残ったパンを利用して作る家庭料理「ミガス(migas)」です。「ミガス」とはパンのかけら、パンくずという意味。スペインでは、この料理専用のパンくず(migas)も販売されているほど。
通常はパンを細かくちぎってから、炒飯のように炒めます。これが思いの外おいしくて、びっくり。パンが具と油のうまみを吸ってよみがえるんです。ちょっとしたお酒のおつまみにもなりますよ。簡単なので、パンが余ったときはぜひトライしてみてくださいね。
【1人分】
パンは食パンでもできます。ソーセージはピリ辛のものがあれば、ベター。目玉焼きはお好みで添えてくださいね。
ふだん作っているソーセージと野菜の炒めものに、パンを入れたお手軽なミガスもおすすめです。
パンを具材と同じ大きさに切って、一緒に調味&炒めるだけです。パンにソーセージや野菜の旨みが染みて、美味しいですよ。
パンを焼く手間も省けて一石二鳥。お好みでぴりっと辛みをきかせて…。
▲ウインナーとピーマンとしめじの炒め物に、バゲットパンを入れた「ごろごろミガス」
ミガスはスペインのほか、ポルトガルやメキシコにもある料理。スペイン内でも地域によって多少異なるようです。
テレビを見ていましたら、アラゴン州のミガスが出てきました。フランスとの国境近くにあるピレネー山脈のふもとアラゴン州ハカ(Jaca)の5月第一金曜日のお祭り(Primer Viernes de Mayo)で、肉などとともに野外で作ってふるまわれていたのです。
炭火の上に中華鍋のような鉄鍋をセットし、その中に小さく刻んだソーセージやにんにく、野菜などを入れて仔羊の脂で揚げ、パンくずを入れて炒めて出来上がり。手でつまんで食べてました。スナック感覚でしょうか。
ミガスはもともと牛飼いの料理とか。この地のなじみ深い伝統料理なのでしょう。
(参考:NHKテレビ「旅するスペイン語」2016年11月30日オンエア 第9回「小さな町のお祭り騒ぎ」より)
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