東京・丸の内の「オーグードゥジュール ヌーヴェルエール」は、スイーツのようにおしゃれな現代フレンチで、2015年にはミシュラン1ツ星も獲得。最初から最後まで気持ちの良いサービスが受けられるのに、サービス料をとらないというレストランでした。
残念ながら、2017年3月末で閉店されましたが、思い出に残るレストランとしてレポートはそのままにしておきます。
■グルメデータ
レストラン:オーグードゥジュール ヌーヴェルエール(東京・丸の内)
訪問日時:2009年9月 ランチタイム
内容:ランチコースとドリンク
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場所は東京駅前の新丸ビルの5階。このあたりは再開発ラッシュで、新丸ビルは2007年4月に完成。地下街をうろうろしたことはありますが、上階は初めてです。
専用の飲食店街のエスカレーターではなく、オフィスエレベーター(?)に乗ってしまったため、降りたフロアは、とても飲食店があるようには思えない静けさ。ほんとに5階だったっけ?と不安ながらも通路を抜けて行くと、今度は、いきなりもう夜?といった雰囲気の賑やかな飲食街が広がっていました。別世界ですね。驚きました。
そんな一角にあるのがヌーヴェルエール。他店の開放的な店構えとは違い、鉄の扉に閉ざされています。入口には「満席」の表示。人気店なんですよねえ。当日の電話で予約がとれて「私達はラッキーね~」なんて友人と話していると、お店側から扉が開き、迎え入れてくれました。
お昼のコース(2009)は、前菜、メイン、デザートの3皿構成の 3,800円(税込)、前菜、お魚、お肉、デザートの4皿の 6,500円(税込)、シェフおまかせ7皿の1,0000円(税込)があり、わたしたちは3皿コースにして、飲み物はビール(600円)をいただきました。
【追記】2015年9月は、ランチは4,800円と8,500円、ディナーは11,000円でした。
ビールはクリーミーな泡ができるように注いでくれます。
まずはアミューズ。
一瞬、これから食事なのにシフォンケーキ?と思ったのですが、これは甘くないケーキでベーコンのチップが入っていました。ビールにも合っちゃう。見かけ甘そうなのにねえ。いきなりちょっとしたサプライズでした。
あとで知ったのですが、これがいわゆる「ケークサレ」というものだったんですね。
それから前菜。3品の中から選んだのがこれ。「瀬つきアジのフレッシュマリネ 「和」の香るペドロヒメネスヴィネガーのジュレと共に」
「和」の香りというだけあって、真ん中にこんもりよそってあるのは、若い青じそのよう。ジュレの下には木の芽。おしゃれですね。アジは粒がらしで和えてあって、下には山芋。まわりにはかぼすのソース。繊細で上品な味付け、組み合わせにうっとりです。
そして、パン。ほんのり温めてあります。
パンにつけるバターには、なにやら赤い粉末が線状にかかっています。なんだろう、ゆかりかな?と思ったのですが、ハイビスカスらしいです。こんなちょっとしたあしらいは、おうちでも真似できますね。
いよいよメイン。お魚かお肉か迷いつつ、今回はお肉で。
運ばれてきて、すぐに盛りつけの美しさに目を奪われました。牛肉の赤ワイン煮はやわらかく、付け合わせの野菜はシンプルに火を通しただけのように見せて、手が込んでいます。野菜の土台はパイ生地、その上にはほぐした牛肉が敷かれていました。
最後は、デザート。
友人はこれ。
そしてわたしは、これ。
名前はどちらも失念。わたしのデザートはチョコレートムースとマンゴーソースが2層になっています。チョコレートとすっぱいマンゴーソースがいいぐあいに混ざって新しいおいしさです。デザートはきっとどれを選んでも、はずれなしでしょうね。
最後にコーヒーか紅茶で、コーヒーをいただきました。シュガー&ミルクの器がかわいい。
これには、一口サイズのフィナンシェが付いてきました。
プレートはシュガーと同じシリーズのハート形。女性が好みそうな器ですね。
最後にハーブティ。嬉しいお心遣いにほっとします。
ああ、おいしかった!最初から最後まで、丁寧なサービスと手をかけたお料理に大満足です。
店内は24席。決して広くはないですが、東京駅に面した壁が一面ガラス張りで視野が開けて明るいことと、スタッフのスマートな動きによって、圧迫感はありませんでした。
殊にどの給仕の方もてきぱきと動き、すぐ気付いて笑顔を返してくれ、物腰が柔らかく、その存在自体がとても心強く、また心地よかったですね。それでいて「サービス料はいただきません」というのですから、これが本当のサービスですね。
帰り際に記念写真をお願いしましたら、入口のところで撮ってくださいました。ありがとうございました。
(2009年9月訪問)
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東京・新丸の内ビル5階にあるフレンチレストラン。「オー グー ドゥ ジュール」グループのひとつ。ホスピタリティの高さには定評がある。
新丸の内ビルディング5階(東京都千代田区丸の内1-5-1)にありました。
1914年、赤煉瓦駅舎が東京停車場として誕生。設計、辰野金吾。現存する駅舎を保存・活用し、戦災で焼失した屋根と、三階の外壁を創建当初の姿に復元する工事が2007年から進められ、2012年10月に完了。同時に、東京ステーションギャラリー、東京ステーションホテルが開業。
※当レポートは、2009年9月訪問時の情報をもとにしています。
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