買ってよかった!パナソニックのホームベーカリー
2022年に買ってよかったもの。それはパナソニックのホームベーカリー SD-MDX-102 ホワイト。
予想以上に音は静かだし、失敗はほぼないし、材料を入れるだけで、ふかふか食パンができちゃうんです。いまどきのパン焼き機が、こんなに便利で美味しくできるものとは思いませんでした。
「美味しい食パンは買ってくるもの」「手作りパンは気が向いた時たまーに」だったわが家の、ホームベーカリー体験をご紹介しますね。
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ホームベーカリーがやってきた
ステイホーム期間が長くなり、ホームベーカリーを購入することにしたのはいいのですが、どれにしていいのかわかりません。安いものでは1万円を切るものもあるなか、うちで選んだのは、2019年9月発売のパナソニックSD -MDX102です。
理由は単純。
・わが家の家電はパナソニックが多い
・パナソニックは長年にわたりホームベーカリーを製造販売している
・レシピ本「ホームベーカリーでつくるシニフィアン シニフィエの高加水パン&ドイツパン」の使用機種がパナソニック製(旧タイプ)だった
というわけで、パナソニックの最新機種なら応用範囲が広くていいだろうと、少々高めでしたが、さほど比較検討もせず決めました。
機能がどうこう言われてもよくわからなかったしね。(汗)
なじみのネットショップから到着。段ボールを開けると、まるで大きめの炊飯器といったの面持ちのホームベーカリーが顔を出しました。すっきりとしたデザインでいいわ。
重量6.2kg。女性でもこれくらいなら「よいしょ」と持ち上げられますね。大丈夫です。
サイズは幅26.3cm、高さ35.3cm、奥行35.6cm。
シンプルなフォルムのせいか威圧感なくキッチンの片隅に納まりそうです。
中はどうなっているんだろうと蓋を開けてみると、それは上蓋であって、その下に具材やドライイーストを投入できる容器付きのふたが付いていました。それを開くと、パンを焼くスペースです。
そこにパンケースと付属品の羽根2種類(パン用/めん・もち用)、計量スプーン、ふた付き生種容器も入っていました。
ホームベーカリーってこんなふうになってるんですね。内側も炊飯器と似てることに妙に感心してしまいました。
取扱説明書やレシピブックも入っています。
そして、初めてなので、食パンのミックス粉(早焼きタイプ)なんてのも買っておきました。失敗したくないですからね。
材料を入れるだけの簡単操作
実際にミックス粉で作ってみると、いやあ簡単。
用意するのは、ミックス粉と付属のドライイースト、それに冷水だけです。お米を炊く感覚でパンが焼けました。
出来上がるまでの操作は次のとおりです。
ミックス粉で作るプレーンな食パン
まず、パンケースの底にパン用の羽根を付けます。
その中にミックス粉1袋と水を入れます。
パンケースをホームベーカリーにセットし、ふたを閉めます。
ふたに付いているイースト容器にドライイーストを入れ、上ぶたを閉めます。
メニューボタンで、メニュー番号を選びます。早焼き食パンのメニュー番号「5」を表示させ、スタートボタンを押します。あとはもう焼き上がるのを待つだけです。
早焼きなので1時間55分。焼き上がりの完了時刻が表示されました。
その下の「ねり」「発酵」「焼き」「わかし」というのは、出来上がるまでの作業工程で、作業中は点滅します。作動してなさそうなときでも、その点滅をみれば、何を行っているのかがわかるというわけです。
そして焼き終わったら「ピーピー」と教えてくれます。
その間、一度だけイーストの自動投入時にカンカンと音がしますが、それ以外はウィンウィン♪という羽根のまわる音がする程度です。非常に静か。
焼き上がりの「ピーピー」音が聞こえたら「取消」ボタンを押して、電源を切ります。
ふたを開けると、いい感じに焼けたパンが見えました。熱いのでミトンをしてパンケースごと取り出し、2分ほどそのまま冷まします。
それから、パンケースから取り出します。じゃーん、1斤分。
断面はこんな感じ。ふわふわですよ。ミックス粉なので失敗なしです。
炊飯器でお米を炊くような気軽さでパンが焼けました。
クルミを入れた食パン
プレーンな食パンがうまくいったので、今度はくるみ入りを作ってみます。底が開閉するレーズン・ナッツ容器にくるみを入れてセッティング。
具材を入れるときは「レーズン」ボタンを押して「あり」を表示させます。「あり」のあとに「♪」が付いていますが、これは手動で具を投入するときにピーピー音で知らせてくれるというもの。自動で入れるときは「♪」は消しておきます。
その後ろの「ふつう」は焼き色です。焼き色まで選べるんですね。
スタートボタンを押せば、あとは出来上がりを待つだけです。
はい、できました。
これまたいい感じ。
実はパンの底の部分には、穴があいているんです。羽根つきのパンケースで焼いたホームベーカリーならではの印ですね。
くるみを50gにしましたが、100gまで自動投入できるので、今度はもっとたくさん入れましょう。
パン・ド・ミやごはんパンを作る
ミックス粉の手軽さはよくわかったので、次は自分で材料を用意して作ってみました。パン・ド・ミ、ごはんパン、レーズン入り食パン、米粉パン。
いろいろ作った結果、今はパン・ド・ミのレーズン&クルミ入りがお気に入りです。
パン・ド・ミ
取扱説明書でまず紹介されているのが「パン・ド・ミ」です。材料の種類が少なめで作り方がシンプルですからね。
パン・ド・ミ
【材料】
- 強力粉……250g
- 無塩バター……20g
- 砂糖……21.5g
- 塩……5g
- 水……190ml
- ドライイースト……1.4g
【作り方】
- パンケースにパン羽根をセットし、ドライイースト以外の材料を入れる。
- 本体にパンケースをセットし、蓋をしてドライイーストを入れる。
- メニュー「1」を選び、スタートを押す。
- 約4時間50分後、焼き上がりのピーピー音が鳴ったら「取消」を押して電源を切る。
- 2分冷まして、ケースからパンを取り出し粗熱をとる。
ミックス粉じゃなくても、強力粉、バター、砂糖、塩でOK。ドライイーストの量も早焼き用の半量でいいんです。その分焼き上がるまでに5時間近くかかりますが、スイッチ入れたらほったらかしなので、手間はそんなに変わりません。
パン・ド・ミの断面です。ミックス粉での食パンと比べると、膨らみがやや少ない気がしますが、それでもふわふわで、ふちは薄めでカリカリ。めちゃ美味しい!
もうミックス粉卒業です。
ごはんパン
興味津々だったごはんパンも作ってみました。食パンの材料に炊いたごはんを混ぜて作る食パンです。
ごはんパン
【材料】
- 強力粉……210g
- 冷めたご飯……140g
- 無塩バター……10g
- 砂糖……17g
- 塩……5g
- 牛乳……70ml
- 冷水……60ml
- ドライイースト……2.1g
【作り方】
- パンケースにパン羽根をセットし、ドライイースト以外の材料を入れる。
- 本体にパンケースをセットし、蓋をしてドライイーストを入れる。
- メニュー「8」を選び、スタートを押す。
- 約4時間後、焼き上がりのピーピー音が鳴ったら「取消」を押して電源を切る。
- 2分冷まして、ケースからパンを取り出し粗熱をとる。
※材料は一部アレンジしています。付属のレシピでは、冷めたご飯は100〜200g。牛乳ではなくスキムミルク6gと水130mlになっています。
出来上がりの表面がむくむくと盛り上がって、フランスパンみたいな風情。いいじゃないですか。
ごはんパンの断面です。いい感じに気泡ができてます。ふわふわ、もっちり。ご飯の量は100〜200gと適当でいいので、余った冷やご飯が活用できそう。
レーズンパン
パン・ド・ミにレーズンを入れて作ります。パンに入れる干しぶどうは、小さい粒の山ぶどう(カレンズ)にしました。味が濃くて好きなんです。
レーズンパン
【材料】
- 強力粉……250g
- 無塩バター……20g
- 砂糖……21.5g
- 干しぶどう(カレンズ)……100g
- 塩……5g
- 水……190ml
- ドライイースト……1.4g
【作り方】
- パンケースにパン羽根をセットし、ドライイースト以外の材料を入れる。
- 本体にパンケースをセットし、蓋をしてドライイーストと干しぶどうを入れる。
- メニュー「1」を選び、具「あり」にしてスタートを押す。
- 約4時間50分後、焼き上がりのピーピー音が鳴ったら「取消」を押して電源を切る。
- 2分冷まして、ケースからパンを取り出し粗熱をとる。
焼き上がって、上ふたを開けたところです。レーズンが自動投入されて容器の底が開いているのがわかります。うまくできてますね。
レーズンパンの断面。100g入れたのでぎっしり詰まってておいしそー。はい、美味しかったんです。
もうね、我ながら100点満点!
米粉パン
材料入れるだけでふわふわの美味しいパンが焼き上がるのはわかりました。そこで、グルテンフリーの米粉パンにも挑戦。こういうのが気軽に作れるのがホームベーカリーのいいところですよね。
米粉パン
【材料】
- 米粉……300g
- オリーブオイル……8g
- 砂糖……8.5g
- 塩……5g
- もち粉……小さじ1/2
- 水あめ……45g
- 水……225ml
- ドライイースト……4.2g
【作り方】
- もち粉を水5mlで溶いて電子レンジで加熱し、水あめと水を加えて糊水を作る。
- パンケースにパン羽根をセットし、糊水、米粉、砂糖、塩を入れる。
- 粉の中央にくぼみを作り、オリーブオイルを入れる。
- 本体にパンケースをセットし、蓋をしてドライイーストを入れる。
- メニュー「19」を選び、スタートを押す。途中、ピーピー音が鳴ったら、ふたをあけて粉落としをし、再度スタートをおす。
- 約1時間55分後、焼き上がりのピーピー音が鳴ったら「取消」を押して、2分程度冷ましてからパンを取り出す。
で、出来上がったのがこちら。なんか膨らんでいないし、表面が白く平らでひびが入っているようだし、ああ、失敗かもと思ったのですが、どうやらこれで大丈夫のようでした。
米粉パンの断面です。ふちがやや厚めですが、きめが細かく整っていていい感じ。カリカリもっちり柔らかで、口溶けのいいパンになりました。
パン・ド・ミのレーズン&クルミ入り
ほかにも、全粒粉パンや乃が美のレシピで高級生食パン等を作ってみたりしましたが、いま気に入っているのは、クルミとレーズンを入れたパン・ド・ミです。
クルミとレーズン(カレンズ)を計100g入れ、塩はゲランドの塩、砂糖は三温糖、バターはよつ葉の無塩バター。これでバッチリ!
材料は常にストックしておき、いつでも作れるようにしています。ホームベーカリーがあると、気が向いたときにすぐ焼けるのがいいですよね。
使ってみてわかったこと
ホームベーカリーの使い始めは、取扱説明書とつきっきり。なにかあるとすぐにめくって調べました。特に「パンケースからパンが出ない」「パン羽根が外れない」ときは、大いに参考にさせてもらいました。
そうだったのか〜と「ガッテン!」したことと言えば……
焼き上がりは熱い!
焼き上げてる最中は蒸気口から蒸気が出るし、焼き上がった直後はまだ内側が熱くなっています。
素手で蓋やケースに触ろうものなら、あちち!ってなることも。なのでミトン必須。やけどに注意です。
取扱説明書の「安全上の注意」はしっかり読んでから、パン作り開始です。
パンケースからパンが出ない?
焼き上がったパンはケースからするっと出るものと思っていましたが、パンの種類によっては出にくいこともありました。
そんなときは、少し冷ましたり、強めに降り下ろしたり、トントンとテーブルに打ち付てみたり。
大抵それで取り出せましたが、取扱説明書の「よくある質問」にも載っている項目なので、よくあることなのかもしれません。
パン羽根は大事
ホームベーカリーのパン作りにおいて、パン羽根はめちゃめちゃ重要です。
パンケースに羽根を付け忘れて途中でやり直したこともあるし、パンケースの軸からすぐ外れなくてあわてたこともあります。お湯をためてパンをふやかしてから、まわしながら引っ張ってようやく取れましたが、一時はどうなることかと焦りました。
逆に、羽根がパンと一緒に抜けて、パンの中に埋もれていることもあるそうです。気をつけないとですね。
外した羽根は、毎回竹串などで隅々まできれいに洗っています。パン羽根は大事です。
ホームベーカリーで楽しい食卓
実はこの「パナソニックホームベーカリーSD-MDX-102」の性能はこんなものじゃないのです。
天然酵母パンに使う生種が作れたり、それを使って天然酵母パンが焼けたりするんです。本格的でしょう。
もちろん、生地だけホームベーカリーにまかせあとは成形してオーブンで焼いたり、お餅やうどん、甘酒やジャムまで作れます。
なので、わたしのような初心者には、もったいない機種ではあるのですが、今後いろいろ作りたくなったときに、それに応えてくれる機能が備わっているのは頼もしい限り。夢が膨らみます。
よーし、わが家の食卓を充実させるべく、シニフィアン・シニフィエのパンを目指して頑張るぞ〜!