思い出の「星の王子さま」缶入りチョコレート

バレンタイン、ホワイトデー向けの期間限定「星の王子さま」チョコレート。 数あるチョコレート缶のなかでも、毎年デザインを変えて登場するペンケース缶がお気に入りでした。

しかーし、2020年はペンケース缶ではなくペンポーチになり、そして、2021年以降は「星の王子さま」チョコレート自体が……ない。そして2023年も！

でも、星の王子さまのチョコレートはいつも缶が素敵でした。

懐かしみながら、以前購入した「星の王子さま」のペンケース缶をご紹介しますね。

■■■目次■■■

【1】思い出の「星の王子さま」ペンケース缶

【2】75周年記念「星の王子さま」星形缶チョコ

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思い出のペンケース缶チョコレート

2017年に購入したペンケース缶入りのチョコレートです。店舗ではこんな「星の王子さま」の袋に入れてくれました。

薄紫色の袋に金色で描かれているイラストは、1つしかないと思っていたバラが、実はたくさんあったことを知って、草むらにつっぷして涙するシーンです。

うんうん。せつないね〜。

でも、この袋だって世の中にはたくさんあるだろうに、わたしのところにやってきたのはこのひとつだけ。大切にしますよ。

チョコレート缶は、さらにゴールドの星の王子さま専用袋に入っていました。原材料名とか賞味期限とかの情報は、この袋に記載されています。

なにしろ、缶はペンケースになるわけですから、直接缶に印刷したりシールを貼るという無粋なことは避けたい。ならばわたくしがペンケースをお守りするのじゃ by 護衛袋ってなところでしょうか。

ほらもう、ペンケースの佇まい。中にチョコレートが入っているなんて思えません。価格は税込756円ですが、このペンケース缶だけでも、充分その価値はありますよね。

スチール製ながら、丸みを帯びたフォルム、マットな質感、淡く上品な色合いで、温かみがあります。

表面には「星の王子さま」のモチーフがたくさんあって、きつね、ひつじ、ガラスで覆われたバラ、黄色い蛇、象をのみこんだウワバミ、羊が入っている箱…。眺めているだけで、それぞれのエピソードが湧き出てくるようです。

裏面は「メリーチョコレートカムパニー」と星の王子さまのコピーライトの記載のみです。しかも空色に白の文字で目立たないというか、控えめというか、世界観を壊さない配慮がうかがえます。

開けてみましょう。蓋の内側には「ひとは哀しいとき夕日が恋しくなる」などと会話したときの挿絵。そして「Un jour, j'ai vu le soleil se coucher quarante-quatre fois !（ある日、僕は日が沈むのを44回も眺めていたよ！）」のフレーズ。 せつないね〜。

チョコレートは「星の王子さま」の物語をイメージさせる5種類です。缶をあけたとたん、ふんわりバナナと苺とチョコレートの香りに包まれました。

黄色い星形はバナナ味のチョコレート。「Le Petit Prince」ラベルはスイートチョコ。星の王子さまのイラストチョコに、バラの形のストロベリーチョコ（2枚）。惑星（地球かな？）を思わせるボンボンショコラには、オレンジゼリーが入っています。それぞれに趣向を凝らした味と形。

この王子さまのプリントチョコなんて、シールでも貼ってあるように見えるけど、食べられるんですよね。近年のプリント技術ってすごいな〜。

などと感心しながら、作者のサン＝テグジュペリは、当時の最新技術の塊、飛行機にあこがれて、飛行士になったんだよね。

何度も空を飛び、墜落事故や友人の死や戦争を体験し、そのなかから「星の王子さま」が生まれたんだよね。

そして空に飛び立ったまま星になっちゃったんだよね。

と、作者にまで思いをめぐらせ……

だけど、「星の王子さま」は今も生き続け、ペンケース缶入りのチョコレートにまでなって、「一番大事なものは目に見えない」ことを忘れないでと、わたしのところにやってきた…

ううう。なんて甘く切なくはかない運命でありましょう。「いただきまーす」ぱくり。

チョコレートを食べた後は、ペンケースでもいいんだけれど、わたしの場合は眼鏡入れかな。

コンパクトながら、眼鏡が上手い具合に納まります。わざわざ眼鏡ケースを買うぐらいなら、こっちのほうが何倍もいい。自分好みの眼鏡ケースってなかなか見つからないですからね。

メリーチョコレートのバレンタイン限定「星の王子さま」アソートチョコレート。2020年は缶ではなくペンポーチになり、2021年以降は「星の王子さま」とのコラボ自体がなくなりました。 いずれまた、復活することを祈っています。

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