カルソッツ(Calçots)はスペイン・カタルーニャ地方の白ねぎ。それを直火で真っ黒に焼いて、ナッツが入ったロメスコソースをつけて食べる料理があります。日本にカルソッツはありませんが、長ねぎでも直火で焼けばかなり近い物になります。家ではこじんまりと魚焼きグリルで。ロメスコソースはなくても、塩とオリーブオイルだけで充分です。ネギのねっとりとした甘みに感激ですよ。
焼いた葱の美味しさを味わったなら、次は揚げたネギはいかがでしょう。
たっぷりのオリーブオイルでじっくり揚げ煮にするネギのコンフィ。
電子レンジで1分加熱したネギを、春巻の皮にくるんで、オリーブオイルで炒め揚げにしたネギ春巻。(赤いのはカニカマをくるんだものです)
どちらも、ネギとオイルで美味しさが増します。塩をふりかけてどうぞ。
カルソッツ(ねぎ)をロメスコソースにつけて食べるカルソターダ(Calçotada)。カタルーニャのなかでも南に位置するタラゴナ地方で食べられている伝統食です。なので、どこでも食べられるわけではありません。バルセロナでも車を走らせて郊外のレストランまで行かないといけないほど。
というのも、カルソッツを焼くのが大きなかまどだったり、レストランの裏庭だったりするのですから。しかも、シーズンは1月〜4月だけ。
ブドウの木を燃やし、その上に網をのせて、カルソッツねぎを並べます。表面が真っ黒になるまで直火焼いたら新聞紙に包んでしばし蒸らします。それからテーブルへ。
カルソッツを手で持って、真っ黒に焼けた皮を根元にむかってつるんとむきます。それをロメスコソースにつけて、カニ棒を食べるときのように上をむいてパクリ。
ネギのねっとりとした甘みとナッツ風味のロメスコソースが相まって、それはそれは美味…だそうです。機会がありましたら、現地でぜひ。
といっても、もともとはタラゴナの人たちが、家族で集まってお祝いをする日曜日、あるいは地域のお祭りで食べていたもの。日本でも、野外で葱を焼いてロメスコソースで食べれば、気分はカルソターダ?
※カルソッツ(Calçots)は、日本の長ネギにそっくりですが、長ネギは苗を植えて1本の芽を育てるのに対し、カルソッツはタマネギに似た丸い苗から、束のように出る芽をそのまま育てたもの。9〜11月に土の上に苗を置いておくと、3〜4週間でいくつも芽が出てくるので、その上から土をかぶせる。この「かぶせる」というのが、カタルーニャ語で「カルサー(Calçar)」といい、それが変化してカルソッツ(Calçots)と言われるようになったそうです。(日本テレビ「笑ってコラえて」2013より)
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カルソッツも載っています。
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