セニョーラ・あ〜の気ままな食卓

「欧州鉄道の旅」番組視聴メモ

テレビ番組の中で、スペイン料理に関する部分をメインに記録しています。

■番組データ

タイトル・放送局:「欧州鉄道の旅」(BSフジ)

第93回 カミノ・デ・サンティアゴ「サンティアゴの道」でスペイン北部を巡る、イベリア半島横断の旅(2/15)

第94回 スペイン北西部にあるキリスト教三大聖地のひとつ、サンティアゴ・デ・コンポステラを目指す旅 (2/22)

放送日・時間:2009年2月15日、22日(日)20:00~20:55

ジャンル:紀行

スペイン料理出現度:5%

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列車は巡礼道に沿って、サンティアゴ・デ・コンポステラまで

番組内容

電車に乗って、欧州各地を旅する番組。現地の案内人はおらず、映像とナレーションで構成。第93回と第94回はスペイン北部の「巡礼の道」に沿って横断します。

バスク地方のオンダリビアから始まり、隣町イルン発の長距離列車アルコにのって、サン・セバスチャン、ビトリア、プルゴス、レオン、アルトルガ、ポンフェラーダ、モンフォルテ・デ・レモスなどを巡って、最終地サンティアゴ・デ・コンポステラまで。

スペイン料理メモ

オンダリビアでは、マリーナ地区サンペドロ通りのバル、サン・セバスチャンでは、居酒屋横丁とも言われるフェルミン・カルベトン通りのバルが登場しました。

ビトリアでは中世市場に立ち寄ります。13~16世紀にかけて貿易の町として繁栄したことにちなんで開かれるイベントで、今年で7回目。中世の衣装を身につけ、工芸品や食品を売ります。肉のかたまりを焼いていたり、円錐形のチーズが売られていたり。アラブやユダヤのお店も並んでいました。

ビトリアの美食倶楽部にも潜入です。ビトリアには約30の倶楽部があって、そのうちの1つ「オラリス」へ。石造りの建物には「OLARIZU」と書かれた鉄製の看板があるだけで、外からは何なのかわかりません。木製のドアを開けると、会長のヘスースさんが出迎えてくれました。オラリスは1948年に発足、メンバーは51人。壁には、その倶楽部の歴史を語るかのように何枚かの写真が飾られています。ちょうどお昼時。いわしのフライやサラダをおじさんたちが慣れた手つきで作ります。その傍らにはワイン。いいですねえ。

電車の中でも美食です。立ち飲みカフェのようになっている車両があって、そこでは軽食を作ってくれます。肉をさっと焼いて、それをはさんでボカディージョの出来上がり。窓の外は緑豊かな大地です。

レオン駅からは、物売りのおばさんが乗車して、アストルガ名物だというマンテカードス(カステラ風お菓子)を車内で販売していました。カートに乗せて売り歩くのではなくて、お菓子の入った箱を持ち込んで売るスタイル。例えば新幹線で「広島名物もみじまんじゅうはいかがでしょうか」などと言いながら売ってるのと同じようなものでしょうか。

レオンから約30分でアストルガに到着。アストルガはチョコレート発祥の地なんですね。19世紀にはフランス軍がアストルガからココアを持ち帰り、それを飲んだナポレオンが絶賛したとか。店先には、丸いのや細長いの白いの黒いの様々なチョコレートが並んでいました。

アストルガから25キロほどの南下したヒメネス・デ・ハムースの町に寄り道です。山の傾斜を利用した半地下の洞窟のような酒蔵が並びます。その酒蔵を利用したレストラン「エル・カプリチョ(El Capricho)」。地元のワインと牛肉が楽しめるお店です。
牛肉にはメス肉とオス肉があり、オスは去勢してホルモンなどが調整された肉だそうです。肉にミネラルが染みこむように、独自の技術で貯蔵しているんだとか。霜降りではなく、味の濃そうな赤黒い肉のかたまりでした。

自慢の料理は、石板焼き。まずは肉をあぶってしっかり脂を落とし、その後切り分けて、熱した石の上で焼くというものです。塩をぱらっと降った丸い石板の上で、じゅうじゅうと焼いていきます。肉がもつ脂で焼いていくのでしょう。大きめの塩粒が肉に焼き付いてとてもおいしそうでした。

感想

今回の旅のルートは、NHKの「関口知宏が行くヨーロッパ鉄道の旅」とほとんど同じ。日本風温泉にも立ち寄ったし、美食倶楽部も同じ「オラリス」でした。先の番組が人との交流を描いているのに対し、こちらはあくまでも旅人の目線。車窓からの景色とBGMが心地よいゆったりした番組でした。料理はほんの少しでしたね。でも満足。

(2009.02)

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