上げられています。巻頭カラーで40ページあまり。嬉しいですね。
バスクを中心に、カンタブリア、アストゥリア、ガリシアの4つの地方にスポットがあてられ、バスクにおいては、フードコーディネーターの長尾智子さんがナビゲーターとなって案内してくれます。
パート1は、おなじみサン・セバスチャン。
バル6店、星付きレストラン4店のほか、市場や食材店、果てはお土産にぴったりの雑貨&食品ガイドまで。食スポットがいたるところにあって、食べ歩きにはうってつけの街なんですよねぇ。ああ、うずうず。
パート2は、ゲタリア&リオハ・アラベサ。
炭火焼きのレストランと 、グッケンハイム美術館と同じフランク・O・ゲイリーが設計した「ホテル・マルケス・デ・リスカル」が紹介されています。2006年10月にオープン。地下には800万本ものワインが貯蔵されているというから驚きです。(老舗ボデガがオーナーなら当然か)
地元料理をコンテンポラリーに解釈したレストランもあって、美食家にはたまりませんね。はあ~、泊まってみたい。ほかにボデガ(酒蔵)もいくつか。
パート3は、ビルバオ。
モダン・キュイジーヌのグッケンハイム美術館のレストランから、昔ながらの街角のお菓子屋さんまで、新旧がとけ込んだ街の魅力をピックアップ。ホテルやレストラン&バルなど10軒が載っています。
パート4は、カンタブリア、アストゥリアス、ガリシア。
巡礼路でもあるこの地のパラドールが紹介されています。
どれも写真が美しく、眺めているだけでうっとり。旅行を計画中ならば、ぜひ参考にしたいところです。旅行予定はなかったとしても、基本データと共に所在地の地図が載っているので、このルートでいけば、ここにもあそこにも寄れるんだ~などと妄想が広がります。(わたしだけ?)
長尾さんの「旅を思い出深く、長く楽しむ方法」は、わざと小さな忘れ物をしてくることだとか。もう一度行かなければいけない理由を残して帰る。なるほどね。わたしも忘れ物をしに出かけた~い。
また、通販ページには、アクセサリーや革製品とともに、生ハムやチーズ、ワインなども紹介されています。