三越のお中元、おすすめは国立博物館・東京国立近代美術館とのコラボギフト
お中元やサマーギフト。予算は同じでも、他にない特別感のあるギフトにしてくれるのが三越伊勢丹のギフトです。芸術・文化に力をいれている三越だけあって、アートパッケージが魅力的なのです。
2022年のお中元も、東京国立近代美術館や東京・京都・奈良・九州の各国立博物館とのコラボレーションギフトがいっぱい。所蔵作品の名画を用いた化粧缶(箱)が素敵です。
気軽に贈れる手土産やちょっとしたプレゼントに最適なきもちギフトもあります。
2022年おすすめのお中元ギフトをご紹介します。
国立博物館コラボお中元ギフト
三越と東京国立博物館。なにか繋がりがあってのコラボなのかと思ったら、昔から縁があったんですね。
三越のカタログによると
かつて三越創業一族に連なる三井高大が国宝「古今和歌集」を寄贈、また三越呉服店初の文化展覧会として尾形光琳遺品展を開催(1904年)するなど、浅からぬ縁があります。
とのこと。やはり老舗「三越」ですね。
東京国立博物館は今年で150周年。コラボレーションギフトの商品代金の一部は博物館の運営に役立てられているそうです。
東京国立博物館のほか、奈良、京都、九州の所蔵作品とのコラボギフトもありますよ。
千円台のきもちギフト
▲【お中元】モロゾフ 東京国立博物館 限定ギフトファンシーデザート【三越伊勢丹/公式】(税込1,080円)
葛飾北斎「菖蒲にきりぎりす」の化粧缶入りのデザートセットです。5種のフルーツゼリー(アップルマンゴー、グレープ、さくらんぼ、瀬戸内レモン、北海道メロン)となめらかな食感が特徴のミルク仕立てのチョコレートムースの計6個入り。
▲【お中元】アンテノール 東京国立博物館 限定ギフト ビスキュイ・オ・ショコラ 【三越伊勢丹/公式】(税込1,080円)
「唐織 紅白段牡丹若松孔雀羽模様」は、牡丹、若松、孔雀の羽を配した吉祥づくしの能装束。その艶やかな模様をあしらった化粧缶入りのクッキーです。ビスキュイ・オ・ショコラは、ココナッツサブレにチョコレートをサンドしたもの。20枚入り。
▲【お中元】久右衛門 東京国立博物館 限定ギフト鯛最中のお吸物【三越伊勢丹/公式】(税込1,620円)
円山応挙の「朝顔狗子図杉戸」を用いた化粧缶入りの「鯛最中のお吸い物」です。お湯を注ぐだけで鰹節専門店 久右衛門のお吸い物が味わえます。3個入り。
3千円以上のギフト
▲【お中元】【送料無料】サントリー 東京国立博物館 限定ギフト色絵花鳥文大深鉢ザ・プレミアム・モルツ ビール【三越伊勢丹/公式】(税込3,300円)
色絵花鳥文大深鉢(有田焼き)模様があしらわれたサントリーのザ・プレミアムモルツ」の限定デザイン缶(350ml)です。12本入り。
▲【お中元】【送料無料】キリン 東京国立博物館 限定ギフト見返り美人図 一番搾りプレミアム ビール【三越伊勢丹/公式】(税込3,300円)
浮世絵を芸術へと高めた菱川師宣による肉筆画「見返り美人図」をあしらったキリン「一番搾りプレミアム」の限定デザイン缶(350ml)です。12本入り。
他に20本入りや、フルーツジュース(ハイパー100)と詰め合わせたファミリーセットもあります。
▲【お中元】【送料無料】サッポロ 東京国立博物館 限定ギフト東海道五拾三次 日本橋 朝之景 ヱビスビール 【三越伊勢丹/公式】(税込3,300円)
歌川広重による「東海道五拾三次」より縁深き地「日本橋 朝之景」をあしらったヱビスビールの限定デザイン缶(350ml)です。12本入り。
他に20本入りがあります、また、ビールに合うおつまみ「志ま秀」のえびチーズサンドとの詰め合わせセットもあります。
▲【お中元】【送料無料】赤坂柿山 東京国立博物館 限定ギフト冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏 おかき詰合せ【三越伊勢丹/公式】(税込3,240円)
葛飾北斎の「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」をあしらった化粧缶は、赤坂柿山のおかき詰め合わせ。人気商品「慶長」のしぶき海苔といかいしり、「古乃端」の海老や梅こんぶなど、海の風味が広がる夏らしい6種のおかき詰め合わせです。
▲【お中元】【送料無料】三越伊勢丹オンラインストア 東京国立博物館 限定ギフト 松林図屏風・洛中洛外図屏風(舟木本)柿の種詰合せ【三越伊勢丹/公式】(税込3,240円)
長谷川等伯の「松林図屏風」と岩佐又兵衛「洛中洛外図屏風」(舟木本)を化粧缶に使った柿の種詰め合わせです。2つの屏風図(国宝)がセットになった限定品。チーズやめんたいこなどの4種類の柿の種が食べきりサイズの三角パックに入っています。
★実際に取り寄せてみました▶松林図屏風・洛中洛外図屏風の化粧缶入り柿の種詰合せ 購入レポート
▲【お中元】【送料無料】彩果の宝石 東京国立博物館 限定ギフト紅白芙蓉図(こうはくふようず)ゼリーギフト 【三越伊勢丹/公式】(税込3,240円)
南宋時代の宮廷画家・李迪の「紅白芙蓉図」を用いた化粧缶入り。フルーツゼリー13種35個、花ゼリー6種6個、フルーツティ風味の紅茶ゼリー3種15個。
▲【お中元】【送料無料】モロゾフ 東京国立博物館 限定ギフト紫陽花に燕 プリンセレクション【三越伊勢丹/公式】(税込3,240円)
葛飾北斎「紫陽花に燕」の限定化粧缶入りのプリン詰め合わせです。銀座カスタードプリン(カラメルソース付)、マスカットのプリン、宮崎マンゴーのプリン×各4個入り。
▲【お中元】【送料無料】北辰フーズ 東京国立博物館 限定ギフト文鳥辛夷花・上野清水堂不忍ノ池 フルーツゼリー詰合せ 【三越伊勢丹/公式】(税込3,240円)
葛飾北斎「文鳥辛夷花」と歌川広重「上野清水堂不忍池」の化粧缶入りのフルーツゼリーセットです。ゼリーは夕張メロン、白ぶどう各4個、一口ゼリーはあまおう苺、清見オレンジ各3個。
▲【お中元】【送料無料】麻布かりんと 東京国立博物館 限定ギフト八橋蒔絵螺鈿硯箱 かりんと詰合せ【三越伊勢丹/公式】(税込3,240円)
尾形光琳「八橋蒔絵螺鈿硯箱」の化粧缶入りかりんと詰め合わせです。かりんとは黒糖、メープルシュガー、生姜丸、うずまき、梅ばち(ミント)、角ざらめで個包装。20袋入り。その袋も八橋蒔絵螺鈿硯箱デザインです。
▲【お中元】【送料無料】梅の丸長 東京国立博物館 限定ギフト色絵月梅図茶壺 紀州梅干はちみつ入【三越伊勢丹/公式】(税込3,240円)
仁清の色絵月梅図茶壺の絵柄を化粧缶に使った梅の丸長の「紀州梅干しはちみつ入」です。完熟肉厚の南高梅を5%の塩で仕込みし蜂蜜でまろやかに漬け込んでいます。個包装12個入り。
▲【お中元】【送料無料】マル勝高田商店 奈良国立博物館 限定ギフト普賢十羅刹女像 国産小麦使用手延べ三輪素麺 【三越伊勢丹/公式】(税込3,240円)
仏画「普賢十羅刹女像」が描かれた限定缶入りの手延べ三輪素麺です。和装の十羅刹女が雅びやか。吉野本葛を使ったなめらかな三輪素麺は50g×14束。
▲【お中元】【送料無料】京洛 辻が花 京都国立博物館 限定ギフト百鳥文様友禅染打掛 京茶漬と京野菜お吸物最中詰合せ【三越伊勢丹/公式】(税込3,240円)
表に99羽の鳥、裏に1羽の鶴が描かれ百鳥図になる豪華な打掛の柄がパッケージになった京茶漬けとお吸い物最中の詰め合わせです。個包装の茶漬けも華やか。
▲【お中元】【送料無料】やえやまファーム 九州国立博物館 限定ギフト葡萄栗鼠螺鈿箔絵硯箱 フルーツジュレ詰合せ【三越伊勢丹/公式】(税込3,240円)
沖縄産のパイナップルにマンゴー、シークワーサーなどを使った風味豊かなジュレ。缶には螺鈿箔絵硯箱の意匠があしらわれています。ゼリーは、ジュレ(マンゴー&パイン・黄金シークワーサー・グァバ各130g×各2個) 。
☆☆☆
このほかにも国立博物館とのコラボギフトはいろいろ。「国立博物館」でサイト内検索してみてください。
東京国立近代美術館コラボのお中元ギフト
2020年から始まった東京国立近代美術館所とのコラボ。小原古邨(おはらこそん)をはじめ、2022年は児島善三郎、稲垣稔次郎、吉田博の作品が取り上げられています。
小原古邨(祥邨)は、花や生物など身近な自然を木版画で表現した明治末〜昭和の絵師で、長らく日本よりも海外で高く評価されていましたが、ここ最近は国内でも注目されています。
日本画と西洋画を融合させた「日本の油絵」を目指した児島善三郎、型絵染で人間国宝の稲垣稔次郎、欧米で人気の吉田博の作品も、パケ買いしたくなる魅力的なギフトになっています。
作品の解説カード付きです。
千円台のギフト
【お中元】志ま秀 東京国立近代美術館 限定ギフトえびチーズサンド【三越伊勢丹/公式】(税込1,080円)
小原古邨の「金魚二匹」があしらわれた化粧箱の志ま秀のえびせんべいです。箱には金魚の涼しげな姿、えびせんべいには季節の花がプリントされています。6枚入り。
三千円以上のギフト
▲【お中元】【送料無料】アサヒ 東京国立近代美術館 限定ギフト紫陽花 スーパードライジャパンスペシャル ビール【三越伊勢丹/公式】(税込3,300円)
小原古邨の「紫陽花」があしらわれたデザイン缶のアサヒ スーパードライです。青から薄紅へのグラデーションが美しい紫陽花は、化粧箱にも採用されています。350ml×12缶。
▲【お中元】【送料無料】ロイスダール 東京国立近代美術館 限定ギフト紙本型絵染額面 祇園祭 ロンジェ【三越伊勢丹/公式】(税込3,240円)
稲垣稔次郎の「紙本型絵染額面 祇園祭」は、京都・祇園祭の山鉾巡業を叙情豊かに表現した作品。それを化粧缶にした、ロイスダールの焼き菓子詰め合わせです。ラングドシャクッキーなど8種類61個。
▲【お中元】【送料無料】千鳥屋 東京国立近代美術館 限定ギフト帆船 朝日 チロリアン詰合せ【三越伊勢丹/公式】(税込3,240円)
吉田博の作品「帆船 朝日」を化粧缶に使ったチロリアンの詰め合わせです。日の出の明るみに包まれていく帆船が美しい。懐かしい味わいのチロリアンクリームはバニラ、チョコレート、ストロベリー、コーヒー味。個包装。
▲【お中元】【送料無料】ゴディバ 東京国立近代美術館 限定ギフト花 クッキーアソートメント【三越伊勢丹/公式】(税込3,456円)
児島善三郎の「花」の化粧缶に入ったゴディバのクッキー詰め合わせです。花瓶の花をくっきり鮮やかに描いたモダンな作品。ショコラ、ストロベリー×各16個入り。
1,080〜2,160円のきもちギフト(通年)
お中元に限らずいつでも販売されているきもちギフトです。東京国立博物館と東京国立近代美術館の所蔵作品がパッケージなどに用いられています。お手頃価格で気軽に贈れ、ちょっとした手土産やプレゼントに最適です。送料は550円。
東京国立博物館
▲モロゾフ 東京国立博物館 限定ギフトファヤージュ【三越伊勢丹/公式】(税込1,080円+送料)
スライスナッツを敷き詰めた木の葉形クッキーでチョコをサンドしたモロゾフの焼菓子です。12枚入り。缶は葛飾北斎の「黄鳥長春」。
▲本高砂屋 東京国立博物館 限定ギフトエコルセ【三越伊勢丹/公式】(税込1,080円+送料)
薄く焼いた生地を、三角、短冊、丸型に巻きあげたサクッと軽い食感の焼菓子エコルセです。缶は中山養福の「佐竹本三十六歌仙絵(模本)小野小町」。
▲彩果の宝石 東京国立博物館 限定ギフトゼリーアソート【三越伊勢丹/公式】(税込1,080円+送料)
彩果の宝石のゼリー(フルーツゼリー18個、花ゼリー1個)詰め合わせ。缶は歌川広重の「薔薇に犬」。
▲王様堂本店 東京国立博物館 限定ギフトおかき詰合せ 【三越伊勢丹/公式】(税込1,620円+送料)
王様堂本店のかきもちとあられの詰め合わせです。缶は歌川広重の「名所江戸百景 するかてふ」。
▲上野風月堂 東京国立博物館 限定ギフト菓子詰合せ【三越伊勢丹/公式】(税込1,080円+送料)
上野風月堂の菓子(ゴーフルとチョコレートクランチ)詰め合わせ。缶の絵柄は尾形光琳の風神雷神図屏風です。2缶入り。
▲愛国製茶 東京国立博物館 限定ギフト煎茶ティーバッグ【三越伊勢丹/公式】(税込1,620円+送料)
愛国製茶の煎茶ティーバッグ3g×13袋入り。缶は葛飾北斎の「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」、裏に「凱風快晴」。
▲赤坂柿山 東京国立博物館 限定ギフト赤坂慶長 墨缶 【三越伊勢丹/公式】(税込1,080円+送料)
赤坂柿山の薄焼きおかき「慶長」(醤油・しぶき海苔×各7枚)。缶は菱川師宣「見返り美人図」。
東京国立近代美術館
▲麻布かりんと 東京国立近代美術館 限定ギフトかりんと吹寄せ 【三越伊勢丹/公式】(税込1,080円+送料)
麻布かりんとの吹き寄せ。6種類120g入り。缶は気品のある美人画を得意とした中村大三郎の「春雨」。
▲泉屋 東京国立近代美術館 限定ギフトオリジナルクッキーズ 【三越伊勢丹/公式】(税込1,620円+送料)
泉屋のオリジナルクッキーズ。8種類27個入り。缶は小杉放庵(未醒)の「椿」。
▲メリーチョコレート 東京国立近代美術館 限定ギフトマロングラッセ【三越伊勢丹/公式】(税込2,160円+送料)
メリーチョコレートのマロングラッセ。栗はイタリア産。8個入り。缶は川端龍子の「草炎」。
【参考】2015年のお中元ギフトレポート
2015年5月、三越のお中元試食会・撮影会で、限定品・企画品の天女(まごころ)像ギフト、杉浦非水画ギフト、浮世絵パッケージギフトを見てきましたので、ご参考までにご紹介しますね。
天女像の限定ギフト
日本橋三越本店の本館1階中央ホールにそびえ立つ天女像は、三越創立50周年を記念して、1960年に設置されたもので、高さ10.91mもあるんです。その天女像をモチーフにした限定ギフトが5種類登場しました。
まず、志ま秀「えびチーズサンド詰め合わせ」。この菓子缶のふたにあしらわれているのが天女像です。ただプリントしてあるわけではなく、でこぼこと軽くレリーフになっています。
さらに、お菓子にも天女の絵柄がプリントされています。見て下さいな、この天女像の細かなプリント、食べるのがもったいないくらいです。
えびチーズサンドは、チーズクリームを薄焼きえびせんべいでサンドしたもので4種類。
天女像の絵柄はチーズクリーム、お花は梅チーズクリーム、瑞雲はわさびチーズクリーム(三越限定)、鳳凰は青のりチーズクリームになっています。各5枚ずつで、全部にプリントされていますよ。
もったいないけど、天女像を1枚いただいてみました。パリンと割って口に含むと、まず香ばしいえびせんの風味が広がり、後からチーズのクリーミーなコクが追ってきます。
チーズおかきのえびせんバージョン。えびせんとチーズが微妙に合うんですね。お茶請けはもちろん、ビールのおつまみにもいいです。
フルーツゼリーで有名な「彩果の宝石」も、同様の天女像の化粧缶です。通常のフルーツゼリーに加えて、花のゼリーには金箔があしらわれ、星形ゼリーも入って華やかな天女のイメージ。
ロイズダールやヨックモックの焼き菓子セットも天女缶で、天女像をイメージしたオリジナルクッキー。
ロイスダールのガトー・ジャパネスクは、天女像に装飾されている鳥や瑞雲をモチーフにしたクッキー入り。胡麻やきな粉、抹茶など和テイストの焼き菓子セットでした。
ヨックモックも、天女像からイメージしたハート(まごころ)と瑞雲模様の2種類の可愛いらしいクッキーが入っています。味はバニラとフランボワーズ。人気のシガールとの詰め合わせでした。
こちらは箱ではなく、アサヒスーパードライのプレミアム缶に天女像がプリントされています。ビールのデザイン缶はそう珍しいものではありませんが、天女像は三越ならではですね。
天女像限定ギフトには、もれなく「天女像あぶらとり紙」が付いていました。天女(まごころ)像の説明書入り。どのギフトも数量限定(4,000点〜8,000点)でした。
杉浦非水画の限定ギフト
杉浦非水の画を用いた限定ギフトは4種類ありました。
大正4年(1915年)の三越呉服店エンゼル「春売り出し」ポスター画を缶にあしらったのは、ザ・プレミアムモルツ。蝶の羽根をつけた女性(エンゼル?)の絵柄がユニークで大胆。レトロモダンな画が好きな方にはたまらないでしょうね。こんな化粧缶だと「おっ!」と目をひきます。
本髙砂屋の「フルーツエコルセ」は、明治43年8月号のPR誌「みつこしタイムス」から。入道雲が浮かぶ海を背景に、傘と鞄を持った白いスーツの紳士が木製の桟橋をわたっているところ。夏らしくて爽やかですね。
モロゾフのプリンセットは、明治45年4月号のPR誌「三越」から。こちらも女性の背中に羽根がついていますね。「春売り出し」のエンゼルよりもぐっと大人っぽくなっています。
最後に、焼き海苔の化粧缶になったのは、PR誌「みつこしタイムス」の明治43年6月号の表紙絵。版画のようなテイストで、日傘をさした女性の涼やかな横顔がいいな〜。
浮世絵パッケージの限定ギフト
三越と銘店のコラボレーションギフト「美味競演」のなかにも、粋な浮世絵パッケージがありました。
和菓子の老舗「とらや」の水羊羹。パッケージは、現在の三越である越後屋の前の通りと富士山が描かれた雪喬の「駿河町冨士之図」。江戸の町の賑わいと共に老舗の貫禄が伝わってきます。
ヱビスビールは、歌川広重です。「冨士三十六景 東都駿河町」。やはり越後屋が大きく描かれています。店先を賑やかに歩く門付芸人たちと遠くに富士山。いやあ、粋ですね。三越のすごさを見せつけられた感じさえしました。
【参考】2015年のお歳暮ギフトレポート
2015年10月、三越のお歳暮試食会・撮影会で、限定品・企画品ギフトを見てきましたので、ご参考までにご紹介しますね。お中元に引き続き、天女(まごころ)像ギフト、杉浦非水画ギフト、浮世絵パッケージが展示されていました。
天女(まごころ)像ギフト
限定ギフトのなかで目をひいたのは、やはり天女像ギフトです。天女像は日本橋三越本店の本館1階中央ホールに、三越創立50周年を記念して1960年に設置されたもの。高さ10mもあるこの天女像が、パッケージやデコレーションのモチーフになっているのです。
どの天女像ギフトにも、商品のこだわりを説明したカードとともに、銅・金メッキで作られた天女像のしおり(9.4cm×3.2cm)が付いています。食べ終わったあとも記念になっていいですよね。
まず、コラボレーションパワー炸裂だわ〜さすが三越!と思ったのが「天女像最中雑炊」です。これ老舗の5社が合同で作り上げた三越限定オリジナルギフトなのです。限定で8,000点しか、全国に出回らないんですよ。
参加しているのは、最中種で和菓子の老舗「菓匠花見」、刻み海苔で海苔の「林屋」、焼きあられで「王様堂本店」、花麩で「加賀麩不室屋」、あわび加工で「信玄食品」です。
ちょっと見づらいですが、最中種が天女像が浮き彫りになっていますね。凝ってる〜。その最中種の中に刻み海苔とあられ花麩が入っています。
フリーズドライごはんと菜の花、あわびはアルミパッケージで別包装。それらをお椀に入れてお湯を注げば、あっという間にお雑炊が出来上がるというわけです。
試食させていただいたのですが、鮑の風味がふわっと漂って具だくさんの高級お吸い物のような感じ。そのへんの即席雑炊とはぜんぜん違います。最中の香ばしさが相まって、ほんとおいしい。単身者から、お子様やご高齢の方がいるご家庭まで、どなたに贈っても喜ばれそうです。
ヨックモックも、天女缶入り。天女像からイメージしたハート(まごころ)と花型の2種類の可愛いらしいクッキーが入っています。味はカカオとストロベリー。人気のシガールとの詰め合わせです。
フルーツゼリーで有名な「彩果の宝石」は天女像にちなんで、大きなハート型のゼリーと星形ゼリーが入っています。フルーツが模られたゼリーは、葡萄は葡萄の房の形、苺はプチプチ肌の苺の形をしています。かわいいですよね。果汁がぎゅっと濃縮されたゼリーで、まさに宝石のよう。
個包装なので食べやすいし、フルーツ味の種類が多いので1つ1つ違った味が楽しめるのも魅力です。
ロイズダールのチョコレートも天女缶です。しかもチョコレートのデコレーション模様までもが、天女像。
ほら、天女の袖のあたりに描かれている花模様と同じでしょ。天女像が描かれたチョコレートもあります。金箔や銀箔があしらわれ、とにかく煌びやか。
最後に人気のビール。アサヒスーパードライのプレミアム缶とサントリーのプレミアムモルツの瓶ラベルに天女像がプリントされています。ゴールドの装いが絢爛豪華。
ビールのデザイン缶はそう珍しいものではありませんが、三越からビールを贈るなら、こんな限定ギフトがいいんじゃないでしょうか。
サントリーのプレミアムモルツ瓶(334ml)は、ラベルに加え王冠にも天女像が描かれ、天女像のオリジナル栓抜き付きという特別感満載のセット。
さらにプレミアムモルツ缶(350ml)のセットには、天女像オリジナルサーバー付きのギフトもありました。
三越限定 杉浦非水画のレトロなパッケージ
三越ならではのギフトをもうひとつ。三越で活躍した商業美術の第一人者、杉浦非水の画を用いた限定ギフトです。2014年からスタートした好評の限定ギフトで、お中元に続きお歳暮にも登場しました。
サントリープレミアムモルツの<香るプレミアム>は、PR誌「三越」昭和3年1月号の龍の画。新年のおめでたい感じが出ていますね。
プレミアムモルツには、PR誌「三越」大正3年11月号の美人画です。レトロモダンな女性が美しい。
本髙砂屋の「和風エコルセ」は、PR誌「三越」大正3年12月号から、赤や黄の花と縞模様の蝶が描かれた限定缶に入っています。
静岡キタハイ川根銘茶は、PR誌「三越」大正5年11月号の鶴の画と、PR誌「みつこしタイムス」大正2年11月号から山葡萄にとまる鳥の画をチョイス。
「アンジェリーナ」のプチガトー詰め合わせには、PR誌「三越」大正9年4月号の画。赤い椿が素敵ですよね。
三越限定「美味競演」の歌舞伎衣裳文様パッケージ
三越のお歳暮の「美味競演」パッケージは歌舞伎衣裳の文様がデザインされています。なぜに歌舞伎衣裳?と思ったら、三越は明治40年から貸衣装業を始め、歌舞伎座や六世尾上菊五郎一座などの衣装を受注製作していたからなんですね。
なんでも六世尾上菊五郎や五世中村歌右衛門らは、三越の衣裳に惚れ込んで、他の衣裳は身につけなかったのだとか。希代の名優に愛された衣裳。その一部は、今も三越に保存されているそうですよ。
そんな中から3点の歌舞伎衣裳文様がパッケージ化されていました。歌舞伎ファンならずとも、その美しさに引き込まれます。
この衣裳は「京鹿子娘道成寺」の白拍子花子を演じる六世尾上菊五郎が身につけていたもの。浅黄色の着物の上に重ね着をして登場。後見の引き抜きによって、一瞬のうちに衣裳替えをするという見せ場に使われました。紅地にしだれ桜が艶やかです。
その文様を部分的に市松にあしらった化粧箱に入っているのが、とらやの小形羊羹。50gで個包装の食べきりサイズです。5種類の味わいが楽しめる詰め合わせで、ご年配の方に喜ばれる人気のギフトです。
この衣裳は五世中村歌右衛門が「楼門五三桐」で、石川五右衛門を演じる際に着たどてらです。中国清代の龍袍の要素を取り入た、雲の中を天に昇る黄金の龍と、裾を飾る波濤がダイナミック。舞台映えする豪華絢爛な衣裳で、目にも華やかですね。
その黄金の龍の部分が、ヱビスビールのデザイン缶になっています。片面に龍、反対側にYEBISUロゴ。昇り龍と恵比寿様でめでたさも2倍ですね。
これは六世尾上菊五郎が「菅原伝授手習鑑」の四段目「寺子屋の場」で松王丸を演じる際に着用していた衣裳です。黒綸子に友禅染めで描かれた雪持松に一部刺繍が施されています。雪持松の柄が大胆ですね。
この雪持松を化粧箱に採用したのが加賀麩でおなじみの不室屋の「宝の麩」。お湯を注ぐだけで簡単にできあがるふやき御汁のセットです。
お中元やお歳暮シーズンに登場する三越の限定ギフトや企画品。毎回、趣向を凝らしたパッケージや新しい贈答の形を提案してくれるので、贈る方も贈られる方も楽しみですね。
サマーギフトガイド
■お中元とは
お中元とは、7月の初めから15日くらいの時期に、お世話になった方へ日頃の感謝の気持ちを贈り物で表す習慣のこと。
もとは中国の行事で、1月15日を「上元」、7月15日を「中元」、10月15日を「下元」として行っており、中元だけが日本のお盆と結びついて残ったものだそうです。
■お中元を贈る時期
東日本では7月1日〜15日まで、ひと月遅れのお盆をする西日本では8月1日〜15日までとされていましたが、最近は全国的に、6月中旬〜7月中旬が一般的になりつつあります。
お中元の時期をはずしてしまったら、7月16日〜8月6日なら、表書きを「暑中御伺い」、立春以降の8月8日〜9月上旬なら「残暑御見舞」として贈るとよいでしょう。(ひと月遅れのお盆をする地域では、8月15日まで「お中元」として贈ることができます)
■贈る品物
先様の家族構成や年齢、好みを考えて贈ると喜ばれます。お中元というと、時期的にビールが人気なのですが、お酒が苦手な方にとっては困りもの。お子様がいらっしゃるなら、お菓子やソフトドリンク、高齢者がいらっしゃるなら、食べやすいお総菜、少人数家族なら個包装のものが喜ばれます。
先様に好きなものを選んでもらえるカタログギフトや、珍しい名店スイーツ、こだわりの逸品などもいいですね。
■予算
一般的な相場は、3,000~5,000円台程度。特にお世話になった方には5,000円〜10,000円、上司や両親、仲人などには5,000円前後、親戚、同僚、友人、お稽古事の先生などには3,000円前後がよいでしょう。高額ならいいというわけではなく、相手の負担にならないようにする気遣いも必要ですよね。
(参考:三越のお中元サイト)
ウインターギフトガイド
■お歳暮とは
お歳暮とは、1年の締めくくりに、お世話になっている方へ感謝の気持ちを贈り物にして表す習慣のこと。
もともとは、年越しに際して祖先の霊に供え物をした「御魂祭(みたままつり)」の名残。供え物は、魚介類の塩蔵品や干物などで、それらを両親や親戚、近隣の人に配ったのがお歳暮の原型と言われています。
■お歳暮を贈る時期
12月1日〜12月25日くらいまで。最近では11月中旬から贈られる方が多くなっています。
お歳暮の時期をはずしてしまったら、年明けの松の内(1月7日まで)に「お年賀」として贈るか、立春を迎えるまでの間に「寒中御伺い」「寒中御見舞い」として贈るといいでしょう。
■贈る品物
先様の家族構成や年齢、好みを考えて贈ると喜ばれます。ビールやワインは、お酒が苦手な方にとっては困りもの。お子様がいらっしゃるなら、お菓子やソフトドリンク、高齢者がいらっしゃるなら、食べやすいお総菜、少人数家族なら個包装のものが喜ばれます。
先様に好きなものを選んでもらえるカタログギフトや、珍しい名店スイーツ、こだわりの逸品などもいいですね。時期的にクリスマスや迎春を意識した季節感が感じられるものもいいでしょう。
■予算
一般的な相場は、3,000~5,000円台程度。特にお世話になった方には5,000円〜10,000円、上司や両親、仲人などには5,000円前後、親戚、同僚、友人、お稽古事の先生などには3,000円前後がよいでしょう。
高額ならいいというわけではなく、相手の負担にならないよう気遣うことも必要ですよね。
(参考:三越のお歳暮サイト)
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