【閉店】町家のなかは別世界、京風フレンチに心ときめく。
京都・祗園 旬菜ふれんち「キャレドミュー(Carre de M)」
桜の季節、京都に行ってきました。予約したのは、祇園のフレンチレストラン「キャレドミュー」。一休.comレストランで自家製ケーキとグラスシャンパン付きの記念日ディナーコースというのがあったのです。
旅先でお祝いを兼ねたディナーができるなんて素敵じゃないですか。思い出に残るレストラン「キャレドミュー」をご紹介しますね。
【追記】2019年1月末で閉店されました。以下、2014年4月に伺ったレポートです。
■グルメデータ
レストラン:キャレドミュー(Carre de M)(京都・祗園)
訪問日:2014年4月
内容:一休限定プラン記念日ディナーコース6,200円+2種のグラスワインセット2,160円(税込み1人分)を2人で。
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外観は京町屋、なかはフレンチレストラン
レストラン「キャレドミュー」の最寄り駅は、「四条」あるいは「河原町」になるのですが、時間があったので「東山」で降りて知恩院、円山公園、八坂神社あたりを散策しながら向かうことにしました。円山公園のしだれ桜を見たかったのです。
ディナーの予約は18時。四条通から花見小路通りに入って最初の通りを右折したところで、すぐにみつかりました。「M」ののれんが目印です。
入り口にはメニュー案内が出ていましたが、本日満席の表示。予約していてよかった!
店内は町屋の風情とは別世界。そのギャップに驚きながら、2階に上がると、廊下側は吹き抜けになっていて、下は厨房。オープンな雰囲気がいいですね。上から声をかけたくなる近さでした。
室内は赤い絨毯敷きに白い壁と天井。明るくゴージャスな雰囲気のなかにも気品があります。
テーブルには、ナプキンとグラスがセットされ、中央にはお花。私たちのテーブルにもピンクの花(大輪のカーネーションかな?)が活けてありました。
一休限定プランの記念日ディナー
今回は、一休.comレストラン限定の「記念日ディナー」です。一休レストランには、お得なランチや限定素材ディナーなど、独自のコースやサービスがあるので、お出かけの際は一応チェックするようにしています。というか、会員に届くメルマガ情報につられることが多いんですけどね…。(汗)
一休.com限定 キャレドミュー記念日ディナー
- グラスシャンパーニュ
- アミューズ
- オードヴル
- スープ
- お魚料理
- お肉料理
- お口直しのシャーベット
- 自家製バースデーケーキと7種のデザート
特別価格:6,200円 (税・サービス込み)
まず、グラスシャンパン。お祝いですからね、嬉しいです。そう、お誕生日だったんですよ。
アミューズは生ハムと野菜のピクルス。カトラリーには、ナイフやフォークに加えて、お箸も用意されています。有り難いですね。
ハモン・イベリコは切り立てです。うまい!
次に、オードブル。クスクスの上にまぐろのたたきがのり、赤ピーマンのソースがかかっています。トッピングは小さな紫蘇。
赤ピーマンのソースはクリーミーでまるでムースのよう。マグロ、クスクスともよく合います。
黒にんにくをたっぷり使ったオリーブペーストと発酵バター。このオリーブペーストはお店でも販売されています。
パンは、まずバゲット。
ちょっとしたサプライズ料理が楽しい
スープは、温・冷ふたつのスープがひとつのフルートグラスに入っているお店ご自慢の一品です。上が温かなネギ、下が冷たい豆のポタージュだったかな。どちらもおいしくて、特に切り替わったときは、ちょっとした驚きでした。上下の境目はじゃがいもの薄切りで仕切られていたような…。うまくできてますね。
ここで、ワインをオーダー。2種のお任せグラスワインセット(2,160円)があったので、それにしました。
ワインは料理に合わせてソムリエが選んでくれるのですが、白はスペイン・ガリシアの「テンペスタード ゴデーリョ」。D.O.バルデオラスのゴデーリョ100%でした。ボリュームのある辛口で、わぉ~ストライクです。
お魚料理は、さわらです。トマトソースの上に、筍入りのリゾット、さわらのソテー、若ゴボウのアイレ(泡)がのっています。
お箸でいただきました。サワラはふんわり柔らかく、若ゴボウや筍など季節感が感じられる一皿です。
最初のパンが終わると、さらにこの2つを持ってきてくれました。嬉しい。
そしてワインは赤にかわります。ボルドーのサンテミリオン。シャトー・フェゾーのメルロー100%です。ん~、しなやか。ヒットです!
肉料理は丸いメンチカツです。
ナイフを入れると、なかからチーズがとろりと流れ出しました。チーズと相まって、クリーミィでコクのある肉の味わいにうなります。スープもそうですが、手の込んだサプライズ料理は嬉しいですね。ちょっとした工夫やしかけに心が躍ります。
最後に、お口直しのシャーベットです。さっぱり。
ここで、ろうそく付きの記念日ケーキがやってきたのですが、この場ではいただかず、記念写真だけ撮ってもらって持ち帰ることにしました。だって、この後まだデザートがあるのですから。
最後は充実のデザートで
最後のお楽しみ、デザートです。ワゴンで何種類かのデザートが運ばれてきて、お好きなものを…と言われたのだけど、どれにしようか迷っていたら、「少しずつ全部でも大丈夫ですよ」と。
ならば、全部!(笑)
すると、おしゃれな盛り合わせにしてもってきてくれました。こういうところがきゅんきゅん来ますね。乙女心(?)をぐっとつかまれる感じです。
紅茶をいただきながら、デザート三昧。小菓子も付いてきましたよ。サービスはきちんとしていながら堅苦しくなく、親しみのあるにこやかな対応でリラックスして食事が楽しめました。
一皿ずつの量は少なめに、デザートをたくさん。女性に好評なわけですね。単品料理やワインの品揃えも充実しているので、男性客も満足されることでしょう。
食事の後は白川南通りの夜桜を…
キャレドミューのある祇園は風情のある通りが多く、そぞろ歩くにはうってつけ。この日は辰巳大明神のある白川南通りの夜桜を楽しみました。
多くの人で賑わっていましたが、満開の桜の下は格別ですね。ここに限らず、桜のシーズンは特別ライトアップや、花灯籠などが街を飾るので京都の街を夜遅くまで堪能できます。毎年4月1日前後に訪れると、どこかしら見頃を迎えているそうですよ。
そうそう、お持ち帰りしたケーキがこちら。大きさは2人分のショートケーキといったところ。ホテルに帰ってゆっくりといただきました。甘すぎず、クリームとスポンジケーキのバランスがよく、とてもおいしかったです。
(2014年4月訪問)
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京都・祗園 キャレドミュー
京都・祇園のフランス料理店。外観は町屋風でありながら、店内は洋風の明るいテーブル席。45席(個室は2室)あり、京野菜や全国から選りすぐった食材で和の要素も取り入れた新感覚のフレンチを提供している。オーナーシェフは馬渕誠氏で、ヒルトン大阪やウェスティンホテル大阪で料理長を務めた後、2006年「トランティアン」を掛布雅之氏と共同経営。2008年に独立し、同店を「キャレドミュー」と改名する。2019年1月末閉店。
京都府京都市東山区祇園町南側572
※当レポートは、2014年4月訪問時の情報をもとにしています。レストランご利用の際は最新の情報をご確認ください。