竹内栖鳳の旧邸宅でおしゃれイタリアン
京都・東山「ザ・ソウドウ(THE SODOH HIGASHIYAMA KYOTO)」

2015年11月上旬、京都・東山の「ザ・ソウドウ(THE SODOH HIGASHIYAMA KYOTO)」に行ってきました。日本画家、竹内栖鳳の旧邸宅を改装したイタリアンレストランです。
当日はあいにくの雨でしたが、しっとりとした雰囲気の中、京風イタリアンを堪能してきましたのでご紹介しますね。
■グルメデータ
レストラン:ザ ソウドウ 東山 京都(THE SODOH HIGASHIYAMA KYOTO)
訪問日時:2015年11月上旬 ディナータイム
内容:一休レストランの6,000円ディナーコース(1ドリンク付 料理全6品)に、赤ワインを追加して。
スポンサーリンク
【場所】高台寺、八坂の塔のすぐそば

「ザ・ソウドウ(THE SODOH HIGASHIYAMA KYOTO)」は、法観寺(八坂の塔)や高台寺の近くで、JR京都駅からだとタクシーで10分、京阪祇園四条駅からだと徒歩で10分程度なのですが、この日は京都国立博物館から歩きました。25分くらいかかったでしょうか。雨が小降りになったので、もう歩いてしまおうと。
東大路通を八坂神社方面にひたすら歩いて八坂通りの次の交差点を右。高台寺方面に曲がります。上り坂を道なりに行くと、車の乗り降りができるスペースをもった門の前に出ました。どうやらここがザ ソウドウのようです。
門にはスタッフの方が待機されていて、予約の旨を告げると「ご案内します」とライトを手に誘導してくれました。

坂になった石畳の道の両脇には行燈が並び、庭の木々もライトアップされてステキなアプローチです。登り切った先に旅館か料亭のような建物が見えます。そこがレストランでした。

中に入って通されたのがこの部屋です。大きな窓とレトロなシャンデリアがいい感じ。テーブル席は6卓ほどで、すでに1組が着席されていました。
1階は6部屋が廊下でつながっていて、メインのダイニングスペースのほか、栖鳳の作品が飾ってある個室もあるようでした。
【食事】6,000円コースにワイン

各テーブルには小さなスタンドライト。それでも部屋の照明が抑えられているせいか薄暗く、大人のムード満点です。

テーブルにはお店のロゴ刺繍が施されたナプキン。

ナイフやフォークに加えてお箸もセットされていました。
今回は、一休.comレストランで「【一休限定】1ドリンク付!パスタやメインに京都の旬の食材をふんだんに使用した全6品」 特別料金6,000円(税・サ込み)というのを予約済みです。

まず、コースについているスパークリングワインが出てきます。それだけでは足りないので、途中ハーフボトルの赤ワインも追加でお願いしました。
ワインリストに載っているワインはさほど多くないので、銘柄を気にしなければグラスワインでもよかったかもしれません。
いただいた料理は次のとおりです。

▲ 仔牛の低温ローストと賀茂茄子の菜園風
厚切りローストビーフは柔らかく上品な味わい。賀茂茄子との相性もよく、チーズがわずかにコクを与えて、ちょうどいい塩梅です。

▲ フォカッチャ (おかわり自由のパン)
ふわふわ。

▲ 京小蕪の香住産紅ズワイガニのあんかけ
ローストした柔らかな小蕪。あんかけにズワイガニの身が入っています。

▲ サンマと万願寺唐辛子のタリオリーニ
サンマのほぐし身と満願唐辛子の大人味。

▲ からすみとシブレットのリゾット
ご飯のかたさが絶妙。プチプチ食感がいいわ〜。

▲ 京もち豚とキノコのシェリービネガーソース
メイン料理ですが…あら、カワイイ。赤ワインとともにペロリです。

▲ リンゴタルトとカルダモンのアイスクリーム
アイスクリームのカルダモン風味にやられました。うまい!

▲ レモンティー
最後はコーヒーか紅茶で、紅茶にしました。
バランスのとれた上品なコースで、がっつり食べるというよりも、美味しいものを少しずつ…といった感じ。どれもスパイスやハーブを使った繊細な味わいでした。もっと食べていたい気持ちを抑えて腹八分目で終了です。
京野菜など地物にこだわった、京都だからこそ味わえるイタリアン。特に「仔牛の低温ローストと賀茂茄子の菜園風」が素晴らしかったですね。
気がつけば、すべてのテーブルが埋まっており、華やいだ雰囲気。なにかの記念日で訪れたらしいカップルの席には、ケーキが運ばれてきていました。ここでの食事はいい思い出になりますね。
【利用するなら】デートや会食、観光の合間に…

お会計を済ませてから、少し庭をのぞかせてもらいました。ライトアップされた木々が池に映って美しい。さらに進むと、レストランとは別棟にウエディング用の建物(新館)がありました。
ここでは自然に結婚の話ができそうなシチュエーションになりますね。意中の人を誘ってのデートなんかによさそうです。

見上げると八坂の塔。やはり素晴らしいロケーションです。こんなところで新年会や同窓会ができる関西の方がうらやましい。遠方からでも、観光の合間に気軽に寄りたいですね。今度は平日ランチを狙って行きましょう。
(2015年11月訪問)
■ザ ソウドウ(THE SODOH HIGASHIYAMA KYOTO)のおすすめシーン
カップルから少人数での会食、大人数でのパーティまで、少々あらたまって食事を楽しみたいときに…。ウエディング会場としての一面もあるので、結婚をひかえている方はその下見にも。観光スポットの近くなので、観光で訪れる方にもおすすめです。ランチは平日のみ。貸切の場合もあるので、予約が確実です。
【PR】レストラン予約・クチコミ
スポンサーリンク
京都・東山「THE SODOH HIGASHIYAMA KYOTO」

もとは日本画家、竹内栖鳳の私邸兼アトリエ「東山艸堂(ひがしやまそうどう)」。昭和4年、1300坪の敷地に175坪の屋敷を建て、晩年の13年間を過ごした。西に八坂の塔、北に高台寺を望むことができる。
その旧邸宅をリノベーションし、レストランとしてオープンしたのが平成15年。代表作「蹴合」(レプリカ)のある部屋や、栖鳳好みのしつらいの中で現代風イタリア料理が堪能できる。
地元の食材にこだわったイタリアンレストランとしての営業の他、ウエディングや各種パーティーにも利用されている。近くに老舗料理旅館を改装した隠れ家バーもある。
京都市東山区八坂通下河原東入八坂上町366
竹内栖鳳(たけうちせいほう) (1864~1942)
京都の料亭の生まれ。家業は姉にまかせ、早くから画家の道を志す。明治から昭和にかけて活躍した近代日本画の先駆者で、戦前の京都画壇を代表する大家である。弟子に上村松園や西山翠嶂、西村五雲、土田麦僊、小野竹喬、池田遙邨、橋本関雪らがいる。
主な作品は「班猫」「アレ夕立に」「驟雨一過」など。自然の風景や生き物を映した作品が多い。西の竹内栖鳳、東の横山大観といわれ、1937年には横山大観と共に第一回文化勲章を受賞した。
※当レポートは、2015年11月訪問時の情報をもとにしています。レストランご利用の際は最新の情報をご確認ください。
![]()