アクセス抜群、気軽に寄れる京都の料亭
JR京都駅ビル伊勢丹内 「京都和久傳(きょうとわくでん)」

京都に来たからには料亭に行きたいけど、敷居が高そうで躊躇してしまう。あるいは、あまり時間がとれない。という方におすすめなのが、JR京都駅の駅ビル(伊勢丹11階)にある京都和久傳です。
有名どころなのでご存じの方も多いでしょうが、実際使い勝手がよく、充実の内容だったのでご紹介しますね。
■グルメデータ
レストラン:京都和久傳(京都・祗園)
訪問日時:2014年4月上旬/10月上旬
内容:蘇芳コース(6,000円)+ビール
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京都駅直結の伊勢丹11階、予約なしでもOK

京都和久傳は、伊勢丹のレストラン街にあるせいか、高台寺和久傳や室町和久傳に比べて、価格的にも立地的にも気軽に利用できる料亭です。とはいえ、今までお店の前を通るも、入ったことはありませんでした。京都駅直結なので、お土産だとか新幹線の時間だとかで、いつも気持ちが慌ただしかったんですよね。
なので今回も、特に予約はしておらず、ダメもとで行ってみようぐらいの気持ちでいました。
夕食の営業は17時からです。15分前ぐらいに行くと、すでにお客様が待たれていて、お店の方に尋ねると予約なしでも大丈夫とのこと。開店までしばらく待って「いきなり和久傳」が実現しました。ラッキー!

案内していただいたのは、お店の中央にある12人席ほどのテーブルの席です。テーブルの真ん中には壺を持ち上げてるような人の形の脚が付いた花壺。よく見ると、縁にもよじ登っている人が…。
眺めのいいカウンター席は、やはり予約客で埋まっているようでした。
春の蘇芳コース

席につき、傍らの荷物入れのバスケットにバッグを入れると、上から布をかけてくれました。こういった、ちょっとした心遣いが嬉しいですね。
夕食のコースは、蘇芳(すおう)6,000円、紅花(べにはな)9,000円、茜(あかね)12,000円、おまかせ15,000円~とあり、手頃な蘇芳をいただくことにしました。
【追記】2023年11月現在、蘇芳(すおう)は7,000円です。
京都和久傳 2014年4月 蘇芳(すおう)コース
【先付け】 桜鱒のルイベ 香味 新玉葱 生姜酢ゼリー
【椀】 春野菜と豆乳どうふ 鶏すうぷ仕立て 柚子
【油物】 筍と若鮎からあげ 木の芽
【和え物】 浜防風 スナップ豆 春子椎茸 胡麻和え
【炊合】 桜海老と山菜玉〆 長芋
【ご飯】 鯛の黒寿司、または鯛の味噌茶漬け、または浅利煮麺
【菓子】 わらび餅と京番茶

お酒は、とりあえず生ビール。お箸にもコースターにも和久傳の印(マーク)が付いていて品がいいですね。

先付けの桜鱒のルイベが運ばれて来ると同時に、食前酒として、青竹酒を青竹のお猪口に一杯分だけ注いでくれます。この冷酒がおいしい。

桜鱒はひんやり程よい身の引き締まりで、しゃきしゃきの新玉葱や柚子などを生姜酢のジュレと一緒にほおばると、はあ、うまい~~(笑)

次の椀物は、野菜と豆乳どうふ。鶏スープ仕立てで、柚子がきいています。

筍と若鮎のからあげ。鮎の躍動感のある姿にほれぼれです。筍には程よく味がついています。お塩で。

スナップえんどうと春子椎茸の胡麻和え。

底に白和えが敷いてありました。スナップえんどうのシャキシャキ感や椎茸のみずみずしさが残る火入れが素晴らしい。

桜海老と山菜の玉〆。だしを抱えたふわふわとろとろの卵が絶妙です。

卵の中には、あおさのりと山芋が隠れていました。

ご飯ものは3種類の中から選べたので、評判のよい鯛の黒寿しをチョイス。極薄くご飯が敷いてあり、その上に鯛。上品な味付けです。
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連れは、鯛の味噌茶漬け。これは、おもたせとしてショップで販売されてる「鯛味噌茶漬け」と同じものでしょうか。ぴりっと山椒をきかせた贅沢なお茶漬けでした。

最後に、わらび餅と京番茶。おいしゅうございました。
だいたい1時間半ぐらいで食事が終わったので、新幹線にも余裕で乗れました。今度は予約して、カウンター席でいただきたいな。京都駅での食事は、「京都和久傳」で決まりです。
秋に再訪。蘇芳コース
京都に来たら、駅上で気軽に料亭。その敷居の低さと美味しさが気に入ったので再訪です。今度はあらかじめ電話で、外が見えるカウンター席を予約しておきました。簡単にメニューのみご紹介しますね。

京都和久傳 2014年10月 蘇芳(すおう)コース
【先付け】 もどり鰹のつくり あしらい
【椀】 玉子豆腐 木の子葛仕立て
【焼き物】 秋鮭と秋野菜 朴葉味噌
【和え物】 秋野菜白和え
【炊合】 鱧豊年揚げと秋なす 柚子
【ご飯】 鯛の黒寿司、または鯛の味噌茶漬け、または鯖寿司
【菓子】 栗の菓子と京番茶


▲ 戻り鰹のおつくり。とろみのあるたれで…。

▲ 玉子豆腐ときのこの葛仕立て。だしがきいてしみじみとおいしい。


▲ 秋鮭と秋野菜の朴葉味噌。プチプチした食感のもろみ味噌が面白い。

▲ 秋野菜の白和え。クルミやこんにゃくが入っていました。


▲ 鱧の豊年揚げ。柚子風味のあんがかかっています。

▲ 今回は鯛の味噌茶漬け。コクがあって茶漬けというより、あっさりとした雑炊のよう。昆布の佃煮も上品なお味でした。

▲ 栗のお菓子。栗の実の裏ごしがかかっています。
今回も期待を裏切らない美味しさでした。
お土産も和久傳で…

お土産も和久傳です。紫野和久傳の「古の実 くるみ」と「黒豆菓子 艶ほくろ」。東京でも買えるし、ネットショップでも扱ってるんですけどね。食事の思い出とともに持ち帰りたくて…。

「艶ほくろ」は、小粒の黒豆に砂糖掛けをした上品な豆菓子でした。
■京都和久傳(きょうとわくでん)のおすすめシーン
おひとり様からカップルや家族連れ、少人数グループの食事会まで、観光やビジネス行き帰りに、気軽に利用することができます。予約がベストですが、開店時間前から並べば席を確保することも可能です。外の景色を眺めながら食事ができるカウンター席がおすすめ。
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京都和久傳

京都駅直結の伊勢丹11階にある和久傳。カウンター席が中心のオープンキッチン方式で、気軽に料亭の味が楽しめる。テーブル席36席、カウンター席28席。昼食は11時~15時30分(最終入店14時30分)。夕食は17時~22時(最終入店20時30分)。
和久傳は、明治3年に丹後峰山町で和久屋傳衛門が始めた旅館が始まりで、名前の由来にもなっている。1982年に高台寺和久傳、1990年に室町和久傳、1997年に京都和久傳をオープン。ミシュラン京都2020で、高台寺和久傳は2ッ星、室町和久傳は1ッ星を獲得。
他に、喫茶やおもたせの紫野和久傳やお取り寄せオンラインショップもある。
京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町901 ジェイアール京都伊勢丹11階
※当レポートは、2014年10月訪問時の情報をもとにしています。レストランご利用の際は最新の情報をご確認ください。
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