セニョーラ・あ〜の気ままな食卓

ケリーダカルメンの缶詰でパスタパエリア

2022年2月12日 更新 2012年11月公開

麺パエリア

スペインからやってきた美食缶詰「ケリーダカルメン」。料理キットと言ってもいいかもしれませんが、それ1個でパエリアが出来るという缶詰です。

でも、ほんとにおいしいの? 本場の味なの? 興味津々。

実際に購入し、缶詰の中身から調理、試食、商品ラインナップまでのレポートです。

追記:現在は販売していないようです。以下、ご参考までにどうぞ。

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ケリーダカルメンの缶詰シリーズ

パスタパエリア

ケリーダカルメンの缶詰は高さ20cm、直径11cmの大きな円筒形のパッケージに入っています。イラストがまた素敵でしょう。これは「FIDEUA(フィデゥア)」。お米の代わりにパスタを使ってつくるパエリアです。

ケリーダカルメンの缶詰は各種あって、今まで次のようなものが出ていました。(品切れのものも含まれます)

  • イカのパエリャ(PAELLA DE CALAMAR)
  • イカスミのアロス(ARROZ NEGRO)
  • アサリのアロス(ARROZ MELOSO DE ALMEJAS)
  • キノコのリゾット(RISOTTO DE SETAS)
  • フィデゥア(FIDEUA)
  • オニオンスープ(SOPA DE CEBOLLA)
  • ブイヤベース(SOPA BULLABESA)
  • ミックスパエリャ(PAELLA MIXTA ESPANOLA)
  • ベジタブルパエリャ(PAELLA DE VERDURAS)
  • カニのスープ(CALDO DE BUEY DE MAR)

おなじみのパエリャから、雑炊風のアロス、リゾットまで米料理が充実。濃厚な魚介のスープもありますね。

わたしが購入したのはパスタのパエリア「FIDEUA(フィデゥア)」。これを作ってみますよ。

(注:フィデゥアは2016年6月現在、取り扱っていないようです)

ケリーダカルメン「FIDEUA」の中身。

缶詰め上部

上蓋がスチールなので一瞬大きな缶詰に見えますが、実は円筒形の紙製パッケージです。上蓋のところに、作り方などが絵入りで書かれています。

中身

上蓋をとると、中に入っているのが、パスタ。

缶詰めスープ

その下に具入りスープが入った缶詰です。

ケリーダカルメンのパスタパエリアセット

具入りの缶詰(820g)とパスタ(150g)で、だいたい重さは1キロぐらい。けっこう重いですね。

パスタもスープも本格的だった。

パスタ

こちらがパスタ。

パスタ

通常、このタイプのフィデワ用パスタは、一旦オイルでさっと揚げて(炒めて)から、これくらいに色づかせて使うことが多いのですが、これはすでに揚げてあるのかな。色が茶色いですよね。

スープ

そして、スープ。煮込んだ野菜と魚介の具が入っています。

材料としては、アンコウ、トマト、カニ、リーキ、ニンジン、セロリ、キャベツからとったスープストックに、玉ねぎ、フライドトマト、いか、赤とうがらし(パプリカ?)、オリーブオイル、にんにく、パセリ、塩、砂糖、パセリが入っています。

味はスープで決まりますが、このスープならおいしくできそう。開缶したとたんに魚介だしのきいた濃厚な匂いがぶわっと広がりました。

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20分で出来上がり。

パエリア鍋で

いよいよ作っていきますよ。お鍋はフライパンでもすき焼き鍋でも大きめの鍋なら何でもでもいいのですが、うちにはパエリア鍋があるので、28cmパエリア鍋で作ることにしました。缶の中身を全部入れると、けっこうな量です。

具

小さく刻まれた野菜の中に、ごろごろといかの切り身が入っていますね。数は少ないですが…。

パスタを振り入れる

スープが沸騰したら、パスタをいれます。

炊く

全体にならして、ぐつぐつと10~12分くらい煮て、スープがなくなれば出来上がりです。スープがたっぷりなので、しっかり煮込む感じ。パスタパエリアの場合、アルデンテでなくちゃ!なんてのはないので、煮込みすぎても大丈夫。パスタが柔らかくてふにゃふにゃでもいいのです。そういう料理なので。

えび

さらにオススメの作り方として 「最後の5分前に、えびなどの魚介類を加えて煮込むとさらに美味しくなる」ということだったので、まだスープがほどほど残っている段階で、赤海老をいれることにしました。ひげや背わたをとった赤エビを、パスタの中に埋め込んで炊き上げます。

海老入りパスタパエリヤ

麺を少し立たせたかったので、わたしはさらにオーブン(200度)に5分入れて水分を飛ばしました。できあがり~♪ 

これはパスタですが、お米の場合も作り方は同じです。スープにお米を振り入れて炊き込めば出来上がり。お米はパエリャに合うスペイン産です。

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本場もんと同じ味。アリオリつけていただきます。

取り皿に分けて

量は2~3人分ということだったのですが、4~5人分と思ってもいいくらいボリュームがありますね。こればっかり食べるのなら2~3人分だろうけど、だいたいサラダやスペイン風オムレツなどをつけますから。今回はえびを4尾入れたので4人分かな。

アリオリソースを添えて

アリオリソース(にんにくマヨネーズ)をつけると、さらに美味しさアップです。簡単につくるなら、市販のマヨネーズにちょこっとだけすり下ろしにんにくを混ぜるだけ。ぴりっと風味豊かなアリオリになりますよ。

で、肝心のフィデゥア(パスタパエリア)のお味はというと、まさに本場の味。よくある日本のパエリアの素などで作るのとは別物です。濃厚な魚介スープが染みこんでうまい! 人によっては、くどいと捉えられるかもしれませんが、これがスペインの味なんです。

塩加減もちょうどいいですね。ワインなどといただく場合は、好みでぱらっと塩を足してもいいかもしれません。

フィデワ自分流

これは、わたしのいつも作っているフィデワですが、こんな風にシーフードミックスを加えたり、ミニトマトとイタリアンパセリを飾ってもいいかも…って思いました。スペインではしっかり炊き込んで、具をあとから乗せるこんな盛りつけはあまりしないんですけどね。

スペインワインと共に…。

ケリーダカルメンの缶詰で作ったパスタパエリアは本格的でした。それにパッケージが素敵なので、2~3個キッチンの棚に、いやリビングの棚に置いておいても様になりますね。とっさの来客時にも慌てず、ぱぱっと作れて便利です。

また、本場の味なので、スペインワインとあわせるとマリアージュも完璧。

たとえば、ケリーダカルメン「ミックスパエリャ」には、凝縮感とスパイシーさが特徴のリオハの赤「アルトス・イベリコ・クリアンサ」。

ホームパーティの差し入れやギフトとして…。

ケリーダカルメンの缶詰はちょっとお高いですが、レストランで食べると思えば仕方ないかな。だいたい一般家庭ではこの味は出せませんから。

だれでも簡単に作れる高級グルメ缶詰ということで、話題のひとつとしてふるまったり、ホームパーティの差し入れやギフトにすると喜ばれそうです。

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