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日比谷花壇の「お花のフレッシュ便」。3回目ともなると、ダンボールを開ける手順も慣れたもん…なんですが、この輸送用ダンボール、実はすごい技が使われていたのです。日比谷花壇のご担当者から伺ったので、こっそりお伝えしますね。
まず、取り出しやすいようにミシン目が付いています。お花が蒸れないよう空気穴もありますね。全体をくるむロープは一回りだけ。それでもずれることなく、バランスがとれて安定感があります。
中を開けて、花の根元が浸かっている水入りバケツの部分。ここがスゴ技の要でした。
ダンボールには輸送時の振動を制御するツメがあり、ダンボール板の下には、水の入った透明のバケツがあります。
最初は、こんな簡易パックでよくこぼれもせず届いたなあと、宅配業者の丁寧さに感心していたのですが(もちろん、それもありますが)、バケツ自体に秘密があったのです。
(▲写真提供:日比谷花壇)
ほら、このとおり、横向きになっても水がこぼれません(わかりやすくするため水には色が付いています)。蓋がぴたっとくっついて、こぼれないのです。かといって、蓋が開けにくいわけではなく、手で簡単に開けられて水は捨てられます。
このダンボール箱と水入れバケツの組み合わせは、生産者から市場へ出荷するときに使われているのと同じ仕様だそうです。
当然、水もただの真水ではなく、クリザールの鮮度保持剤が入った水でした。鮮度保持剤は輸送中の鮮度を保つためのものなので、家庭用の栄養剤とは違う成分のようです。
なるほど、そうだったのか〜。と、水入りバケツを傾けて確かめてみたりして…。
なにげなく受け取っていましたが、お花のフレッシュ便の輸送資材は、簡易包装の顔をしたすごいヤツだったんですね。
さて、今回の「お花のフレッシュ便」は、オリエンタル系のユリ4本。フラワーレター(A4版)と、お花の延命剤も付いています。
オリエンタル・リリーは、ほとんどつぼみの状態で届きました。1本のユリにつぼみが4つほど付いているので、咲けばさぞ豪華であろうことは想像ができます。つぼみだけでもぷっくりとボリュームがありますからね。
このオリエンタル・リリーは、年間100万本のユリを栽培している栃木県のエフ・エフ・ヒライデのもの。ユリの魅力を引き出す土づくりにこだわった畑で育てられています。
採れたての完熟のトマトが美味しいように、出荷直前まで畑の土で育てられたユリは美しさが違うそうですよ。
付属のフラワーレターには、お手入れのポイントや扱い方が書かれているので、しっかり目を通します。
それによると、
ということでした。特にこの3番は重要なのです。
というわけで、2日めに開花した花の雄しべをピンセットで取り除いたところ、なんとなく表情が薄くなってしまいました。
花粉は嫌だけど、本来のオリエンタル・リリーを楽しみたいな〜。との思いから、今後は取らないことにしました。取り除いたほうが、花持ちがいいらしいのですが、自然の姿を優先です。
花粉問題はさておき、このオリエンタル・リリーはつぼみで届くので、日々開花していく姿が楽しめます。もうね、素晴らしいの一言。これは、3日目です。
4日め。官能的な甘い香りも放っています。
5日目。
ね〜、素晴らしいでしょ。雄しべを取った花だけがなんとなく、そっけなく見えていますが、思い切って他の花も取ってしまえばよかったのかもしれません。
このころから、花開いた雄しべに花粉がつき始め、水替えの時、大きく揺らすと落ちてくるようになりました。 慎重に扱わないと…。
それだけじゃなく、真ん中のめしべにも変化が現れました。
受粉するためでしょうか。ねっとりとした液が湧き出ていたのです。生きているんですよねえ。
花とつぼみの割合もいいぐあいになったので、このタイミングで玄関用のフラワーベースと、リビング用の水色の花瓶に生け替えました。
と、同時に「キッチン用品に生ける」という自分なりの課題にもトライです。
今回は土鍋を使ってみました。大ぶりな百合を迎えるには、これぐらいじゃないとね。寿司桶があれば、涼しげでよかったのですが、残念ながら持ちあわせてなくて…。
うふふ、ゴージャス! 花つき自体が美しいので、高低差をつけるだけで形になってくれるんですよね。
ま、土鍋もアリだなと確認し、さらに翌日はテーブルコーディネートにも活用してみました。
土鍋をワインクーラーに使い、土鍋のふたをフルーツボウルにしています。オリエンタル・リリーをそばに飾るだけで、華やかなテーブルになりました。
オリエンタル・リリーは短く切って、コップに挿しているだけです。
オードブル皿にも、お花だけを添えました。さすがに花粉が落ちると困るので、雄しべは取り除いて…。
なかなかいいね〜。
と悦に入っていたのはここまで。その後、コップに生けたユリを片付けようと動かしたときに、惨事は起こりました。花粉がぽろり。テーブルに落ちる。手にも付く。
それだけならまだいいのですが、花粉が水にふれると、黄色い色素が滲み出て、おまえはサフランか?というぐらいの勢いで色づいたのです。
うう、なんだこれは〜。これが恐怖のユリの花粉なのか(笑)
教訓。百合の花、咲き始めたらつべこべ言わず、雄しべは取るべし。
皆様におかれましては、くれぐれも、わたしのような失敗はなさいませんように…。
3回にわたり日比谷花壇のフレッシュ便「自宅用切り花」を体験したわけですが、お花のある暮らしというのはいいものですね。
玄関や居間に花があるだけで、気持ちがなごみますし、食卓に飾れば料理が美味しそうに見えますし。
お花を飾って、気分リフレッシュです。
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