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これは確か2012年ごろに購入したスペインワイン。オーナーの新井氏おすすめのボデガス・マツの「マツ・エル・ピカロ」や「スパニッシュ・ホワイト・ゲリラ」「ヒメネス・ランディ」などをわくわくしながら飲んだ記憶があります。
ワイナリー和泉屋のサイトもそうですが、毎日のように届くメルマガでもワインが詳しく紹介されているので、開けるのが楽しみになるんですね。
どんな生産者がどのような思いで造っているのか。ぶどう畑の地形や気候、品種、醸造方法、味の特徴、テイスティング…。とにかくワインの情報量が多く的確で、スペインワインへの愛に満ちているのです。
だからというわけではないのでしょうが、ワイン漫画「神の雫」(原作:亜樹直 作画:オキモト・シュウ)の36〜39巻のいわゆるスペインワイン編にはワイナリー和泉屋が扱っているワインが24アイテム紹介され、オーナーの新井氏がモデルではないかな?と思える人物も登場しています。
作中でも高く評価され、ワイナリー和泉屋でもイチオシであろう醸造家がラウル・ペレス。「ウルトレイア サン・ジャック」は、3,000円程度でわたしでも手が届くワインです。メンシア100%。
他のワインはもっと高価ですが、ワインラヴァーの方なら一度は味わって損はないワインかと思われます。新井氏の現地レポートやテイスティングノートを手引きにどうぞ。
マニアックなワインばかりではありません。初心者や料理好きにも嬉しいセットが登場することも…。
ワインアドバイザーであり料理家の沢樹舞さんが選んだワインと、それにあう料理レシピカードが付いたセットです。ここでセレクトされるワインもスペインワインが多いんです。
「カスティーリョ・デ・マエティエラ リバリス・ロゼ」には、「夏野菜のモロッコ煮」のレシピが付いていました。コリアンダーやクミンをきかせたモロッコ風ラタトゥイユといった感じ。エスニック料理や四川料理など、ワイン合わせが難しそうなものでも、こんなロゼなら大丈夫なんですね。
エスペルトの「スパークリング・エスクトゥリト・ブリュット・ナチュラル」には海鮮パエリア。糖分無添加のきりっとした味わいなので、ごはんものや肉にも合わせやすいんです。
沢樹舞さんは、赤ワインなら肉、白ワインなら魚といった画一的な概念ではなく、ハーブやスパイス、調味料を用いて料理をワインに引き寄せる抜群のセンスを持っています。だからすごく勉強になります。
わたしも頑張ってワイナリー和泉屋さんが扱っているスペインワインとマリアージュしてみたりして…。
▲ モナスティル・S・XIIには、酢豚。
▲ A COROA(ア・コロア)には海老のパエリア。
▲ 「ICONO(イコノ)テンプラニーニョ」には肉団子のトマト煮。
▲ テレス・ネグレス(エスペルト)には鶏のロースト。
スペインワインだけではなく、チリのCono Sur(コノスル)もワイナリー和泉屋さんから購入したことがあります。10本入りのヴァラエタル制覇セットが多いかな。毎日飲むワインは、やはり家計に優しい1本1,000円以下がありがたいですから。
それとよく似たセットで激安のアレスティの「ART」が入ったときは、それも買いましたが、いまは取り扱っていないよう。
「イコノ」のボックスワインもお気に入り。ボックスワインってどうよ?という不安を払拭してくれたワインです。
関連記事:「旨い!イコノ(ICONO)のボックスワイン」で詳しく紹介しています。
▲ワインバー「espelt(エスペルト)」
東京・池袋には、2018年2月まで直営のワインバー「エスペルト」がありました。ハビエル・マリスカルのイラストが壁に描かれたスタイリッシュな店内。
ここでは、セラー・エスペルトのワインはもちろん、ワイナリー和泉屋が扱っているスペイン直輸入のレアなワインを飲むことができました。タパスも美味しかったのですが、閉店されたようで残念です。
▲ スペインワインセミナーで試飲したフェレール・ボベとカステル・デンクス
スペインワインのイベントもよく開催されています。レストランを借り切った試飲会やスペインから生産者を招いてのワインセミナーなど。ワイン好きにはたまりませんよね。
2013年のスペインワインセミナーでは、ピレネー山脈の標高1,000mの地で作られる自然派ワイン「カステル・デンクス」の天然岩の発酵槽やボデガのお話を聞いて驚きの連続でした。
スペインでは、今までのスペインワインのイメージを覆すエレガントなワインが続々と誕生しています。スペインワインの今を知るなら、ワイナリー和泉屋さんです。
ワイナリー和泉屋は、東京・板橋区に実店舗をもつ1922年創業の酒販売業者。1999年からインターネット販売を始め、約1200種類のワインを取り扱っています。月〜土曜日の16時までの注文なら即日発送というすばやい対応が魅力です。
三代目のオーナー新井氏が、スペインで買い付けてくるワインには定評があり、たとえば、ラウル・ペレス、ダニエル・ゴメス・ヒメネス・ランディ、ホセ・ルイス・マテオ、ロドリゴ・メンデス、ペドロ・バルダ、アナ・エスペルト、ペドロ・ロドリゲスといった、若き醸造家たちがつくるワインがほとんどです。
これらはスペイン本国でさえ入手困難なワインもあり、漫画『神の雫』にも24アイテムが掲載されるほど。ワインイベントもよく開催されています。