セニョーラ・あ〜の気ままな食卓

【閉店】ワインと愉しむ素敵フレンチ

東京・上野 レストラン「コーダリー(Caudalie)」

2019年12月10日 更新 2014年2月 公開

牛頬肉の赤ワイン煮

かねてより気になっていた東京・上野のフレンチレストラン「コーダリー(Caudalie)」。博物館に行きがてら、グルメな友人とランチを愉しんできました。ここ、ほんと、いいです!

【追記】「コーダリー」は2023年6月30日に閉店されました。以下、御参考までにどうぞ。

■グルメデータ

レストラン:コーダリー(Caudalie)(東京・上野)

訪問日時:2014年2月上旬 ランチタイム

内容:平日ランチ(プリフィクスコース)2,800円+グラスワイン1,000円×2杯(1人分)を2人で。

■■■目次■■■

【1】池之端の小さなレストラン

【2】平日ランチコース

【3】ランチの前後に上野散策、美術館めぐり

【4】コーダリーのおすすめシーンと予約

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池之端の小さなレストラン

レストランエントランス

最寄り駅は地下鉄千代田線湯島駅で、1番出口から徒歩5分程度なのだけれど、上野駅からも歩けない距離ではありません。上野公園を不忍池に沿って散歩がてら15分ほどぶらぶら歩いて、「東天紅」の裏側。小さな赤い看板のついたレストランが「コーダリー」でした。 大通りから1本入っているので人通りは少なく、落ち着いた雰囲気。

レストラン看板

営業中ということで、メニュー板が出ていました。予約はしてても、こういうのがあると、ほっとしますね。しかし、入り口らしきところには取っ手がありません。どこから入るんだろうとガラス越しに店内をのぞき込んでいると、中からすっとドアが開きました。引き戸になっていたんですね。あらら、失礼。

店内

店内は細長く奥行きがあって、一列にテーブルが並び、ソファーと椅子の16席。広くはないのですが、白とブラウンのすっきりとした内装で狭さをカバーしています。厨房が覗けるカウンター上部の棚には、ワイングラスが収納されていて、まるで輝くクリスタルオブジェのような趣です。

テーブルは女性客でほぼ満席。フロアスタッフはおひとりですが、てきぱきとした対応で、心地よい空間が保たれています。ダンディなこの方、オーナーでもあるソムリエの近藤さん。頼もしい。

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平日ランチ「プリフィクスコース」

ワイン

平日のランチは、3種類。

  • 平日限定ランチコース(スープ+サラダ+メイン+コーヒー&プティフール)1,800円
  • プリフィクスコース(スープ+前菜+メイン+デザート+コーヒー&プティフール)2,800円
  • シェフのおまかせコース(アミューズ+前菜+スープ+魚料理+肉料理+デザート+コーヒー&プティフール)4,000円

シェフのおまかせコースに、気持ちがぐっと傾きましたが、食べきれないと困るしワインも飲みたかったので、2,800円のプリフィクスコースにしました。

(2019年12月追記:価格はプリフィクスコース2,900円、シェフのおまかせコース4,200円になっています)

ワインはグラスで白(アルザスのリースリング)をチョイス。グラスワインは、赤・白・泡ともに3種類ほど用意されていて選べます。

スープ

まず、聖護院大根のスープ。湯飲みのような小ぶりの器で出てきました。そのまま口をつけてすすります。大根の優しい味わいにちいさく刻んだハモン・イベリコの旨みと塩気がきいています。おいしい。ほんと、おいしいよ~。大根のクリームスープってこんなにおいしかったのか…。うちでも今度やってみましょう。

パン

パンとバター。バゲットパンはひとつ食べきったら、次を追加してくれます。

前菜

前菜は、3品の中から選べたので、帆立のお料理を…。美しいお皿が運ばれてきて、思わず「わぉ~!」。

帆立の前菜(部分)

筒状のカネロニは春巻きの皮のようにパリパリ。その中に刻んだ帆立のマリネが入っています。ちりばめられたグレープフルーツやユリの根などを添えていただきます。グリーンがたっぷり盛られているので、これはサラダ代わりにもなりますね。白ワインがすすすみます。

牛頬肉の赤ワイン煮

メインも3種類から選べたので、わたしは牛ほほ肉の赤ワイン煮込み。

豚のロースト

友人は、豚のロースト。どちらも盛りつけが美しく、野菜もたっぷり。肉はしっかりとオーソドックスに仕上げられ、香味野菜やスパイスをきかせたソースやピュレで味に変化を持たせていました。そのバランスが素晴らしい。ワインは自然と赤(La Clape)に…。

チョコレートムース

デザートは2種類から選べ、友人はチョコレートムース。

レンズ豆のぜんざい

わたしはレンズ豆のぜんざい風。ふわふわのクリームといちごがのっていて、これがぜんざい?と思ったのですが、スプーンですくうと、下から小さなレンズ豆が顔をだしました。

ぜんざい(部分)

レンズ豆を甘く煮るなんて、考えてもみなかったなあ。たしかに、これはぜんざいです。小豆とは違うプチプチとした食感が楽しい。

プチフール

最後にプチフール。飲み物はハーブティにしました。

プチフール(部分)

細長いのは紅茶のケーキ、丸いのがごまのクッキー、真四角なのがカシスのゼリーです。ほんとに一口ずつ。かわいいお菓子をつまんで、ゆっくりとお茶をのんで大満足のひとときでした。

これでプリフィクスコース2,800円(税込み)、ワインはグラスで1,000円。サービス料はとらないのですから、コストパフォーマンス良いですよね。

ちなみに、店内にはワインセラーがあり、フランスのブルゴーニュを中心に常時150種以上を取りそろえているそうです。帰り際にいただいたお店のカードには、しっかりとビンテージチャートが載っていました。さすが!

今度はディナーにもおじゃましたいです。いや、その前に昼のおまかせコースかな。

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ランチの前後に上野散策、美術館めぐり

不忍池

コーダリーの近くには、旧岩崎邸や上野恩賜公園があるので、美術展鑑賞や公園散策など、食事前後の過ごし方に事欠きません。この日も、食事のあとは、水鳥が遊ぶ公園を散策しながら東京国立博物館へと向かいました。

上野公園は数年前から再生整備が行われていて、訪れるたびに明るく開放的な公園に生まれ変わっています。このときは不忍池周辺が工事中でした。蓮のオフシーズンをねらったのかもしれませんね。個人的には枯れた蓮も風情があって好きですが…。

蓮

緑の蓮の葉が生い茂る頃には、整備が終わり使いやすい遊歩道やテラスになっていることでしょう。

自然豊かな上野の森のすぐそばにある小さなフレンチレストラン「コーダリー」。土・日は予約必至、平日も確認してからのおでかけをおすすめします。

(2014年2月訪問)

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食べログ「コーダリー」

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東京・上野 レストラン「コーダリー」

外観

2007年3月オープンのフレンチレストラン。店主は、ソフィテル東京でソムリエの経験がある近藤啓介氏。料理はランチ、ディナーともにコース仕立てのみ。店名の 「コーダリー」とは、フランス語でワインを表現する際に用いられる余韻を表す単位だとか。その名のとおり、心地よいサービスと洗練されたお料理で、上野散策をよりいっそう思い出深いものにしてくれる。2023年6月閉店。

東京都台東区池之端1-6-19 高瀬ビル1F

レストラン「コーダリー」サイト

※当レポートは、2014年2月訪問時の情報をもとにしています。レストランご利用の際は最新の情報をご確認ください。

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