セニョーラ・あ〜の気ままな食卓

マテ茶鶏とねぎのパエリア

更新 2013年3月公開

マテ茶鶏とねぎのパエリア

以前、瓶詰めのタコでおいしいパエリアができたので、今度は缶詰の鶏肉を使って作ってみました。シンプルに鶏肉とねぎのパエリアです。缶詰だと下ごしらえがいらず、思い立ったときに、ぱぱっとできて便利ですね。

マテ茶鶏のオリーブオイル漬け缶詰を使う

マテ茶鶏のオリーブオイル漬け缶つま

使ったのは、「缶つま」シリーズのマテ茶鶏のオリーブオイル漬けです。マテ茶鶏というのは、マテ茶を食べて育った鶏のこと。旨みと甘みが特徴だとか。

缶つまの中身

缶をあけると、たっぷりのオリーブオイルにマテ茶鶏がごろんと4切れぐらい。鶏肉自体は80gほどで、一瞬、あれ?少ない!と思いましたが、ひとつ取り出してみると、なかなかの存在感です。軽く味がついているので、そのままで酒のおつまみになるんですね。

マテ茶鶏の旨みを含んだオリーブオイルは、料理に利用しますよ。

サフランの代わりにパエリアの素

加えて今回は、お土産でいただいたスペインのパエリアの素(シーズニング)を使います。Carmencitaの「Paellero valenciana」。サフランは高価なので、日常的に作るならこんな素が重宝しますね。

パエリアの素

このパエリアの素は、サフランやパプリカなどの香辛料が粉末状になったもの。スープの素ではないので、別にコンソメキューブも使います。

日本でも類似のシーズニングがあれば、利用するといいですね。

ねぎとエリンギを加えてシンプルに

パエリアの材料

では、作っていきましょう。主な材料は、マテ茶鶏の缶詰、長ねぎ、エリンギです。レモンでさっぱりといただきますよ。

ネギを炒める

まず、フライパンに缶詰のオリーブオイルをたらし、長ネギを炒めます。あまり動かさず、オイルで焼く感じ。

ネギに焼き目がつく

表面に焼き色がついたら、ぱらっと塩・こしょうをふってとりだしておきます。これだけで、もう立派なネギのおつまみですね。白ワインでも飲みながらつまみたいところですが……がまんがまん。

エリンギ他材料を入れる

フライパンに缶詰のオリーブオイルを足して、みじん切りのにんにく、小口切りにしたねぎ(緑色の部分)、3cmに裂いたエリンギを炒めます。

米を入れて炒める

全体的にしんなりしたら、軽く塩・こしょうをしてお米を投入。お米は洗わないでそのまま使います。洗ってしまうと、味が染み込みにくいので。

全体にオイルがまわったら、パエリアの素とコンソメキューブを溶かしたスープを入れ、パエリア鍋に移します。(最初からパエリア鍋で作ってもいいし、フライパンのまま作り続けてもいいのですが、わたしはいつもこの方法です)

スープを入れる

弱火~中火でぐつぐつと炊いていきますよ。ときどき鍋をゆすったり、火の当たる部分をずらしたり、ふたをしたり、味や煮え具合をみたり…。

ねぎとマテ茶鶏を入れる

お米の芯がとれリゾット状になったところで、具をのせます。マテ茶鶏も長ねぎもすぐに食べられる状態なので、あとは炊き上げるだけですね。このときローズマリーを1枝のせると風味が増します。

炊きあげる

最後に火を強めて、お焦げ(ソカレット)を作るため、鍋底をチリチリ言わせて水分を飛ばします。場合によっては、オーブンに10分ほど入れて表面を焼いてもいいですね。

完成

仕上げに、レモンの薄切りを立てるように散らしてできあがり。

ローズマリーを添える

ローズマリーは熱で茶色くなってしまいますから、彩りを考えて新しいものと差し替えました。

レモンの酸味でさっぱりと

お皿にとりわけて、いただきまーす♪ うん、うん、いけます。マテ茶鶏とエリンギの旨みがご飯に染みこんでうまーい。それにネギがねっとりとあまーい。これって焼き鳥にもある組み合わせですからね、合うはずです。

皿に盛る

それにレモンの酸味がいいアクセント。しっかりきかせると、温寿司っぽくなって、これはこれでありかもです。定番のアリオリソース(にんにくマヨネーズ)でもいいですけどね。

パエリアに使ってもまだ残ってしまった缶詰のオリーブオイルはサラダドレッシングに利用しました。ビネガーとお醤油を適当に加え、こしょうを少々。サイドメニューのサラダにちょうどよかった!

マテ茶鶏のオリーブオイル漬け缶詰で、楽ちんパエリア。

缶詰のマテ茶鶏はメイン食材になりつつも主張しすぎないので、組み合わせる野菜の味を引き立ててくれます。長ねぎのほかに、モロッコインゲンやパプリカ、グリーンアスパラ、レンコン、ゴボウあたりでもおいしくできそうです。

マテ茶鶏とねぎのパエリア レシピ

【主な材料】2人分(26cmパエリア鍋使用)

  • 缶詰「マテ茶鶏のオリーブオイル漬け」……1缶(総内容量150g)
  • 長ネギ……2本
  • エリンギ(太め)……2本
  • 米……1合
  • チキンスープ……2カップ(コンソメの素1個を溶いたもの)
  • ニンニク……1片
  • パエリアの素……2g(またはサフランひとつまみ)
  • 塩、こしょう……少々
  • レモン……1/2個
  • ローズマリー……2枝(あれば)

【作り方】

  1. 長ネギは3cm長さに切り、緑色の部分は小口切りにする。
  2. エリンギは3cm長さに裂き、にんにくはみじん切りにする。
  3. フライパンに缶詰のオリーブオイル(大さじ1)を入れ、3cmの長ネギを炒めて、焼き色がついたら塩・こしょうをふり取り出す。
  4. オリーブオイル(大さじ2)を足し(2)と小口切りのネギを炒め、しんなりしたら米を加える。
  5. 米にオイルがまわったら、パエリアの素(またはすりつぶしたサフラン)とチキンスープを加え、パエリア鍋に移して弱火~中火で炊く。
  6. リゾット状になったところで、マテ茶鶏と炒めた長ネギをのせ、あればローズマリーも置いてふたをする。チリチリと鍋底が音を立て水気がなくなったら、ふたをとって中火にし、水分をとばしつつお焦げを作る。あるいは、オーブンに10分ほど入れて炊きあげる。
  7. 薄切りレモンを散らし、中央にローズマリーを飾る。

関連リンク

創作パエリア・コレクション

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