セニョーラ・あ〜の気ままな食卓

仔羊のチリンドロン

トマトとパプリカのソースが羊肉と好相性

仔羊のチリンドロン(Cordero en chilindrón)です。ラムとソースの相性がいいので、ラム肉が苦手という方にも試していただきたい料理です。スペイン・アラゴン地方の代表的な料理で、ウサギや鶏肉でも作られます。

材料

【1〜2人分】

  • ラムチョップ……2本(200g)
  • 黒こしょう、塩……少々
  • オリーブオイル……小さじ1

<チリンドロンソース>(4人分)

  • にんにく……1片
  • 玉ねぎ(大)……1個
  • パプリカ(赤)……1個
  • トマト水煮……1缶(400g)
  • オリーブオイル……大さじ3
  • 赤唐辛子……1本
  • ローリエ……1枚
  • 塩……小さじ1/2
  • こしょう……少々
  • 黒オリーブ……10個

作り方

  1. パプリカは、直火で真っ黒に焼いて薄皮をむき、5mm角ぐらいの粗みじん切りにしておく。
  2. フライパンにオリーブオイル、粗みじん切りの玉ねぎ、みじん切りのニンニクを入れ、油がまわったら、パプリカを加えて炒める。
  3. 10分ほど炒めたら、トマト水煮と黒オリーブ、赤唐辛子、ローリエを入れて弱火でじっくり煮込み(水分がなくなったら、必要に応じて水やスープを加えて煮込む)塩・こしょうで調味してチリンドロンソースを作る。
  4. ラムに黒こしょうと塩をまぶし、オリーブオイルをひいたフライパンで両面を焼き付ける。
  5. 耐熱皿に焼いたラムを入れ、その上からソースをかけて、オーブンで20~30分加熱する。

ポイント&ヒント

仔羊の部位

ラムチョップではなく、もも肉やすじ肉でもかまいません。

匂い消し

独特の匂いは旨みでもありますが、苦手な方は、臭いやすい余分な脂をそぎ落としておくといいでしょう。また、焼く前に赤ワインに30分くらい漬けておくと、身がやわらかくなり独特の匂いも和らぎます。

味は濃いめに

肉にまぶす塩と黒こしょうは、きつめかな?と思うくらいのほうが味がはっきりします。

チリンドロンソース

ソースは4人分です。残ったソースは冷凍保存しておいてもいいし、他の煮込みやパスタ、グラタンなどにも利用できます。

ソース自体はわりとあっさりしているので、他の料理に利用する場合は白ワインやコンソメ、醤油、ウスターソース、ハーブ(バジル、オレガノ、ローリエ)などで好みの味にととのえてくださいね。

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「chilindrón(チリンドロン)」ってなに?

チリンドロン、なんとも面白いネーミングですよね。

当初、チリンドロンをカルタ遊び(KAGOME スペイン料理 味の旅スケッチブックより)ととらえ、「色とりどりの野菜がカルタを散らしたように見えるところから、タマネギ、トマト、ピーマンなどを炒め煮にしたソースのことをこのように呼ぶようになった」と思っていたのですが……

2007年3月発行の「世界の食文化-14 スペイン」(農文協)では、

この一風変わった名前は、語源は分からないが、もともとはスペイン・トランプ遊びで、 数字の10、11,12に代わる「ジャック」「馬」「王」が揃ったときをさす。おそらくうまい組み合わせということだろう。」(引用)

となっていました。

そして、昔の文献をあたっていたところ、今度は「週刊朝日百科 世界の食べもの26 スペイン1」(昭和56年6月7日発行 朝日新聞社発行)にて、チリンドロンを発見。高橋俊明氏の文章です。以下引用。

「アラゴンに行くと、チリンドロンという有名なソースで煮込む料理がある。チリンドロンはピーマンの種類のひとつである。このソースはピーマンを使うほかにトマト、タマネギ、ニンニク、ピメントンなどを炒めて作る。よく知られている若鶏のチリンドロンソース煮は、最初は猟師によってつくられたという…」

なるほど。ピーマン・パプリカ系の野菜品種にチリンドロンというのがあって、それを主に使って作っていたからなのか。

とはいえ、料理名の由来などは諸説あるもので、これもひとつの説なのかもしれません。まだ他にもあるでしょうか。チリンドロン探しの旅は続く…(って、うそ。続かないです)

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