2010年4月、東京・神楽坂にあるフランス料理レストラン「ラトラス」に行ってきました。平日・昼にいただいたランチコースをご紹介しますね。
スポンサーリンク
場所は、大久保通りから少し路地を入った白銀公園のそば。ベージュの壁にブルーの扉のかわいい一軒家レストランです。
扉をあけるとすぐに階段。左手にウェイティングスペースがあって、その前がガラス張りのキッチン、奥に化粧室が2室あります。このキッチンが整っていて美しいのです。さすがです。
ここで上着や荷物などを預け2階にあがると、白を基調とした明るい空間が広がっていました。テーブル間はやや狭いものの、勾配天井の梁に直接照明が付いていて、圧迫感がありません。窓の白いレースのカーテンも素敵です。
ランチは5,500円と7,500円の2種類。5,500円のコースをいただきます。
▲【アミューズ1】スティックパイ
すでにテーブルに用意されていたのがこの一口パイ。これをつまんでから食事に入ります。アンチョビとチーズが練り込まれてるようで「ワインがほしいね」ってことで、グラスで白を。
▲【アミューズ】3種類のフォアグラ
少しずつ違ったテイストのフォアグラの盛り合わせ。手前の絞り出されてるクリーム状のものはムースになってるんですね。ペドロヒメネスのソースで描かれた曲線が芸術的です。その周辺の黒い粉末はバニラ。
▲【パン】
雑穀入りのパン。これが少なくなった時点で、バゲットパンなど追加で持ってきてくれました。
▲【前菜】オマール海老のコンソメジュレとカリフラワーのブルーテ 函館産ウニと温泉卵 キャビア添え
▲【前菜】鮑と魚介類、ホワイトアスパラガスのグレックマリネ オレンジの香り
前菜は上の2種類から選べたので、わたしはマリネを選択。アスパラガスは生あるいはさっと湯通しした程度でしょうか、しゃきしゃきとフレッシュな食感です。ゆがいたものとは違うアスパラ本来のおいしさに感激です。鮑やサーモンなどがごろごろ入っていて、オレンジソースも効いてます。盛りつけもおしゃれ。
▲【魚料理】岩塩でマリネしたタラのポワレ アーティチョークのガルビュールスタイル
野菜に隠れてしまっていますが、下には大きなタラの切り身のポワレ。それにアーティチョーク入りの野菜スープをかけ、豆苗や赤ピーマンなどのソテーを乗せています。野菜のうまみがつまったスープはソースがわりになり、タラとも好相性。おうちでもグリルした魚に、濃いめの具だくさん野菜スープをかけると似たようなものができるでしょうか。一緒に煮込んでしまっては出ない味わいです。
▲【グラニテ】金柑のソルベ
お口直しの甘さ控えめシャーベット。ひんやりと舌が生き返ります。実はこれで終わってもいいくらい、おなか大満足なのですが、ワインを赤にしてメインへ。
【肉料理】鴨のローストと菜の花のソテー“プランタニエール”
ほかに「豚バラ肉の6時間ブレゼ ハチミツ赤ワインシェリー」もありましたが、ご自慢料理の鴨を選択。さすがに期待を裏切らないおいしさです。おなかが苦しいと言いながらも、鴨肉のうまみが濃くて脂っこくないのでどんどん食べられます。ソースがさっぱりしているから? 野菜もたっぷり添えられ、ボリュームの割にヘルシーなのかもしれません。肉の下には、マッシュポテトが敷かれていました。
▲【デザート】キウイ、グレープフルーツのマリネ トマトのコンポートとソルベ
グラスの一番下にキウイとグレープフルーツ、次に白いミント味のエスプーマ、それにトマトのシャーベットが乗り、てっぺんにトマトのコンポート。どれも素材の良さを生かして甘さ控えめになっています。爽快すぎるミントのエスプーマに思わず「微妙~」とつぶやいたら「まぜて食べるといいですよ」と。たしかに下のフルーツと混ぜ合わせると、グレープフルーツの苦みと相まって大人の味わいに変貌しました。
【プティフル】生キャラメル、マシュマロ、抹茶クッキーなど
最後に小菓子とコーヒー(紅茶)が出ておしまいです。
ランチにしてはヘビー級でしたが、最後の小菓子までしっかり完食しました。ああ、おいしかった。脂こってりのフレンチではなく、だしをきかせているからでしょうか。野菜も多くて、濃いのにさっぱり。正当派フレンチでありながら、現代のセンスが光るお料理の数々でした。ごちそうさまでした。
■ラトラスのおすすめシーン
少人数(2~6人)での会食やデートに。記念日にも。清潔感があり、かわいらしいプチレストランなので、女性には特に好まれそう。
【PR】レストラン予約・クチコミ
スポンサーリンク
東京・神楽坂にあるフランス料理店。ホテルニューオータニのラ トゥールダルジャンで共に学び、ラトゥーエルで8年間料理長として腕をふるった田辺猛氏と支配人 吉田誠氏が2008年にオープンさせた一軒家レストラン。ミシュラン東京(2010年、2011年度版)で1つ星。
東京都新宿区神楽坂6-8-95 ボルゴ大〆2°
※当レポートは、2010年4月訪問時の情報をもとにしています。レストランご利用の際は最新の情報をご確認ください。
スポンサーリンク
スポンサーリンク