熊本銘菓、誉の陣太鼓&武者がえし
熊本のお土産として、よく買ったりもらったりするのが香梅の「誉の陣太鼓」や「武者がえし」です。箱入りできちんとした印象、しかも美味しい。
今回は定番「誉の陣太鼓」とその食べ方、ミニサイズの「特製陣太鼓」、パイ生地まんじゅう「武者がえし」、上割餡を求肥で包んだ「肥後五十四万石」をご紹介します。
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「誉の陣太鼓」の食べ方
陣太鼓は、定番の「誉の陣太鼓」に加え、ミニサイズの特製陣太鼓や、円形パッケージのハッピー陣太鼓などいろいろ。 用途にあわせて、個数や大きさが選べるのがいいんですよね。
まずは「誉の陣太鼓」から。
誉の陣太鼓は1個ずつこんなしっかりした金色の箱に入っています。中身は羊羹みたいなものなのですが、食べ方が変わってるんです。
金色の包装を剥いて食べるんじゃなくて、専用の紙ナイフで包装ごと切り分けてしまうんですね。
「鎧ごとばっさり切っておくんなせえ」
ってなもんです。潔い。
ならばと、力強く刀を入れ、いや添付の紙ナイフを入れ、十文字に切ると、あらら、金色の鎧がいとも簡単にはがれるじゃないですか。
すべて広げると、まるで花びらのようです。
とどめを刺すべく、そのひときれに楊枝を突き刺せば、今度は小豆あんの中から求肥をちらりとのぞかせて、艶っぽく挑発?
デンデンデケデケ…♪
わが脳内の陣太鼓が鳴り響く~。
いけ~、一口で討ち取るのじゃ~。
ぱくっ。
なーんて、馬鹿なこと言ってますが、食べるにあたっての独特の作法が面白いのでご紹介しました。パッケージにも「召し上がり方」の説明が書いてありますけどね。
この陣太鼓は緑茶とよく合います。
小さめサイズの特製陣太鼓
小さいサイズの陣太鼓は「特製陣太鼓」として、2個入りパックや丸いパッケージのハッピー陣太鼓として出ています。
小さなサイズの特製陣太鼓。2個入り。
抹茶味もあります。
ほら、こんなに小さいんです。
通常の誉の陣太鼓と比べてみるとこんな感じ。
そして、特製陣太鼓が入った円形パッケージの「ハッピー陣太鼓」。くまモン柄がかわいいですね。
裏面には食べ方がちゃんと書いてありますよ。
特製陣太鼓にも、楊枝兼用の紙ナイフが入っています。
真っ二つに、えいっ!
ちょうど一口分です。
誉の陣太鼓のように、1/4だと……小さすぎます。
まっぷたつが、よろしいようです。
「武者がえし」
もうひとつ、隠れた人気ものが「武者がえし」。
どっしりと男らしく風格のある「誉の陣太鼓」もいいですが、ふっくらソフトな「武者がえし」もいいんですよ。どちらかと言えば、わたしは「武者がえし」派ですね。
外側がさくさくのパイ生地で、中にさらし餡が入っています。このパイ皮が、熊本城の石垣を表しているんでしょうか。
四角いお座布団みたいですけどね。
かぶりつくと、外側のパイがさっくさくでほろっとこぼれ、中の餡はきめのこまかなサラサラこし餡。これが絶妙。
コーヒー、紅茶、緑茶とも合いますが、個人的好みから言えばミルクが一番ですね。
「肥後五十四万石」ほか
もうひとつ「肥後五十四万石」も、見ておいてくださいな。
江戸時代の肥後藩の領地五十四万石にちなんで、名付けられたようですね。
熊本藩主細川家の九曜の紋がデザインされています。
開けてみると、白い薄種に挟まれた求肥。ここにも細川家の家紋の焼き印が入っています。
求肥のまわりにはグラニュー糖がまぶしてあって、ジャリっとした食感。
中はしっとり上割餡。こしあんを練り上げたなめらかな餡と、パリッとした最中皮煎餅のようなうす種、やわらかな求肥などと相まって、まことにおいしゅうござます。
お茶席などで、お抹茶といただきたい上品なお菓子でございますわね。
「肥後五十四万石」も「誉の陣太鼓」も「武者がえし」も、香梅という和菓子屋さんが出していて、他にも「本丸」「ザビエルの誉」など、いかにも熊本的銘菓が揃っています。
熊本のお土産に迷ったら香梅にかけこめば間違いなしってな感じですね。
そんななか、いまだ口にできていないのが「加勢以多(かせいた)」です。マルメロジャムを固めて作った羊羹のようなお菓子で、ポルトガルの「Caixa da Marmelada(カイシャ・ダ・マルメラーダ)」から名付けられたそう。
ということは、スペインにあるメンブリージョの日本版かしら。うーむ、非常に気になりまする。
なにかの折に、いずれまた……。